深夜。
電気の消えた観覧車。
思うに、ひとつひとつがタイムカプセルで、
宇宙と地球の ....
取りこぼした一日のことを思いながら濡れた路面を漂っている午後の温い焦燥、底が破れ始め ....
晴れた日、歩いていた。ビルと高速道路に挟まれた、歩道。国道246号線。東京で一番空が汚いらしい。そ ....
ひとつのつづき
ひとつの雨
祈る者なく
響きは在る
青や灰の音
縦 ....
雨上がりの鎖がゆらいでる
虹は公園に突き刺さり
今は残された赤が僕を染めている
踏切が何回鳴っ ....
足の爪 長いよ
切ろうよ
切ろうよ
おかし
草の原 はざま
追 ....
元気になる権利があるので
いちいち弱くなる話は
しないでおくれ
朝からまた人の悪口言ってい ....
道を歩いていると
悲しみが落ちていた
僕はそれを拾うのが嫌だったから
見て見ぬ振りをした ....
それは片隅にある
永遠にたどり着けないブラックホールの淵のような
時間の中にいるはずなのに ....
それはある不幸のお話
不幸が生まれたとき
周りの人間は皆不幸せだった
毎日誰かが自殺 ....
新しい涙が 私を避けていく
貴方から優しい言葉が
貴方から醜い言葉が
何度でもこぼれて
私は ....
ボロが出ない
失礼にならない
傾聴
自分の事を最後に考える
忍耐
オレオレ度を低くして ....
さるものはおわず。
さるものは負わず。
さるものたちまいもどっては
しんぼうのないことをくりか ....
これが泣いている、
という行為
大粒の雨が
ぼたり、ぼたり、と
音を立てる
わかっ ....
コスモスを見ましたすてきなコスモスでウサギが地面を跳ねていました
コスモスの背が高いのを忘れて ....
目の前にある林檎
赤く赤く鮮やかに
もしも
私に見える林檎の赤が
他の人には
....
あなたがあなたであるために
あなたがあなたであることを
あなたの限り、
生きぬいてくだ ....
私はまだ闇の中
光のまったく無い
暗黒の穴の中
いくら手を伸ばそうとも ....
生命(いのち)をつなぐ
赤い水
ぽたりと
真新しいノートに
染 ....
深く 深く
この想いはどこまでも暗い
光(ひかり)も無い
希 ....
思い返すと僕は
思春期の日々を過ごした街の中にいるのだ
公園のグラウンドの中央に立ち、辺りの ....
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫
....
ふたりは、
まだまだ遠い
互いの肌をすべるとき
温度がちがう、と
わかるから
....
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種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
....
街で見かけた似た人は、
君だったように思う
黙ってすれ違うただの他人
心地良い夢だった ....
こんな夜は決まって雨だ。
それとも記憶がそんなイメージを植え付けているだけなんだろうか。
でも ....
家の明かり
夜空の光り
夢か愛かの
朝の冷たさ
ため息と
確信の
....
僕と妻にとてもよく似ていて
そのどちらにも
似てはいない
それが彼なのだ
君はいっ ....
ぼくはたぶんもう、きみにはもどれない。
さよならなんていわないよ、あいしているなんて
こころ ....
真実をさらせば壊れてしまう極限の中心であろう囲いの中心付近で
僕は線となり点を回避していた
....
「普通」が麻痺した
時間は減っていくものじゃない と知った
私は 素直に横になった
....
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