僕のとなりに
座っているモノ
ケダモノ
溶ける
重なる
曖昧な素体
....
今夜の月は
半分しかないのに
風力発電の三枚羽根に
砕かれている
居場所がなくて
ぐるぐる ....
あなたからの連絡がなくて
あと五分後には
来るかも
なんて
あと ....
地元の駅が凍ってしまった、
夢をみた
誇張する胡蝶みたいにこちょこちょと
わけのわ ....
己が認識している、
己を取り巻くすべてが世界と言うなれば
真実だけが世界でなくともいい 。
....
帰ろうか、帰ろう
雲雀を見に
飛行機の音を聞きに
私の空想が止まる瞬間は
ワン!
とい ....
冷たいくちびるが薄く開いて
なにか小さく歌うのだけれど
柔らかなはずである旋律はどこか遠く
森 ....
暗闇の中 せせらぎの音だけが響いている
ぼんやりと見える水しぶき
岩陰には何も潜めないようで
....
わたしがまだいきているから
かなしくてうれしくてたのしくてさびしい
それにきづいてしまっ ....
何と言おう
この空の下の寂しさを
何と言おう
いつかくるその瞬間の感情を
....
仕事柄、深夜に帰ることが多くなる。
駅から家まで帰る道のりの、唯一曲がらなければならない角に、 ....
心の鏡は
汚れている
無眼人
無耳人
とはぼくのことだ
ぼくの瞳は
遠くを眺めている ....
Am
あー んんんー ぬああー。
G
おわあ わああ るるるあー。
E7
うー わるるー ....
悲しみを勇気に
淋しさを優しさに
苦しみを微笑みに
憎しみを愛に
きっと君ならできるはず
ノンレム睡眠中
深夜ラジオのイヤホーンから
ぼんやりと耳 ....
その前にいいですか
アイスクリームの下に座る白い馬は充血ですか
瞳を瞑れば 潰れた瞳に当たる ....
沈静
電波塔 ただ高く細く輝いて 幼き日々の抱擁を翔ばす
{ルビ五月三日=やくそく} ....
私の嫌いなところを
内側から外側に流し出して
遺志をまぜて固めた
なかなか離れない ....
懐かしいのに
なぜ懐かしいのか
思い出せない
そんな感じがする
日曜日の明るい昼間
....
君がいると知ってたら
よろこんで
迷い込みに行ったのに
先生の声は透き通っていた
秋の日の教室
並んだ机と机や椅子と椅子は
整然として静かだった
先 ....
スパンクする冬服パンクス一体全体 安心かい 取り巻きともどもシャベル持ち 亡者ぶっ裂いてて頂戴 なー ....
強くなれなくたっていいじゃないか
弱虫のまんまだっていいじゃないか
みっともなく泣いてばかりいた ....
「僕」を探しに行こう。
天気もいいし。
すこし
さみしいけど。
夜毎に鳴く鳥がいて
夜毎に響く声がある
夜毎に吐く女
夜毎に怒る男
やがて
涙、川になって ....
美しいものが好きだ。
汚いものが嫌いだ。
でも
汚いものの中の
美しいものは好きだ。
仕事はじめたはいいけどさ
毎日4時間じゃ生活の足しにも何にもなりゃしないんだよ
それじゃ8時間働 ....
あと何年シたら、あの海に沈めるだろうか。
洗い流された
夏のとおり道に
葉も、花も、ない
君はノブを ....
横たわっている、きみは埋没している
そのようにして
ひきとめられている何かが、横たわ ....
きみがぼくを迎え入れて、ただ
きみがぼくを
迎え入れて、ただきみが
ぼくを迎え入れ ....
両の手にさしだされている、きみは推し計られずに
両の手にさしだされている、
きみは推 ....
乳首をつねる痛みも鈍くまだ愛してないと呪文を唱える。
服を着て ....
美しく清浄な町並みの真ん中
まだ僕は正上位じゃいけやしないんだ
アレルギー体質じゃ生きれねえ ....
女の腹から生まれ出た{ルビ同胞=はらから}を 人と命と呼ぶのであれば
墓場から這いずり出タ を ....
080927
真夜中のコンピューターは
パソコンと呼 ....
リンゴの皮をむいて
バナナの皮をむいて
梨も桃もむいて
あなたが食べて
おいしそうに
食べ ....
あるいは其処にある道徳や
ただの理想論に埋もれない難解な問いと
見出した答えを全て壊す力 ....
冷たいお堀の水の上に
桜の花びらが落ちていく
無音
しとしと
これは雨
....
ずどぉん!
ぷるぷるぽえぽえほよよ!
ずんどこでけでけっ...ぴゅー!
出鱈目に歌いなが ....
ジーパンに足を通す
スニーカーを履いて
アパートのドアを開ける
ひとつの町に住み
....
即興詩 「詩人の時代がやってきた」
ぼくはいつも感じている。
21世紀は詩の世紀だ ....
―白線の内側にお下がりください。
内側じゃダメだ。
是が非でも外だ。
―まもなく…
....
どこまで歩き続ければいいんだろ
この果てしなく続くように思える道のり
一歩一歩の繰り返し ....
ラブホテルとカプセルホテルの間に空き地
緑色の針金フェンスが建てられ
雑草除けのコンクリートが敷 ....
季節が解け
誰かはまちぼうけ
いつしか
プラシーボ
巨大な電波塔
のぼる太陽
うちつける ....
自由なんて不自由なんだ
ただ
ちっぽけな枠には
はめないでいてほしい
いつからか
真夜中になると
ダンクシュートの途中で
目を覚ます
眼下には
シュー ....
老人はジャケットを放り投げる。ブルー
など捨てた、と。階段に腰を下ろす。
確かめる。苦笑う。ブル ....
49rows, 1.04sec.