千歳空港から羽田空港までの約一時間のことだ。下降を始めた飛行機の窓から外をのぞいていた。新木場の ....
大地ごと隆起した新しい山にはひまわりが生えていた。首に下げておいた虫かごを放っておき覗いた二つのしろ ....
空
....
《《《きみがどんな夢を見ているか想像できないほど君が好きだ》》》
了解域の最初から淡水系は家庭 ....
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ぼくはNを持つよ
引き合う力が強く
反発する力 ....
母は逃げ出した
母は我慢強いひとだ
景色を失ってもどこまでも失っても
触手のぬかるみをものとも ....
秋になると 空を歌う詩を書きたいと思う。
私たちは皆 秋空の下に定義される
と今年も思う。
....
正直今日の日はえぐれるような1日だった
いろんな意味で
あたしはもっと強くなっていかねばなら ....
夏が終わりを告げている
ギラギラと照りつける太陽と入道雲に
命の尊さを知らせる蝉の鳴き声と海の匂 ....
ラピスラズリは、青い。
惑星に似た丸い石は、原石のまま磨かれずにいて、
濡れてもいないのにい ....
償う機会の失効とは
すなわち
永久的償いの
最良なる状態なのである
なおも もがき 足掻 ....
絶え間ない不律動な現象が
僕のリズムを狂わす
その律動の崩壊がもたらす律動が
ニューリズ ....
私の心も洗濯できたらいいのに
洗剤は多めで
漂白剤も入れて
柔軟剤もお願いします
カラカラに ....
こないだ
かった
大二郎のほんは
よかったな
大嫌いな梅干し
たべたみたいな
く ....
さあ給食当番
鯨の立田揚げかー
みんなによそってあげないと
そんな時に来る
モリタカユキ
....
思うさま発砲した後 精神の均衡保たれて
南の島の潮騒など思い出すかも
....
昔書いた詩を読み返してた
字間から漂う腐臭
結局自分を語りたいだけ
....
眠る前に
くちびるの形だけで
あなたのなまえ
を呟いてみたら
ほろほろと
星が生まれてく
....
沈んで
いかなければならない
そうして深く
呼吸にもがいて
戸惑わなければならな ....
朝もやのむこう
沈む
直線の街
往かせてしまおう
数字にまみれる日々
眠そうな
新聞欄
....
にぎる みがく はぐきから ちがでる
かがみを ぼけえと のぞきこんで
やるきねえ と ぼやく
....
おならがでた
くさい ふうせんだ
ぶわっと わあっと
どんどん ふくらんで
みんな おし ....
書いて逆らうことを止め
暫く闇に流されてみる
空白は私を包んで
静かに冷える
蓄 ....
蟲の哲学
踏まれども踏まれども
蟲の心
挫けども挫けども
灰になり
風になり
旅をして
....
日清日露一次二次 維新は戦争ばかり万世一系の皇統
....
記憶する隣人達は今日も又無言歌奏でサタンの会議
まいったね社長の声は保健歌を奏でて居るよ付加年 ....
頭上の透明な地下水脈と期待だが
橋が雨
風が激しい運動をひるみ
完全な飛蚊症はコンタクトレ ....
しょっぱくて
小さな海みたいな
空からはらりと
やってきた雨みたいな
あの一滴は
海ほど大 ....
お兄ちゃん
お母さんねえ
ここに置いてあった
エビのあられ
一つも食べんうちに無くなったよ
....
ながい腕を
まっすぐに伸ばして
陽ざしをさえぎり
さらにずんずん伸ばして
父は雲のはしっこを ....
幸せになれる
誰だって
願い続ければ
いつか
叶うんだ
僕は不幸の仔
じ ....
時折わたしは振り返る
地面に文字がこぼれていないか
可 しいな 確かに落とした気がしたの ....
お前の母ちゃんザンギエフ
お前の母ちゃんブレイクビーツ
お前の母ちゃんハルマゲドン
お前の母ち ....
帰省した
夏に撮った故郷の写真
信じられないほど
輪郭は曖昧で
卵の黄身みたいに
....
すれ違いざま乳房を鷲掴み
突き抜ける情熱は右手
見境のない
ごきげんよう、
歯茎の火傷に障ら ....
みずうみに音楽の破片
どうして夜なんだろう
さいごの肉のまじわり
滝まであと少 ....
真っ直ぐに伸びる線路は遥か遠くに浮かび
空と地平の隙間に、突き刺さっている。
その先端に引っ ....
一晩の雨に残った血痕がおはようと言う白っぽい朝
公園に血痕あると騒いでもそうで片づく会社勤めどえす
嘘がとりでから出てきたよ
えんぴつで○を描いたよ
じゅっことはんぶん
もうちびて描けない
....
真っ白に傾く汚い空
僕は乾いた影響を受けている この詩もほら
身の間から 爪のあいだか ....
頭を下げる人を笑うような
どこもかしこも私だらけ
俺は君を毒と呼んでいいかい、
が手を結んで叩 ....
夜。
膨大な暗闇の
その堆積を知らない
その密度を
その質量を
この不安を
君は知らない ....
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