１００７０５
明日のことは
明日に
昨日のことは
昨 ....
走る
誰もいない場所へ
逃げている
罪悪感から
そんな時
あなたを伐るだろう
あの樹 ....
―落語家 三代目雲流亭祥月（出目金もとい）の草稿より―
大門の手前で探るは懐具合と肚 ....
｛引用＝
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
....
幼女 蒼の空
幼女 金の流麗
幼女 白の飾布
幼女 漆黒の眼差し
幼女 我が故郷
ああ ....
誰にも迷惑かけないで
当たり障りのない方向で
車内の携帯電話は捨てて
社内の恋愛報道は ....
ひらき ひらき
また変わる
ひらき ひらき
変わりゆく
鉄に降る ....
窓枠は白く
午後のものうさの
界面に浮かんで
俯く薄紫のアガパンサス
灰色の雨の空を ....
しゅーるってなんですか
おいしそうなしょーとけーき？
しゅーるってなんですか
まっかないち ....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい
上半身裸で乳 ....
夕方の水が巡って夜前につぼみのたががひとひら外れた
ひとつふたつ互いに互いの花びらが外れてそし ....
三ヶ月待って下さい 人生は片付かないがこの街は出ます
寂しさは私と共にあるのです そんな人なら ....
乾いた舌を絡めあって
水分を奪い合い
お互い骨だけになって
風が吹くだけで
崩れてしまうよう ....
身長１メートル７７センチ
体重７６キログラム
日本人成年男子の
こころの大きさは
タテ７ ....
石を投げても
光の輪が邪魔だった
それほどまでに
私の研ぎ澄まされた湖
凍りついた透明
....
飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった
遠ざかったのは ....
【平和の裏側にいた少年のために】
僕たちには忘れてはいけない ....
だいじなものが だんだんとふえていく
あふれそうなそれらを りょうてでだきかかえる
こぼれてしま ....
まるでドラマで見るような
高い海岸で
私は
妻を殴り殺し
海に落としました
私は
な ....
希望に無理矢理引きずられて朝が来る
誰が希望と勝手につけたのか
朝は明るいから希望でしょうと押し ....
しゃぼん玉が弾ける
思い出せない昔の夢だ
もう
差し延べられる手は白く塗装された
僕 ....
｛引用＝憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日
ぽっかり空いた胸ポ ....
連れ去られてゆく私の腕は
細かく打ち震え
振動し
ひとところに落ち着かない
手を引っ張るのは ....
高所恐怖症が選んだ
新しい部屋は１１階
青い空がみえる
飛行機がみえる
あなたを想う ....
マザー
僕の羽はもうこれ以上広げることが出来ない
マザー
君の笑顔を見ていると時折泣 ....
うだら
うだら
無人のコインランドリーの中
一台のうずまき式洗濯機が僅かばかりの ....
私は体だけ育ち 甘えるのも体だけ
そんな私は殻だらけ。
殻にばかり閉じ籠っていて 本当の ....
風の外君我の中目の殴っていた海
夢のある姿を知ってる時我の体でないこと生きてく
....
空にあいた無数の穴をながめていると
はちの巣をかむった少年がやってきて
このせかいの嘘を教え ....
天井にむけ排水す洗濯機妻媚かしく跪きたり
洗濯籠溢れ出す右巻きの渦おもてに浮かぶ妻のジーンズ
....
奇跡は遠くなる
この殺伐とした風景のなか
干からびたカエルは何を思うか
ヒロインを ....
隣に人間が寝ていて、息が湿っている
肌は暖かく、やはり湿っている
いったいどんな物語が、僕たちを ....
藍色の正装は纏われず
あなたは花に囲まれて眠りました
花の緑と衣服の藍とが
白い骨に残りました ....
人妻にストーカーまがいのことをしたことがある
あの熱情がもうない
それがじしんの成長なの ....
マーケットの価格と価値が上がったり下がったり
なんだ部屋で籠城している僕の気持ちと変わらない
バ ....
ありふれた雨の日
今朝は雨が降っているから 電車が遅れるかもって
傘を握って 慌てて走っ ....
あなたを
飲み込んだ
あたしの
なか
やがて
死に絶える
愚かな
熱を
どうか
器 ....
おとうさんとおかあさんが
体をすこしずつちぎりあわせ
ぼくは生まれました。
二子三子四子五 ....
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