晴れた日には出かけるのさ
雨降りには想うのさ
雪が舞うなら眠るのさ
誰かがあなたに あなた ....
馨しい
あなた、の...
....
閉ざされた石倉の目に咲いた花あらゆる腔が熱を吹く日に
押す ....
日常は紫で溢れていた
「電車が来ます」
点滅が知らせる
シャリバンみたいな顔をした先頭 ....
当たり前のように
季節が変わる
息をするたび
空気の匂いも
変わった
でも
それは過去の ....
太陽の光が照らす
海の底
色とりどりの魚が踊る
楽園
目を閉じて沈めば
一つになった安心感 ....
すべての制度は
幸福であるための確率論の所産だ
彼らは確率論を無視してしまったのだ!
....
かみさまおねがい
おしえて
どうしてひとはしぬのか
かみさまおねがい
おしえて
どうし ....
僕は薬がないと正気が保てない
いわゆる非定型のメジャートランキライザーを
飲み続けている
....
(スプリングスティーン風に)
俺は将来に希望もなく
ただ眼の前にぶら下げられたエサに
食ら ....
だいたいあまり
いいことなかった
とくにどうゆう
とりえもなかった
すきなひともいたが
と ....
祖父は校庭の ごしんえい の前で
赤い花を拾ったという
教師はそれを見つけて
花を千切った ....
強権としての警官
加害者としての
狂気としての
悪徳としての警官のただ ....
『ジャングルジム』
錆びた匂いが手に纏わり付き
警告にも似た揶揄が飛び交う轍の枠組み ....
胸中に正八面体 回転している
心器に列島も入る あれが岬
空のもっと高みへと落ち ....
片隅に置かれた人形は汗をかいている
滴る雫は畳に吸い込まれる
部屋は水槽
水が満ちて、満 ....
コンクリートの石垣と
区分けされた高台の下
淀んだブルーの海に
白いヨットの群れが
白いダン ....
記憶を
残す
出来るだけ
美しい形のものを
渡す
それが
なんなのか知ったのは
ず ....
ベッドで寝返りをうったとき
左の腰を
突然襲った鈍い痛み
ぎっくり腰なら
経験はある
....
太古の昔に作られた土器の破片は
彼の細い指で掘り起こされ
想像力で埋め合わされて
似て ....
冷コーヒー旨し晩夏の街
神道の皮剥ぎ取ってもウツロ教義ナシ
体裁の偉そうなダケ袈 ....
妻出勤急いで門に出てみれば車はすぎて姿なし
妻おくり庭掃きおれば何時ものごと挨拶をして過ぎゆく ....
花のような雨に打たれてひっそり
つま先を濡らしヴェランダを歩く
朝な朝なラヴェンダに水をやるのだ ....
動かせる物なんて何も無い
ただ、泳ぐだけ
ただ、眠るだけ
満潮の時に死ねたらいい
出 ....
京さんは今年七十四だ。
京さんのおとっつあんとおかっさんはほんとの親じゃあなかった。
京さんが産 ....
ジーンズに挟んだ船にまたがってそこを進んでいく
自転車を転がして
鉄パイプに銀色の輝いているのを ....
僕は結局 あの時は
食べずに高くて手が出なかった その味を思い出しながら
帰り道を歩いた どうし ....
宇宙で
きみと待ち合わせして
渡しそびれたままの手紙を
きみに渡したい
そしてそこから
....
閉じた眼
ひらこうと思えばひらけるけど
まだ まどろんでたい
そんな かんじ
あなたが「これは奇跡だ」と思うこと、「奇跡的だった」と思うことについて語って下さい。
良い ....
そっと まるで君がかいものに
出かけるように当たり前に
さっきこぼれた味噌汁が
君によって ....
今日また嘘をついた
私と女の子たちはカラオケで流行りの歌をたくさん歌う
でも悲しくなった ....
なげきのジョー
洗髪中。意味不明。
公園で
深呼吸をする
気持ちいい
日が差して
そこはパラダイス
お茶飲んで
まったり ....
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