自然には矛盾がない
人の心が矛盾を作り出している
三回忌法要で坊さんが話された
訓話の言葉 ....
ベットソファ
枕元のくずかごに
ティッシュを捨ててしまったので
熱射病気味のわたしは
ひ ....
将来、遠い未来
アスファルトはとても良い示準化石になるそうです
三葉虫なら古生代
アンモナイト ....
特別じゃない人生を
祝福してよ
神様
どうせあなたは
永遠が選ぶ人しか
認めないんだろう
....
学問ではなく
経験でもなく
喉の渇きをただ癒すためでもなく
僕は君の元へいそぐ
言い ....
私はあなたの子供です
でも、私はあなたではありません
私はあなたから生まれてきました
....
道の記憶
識別された日常の中を
人は歩く
そして
人は脆い
ぐにゃりと背骨の曲 ....
お前との夜は驟雨の下で身体の輪郭を描く蝸牛の足で
栗色のお前の肌は鱗粉でお前の愛は蝸牛で飾る ....
「今日は死ぬにはとてもいい日だ」
風が吹く
ヒマラヤスギが黙然と口を閉ざす草 ....
祈りを集めて
みんなの分も集めて集めて
そして愛しさも切なさも一緒に
空に解き放と ....
苦しい
痛い
怖い
生きることが
世界は悪しき者達の為の住処
肉体の苦しみ
臓腑 ....
行きつけのバーでは
瓶がみな逆立ちしている
バーボンの細いネックは
ここでは
美しい脚に ....
跡形も無く消えたい
何も呼ばない
終わりなんて見尽くした
ほら わたしみたい
床を濡 ....
しもた屋の二階の窓から眺める世間は
霧雨にすべてが濡れている。
少し前囁かれた
ちょっと ....
君は太陽だ
そう言ってくれる彼の顔は
ちっとも日焼けしていない
そういえば
彼とはしばら ....
どこまでも果てしないブルー憧れは波の彼方に今も揺られて
水平線沈む夕日を背に受けて終わった恋を ....
吐き出した
投げられた
言刃の鋭利さに
切り刻まれ
恐れおののく
何を傷つ ....
何もかも変わって
何もかも変えられない
そう分かってるけど
電話越しのライターの音 ....
何者でもない 何者かへと黙礼をする
白く底の無い曇った空をひとすじつう
っと黒い鳥の影がとおりす ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと ....
もういない 親がもとめる 理想の姿
いつまでも 欲ばりばかりじゃ 現実は
適わぬ夢で 満ち溢れ
右往 ....
４１．
光のうちに
五つどころか、六つも八つも
感覚は踊り
....
かえり道
コンビニに寄る
誰もいない
レジの奥で
店長が眠ってる
そのことは知 ....
そもそも窓際のこと（高校生活のこと）を思い出したのは、久々に彼女に会ったからだ。わたしたちはいま ....
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―――融銅はまだ眩めかず(賢治)
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昔の空気は酸素が少なかったか ....
彼女とは窓際でしりあった。
気づいたときには（とわたしには思える）、なんとなく連帯感のようなも ....
もう僕の蔵には
ひと握りの米すら残っちゃいません
肌を通り過ぎる風に目を細めつつ
両手を広げる ....
わたしはときどき、こうして手をかざして
かつてこの指の間に存在していた
細胞たちのことについて考 ....
何にもない体で生きていくとき、眠気を感じさせられた。私の腰は、人に疲れているのだろう。人である１日は ....
さらりと落ちて
粒と認識し
指でつまみ
光に透かして
細かく細かく
綺麗だと思えた
それ ....
今腕とかなくなったらこまる
目が見えなくなったらこまるよ
足がなくなったらこまるよ
風邪ひいた ....
橋を渡っていると
綿毛が飛んできた
ココは運河の上
綿毛は
僕らの渡る橋の上を
通りすぎ
....
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