きた側へ去ってゆく季節によって
咀嚼される草むら
の あちこちが光っていた
きょうだいは ....
カーディガンの
襟のあたりに雨が降っている
まだ痛んでいない
グレープフルーツを選んで
買 ....
手段のふりをしているけど
言葉は手段ではありません
はじめに言葉ありき、とは
昨日 ....
昔覚えたうたのような
還る記憶にうつ伏せて
包まる毛布の
裏葉色に眠ろう
小さな迷い ....
湿った空気
落ちてくる温もりを指差して
何かを祈ろうか
銀世界に
溶けないもの一つ
....
今年も終わりましたねと
トナカイは角を外しながら言う
雪と埃を落としながら
布をぐるりくるりと ....
誰が持っているんだろう
欲しい言葉やこころ
いつもどこかで期待している
言葉は言葉だけに乗って ....
銀色の鍋でじっくりことこと、
蜂蜜は茶色の小瓶から、
そんな情景にあこがれるけれど
現実世界の ....
つき/でした
あかいつき/でした///
/体に/ぺたり/と張り付いた/黒蜥蜴/の腕/模様を描いて ....
僕は車に寄りかかって
煙草を吸う
君はお気に入りの帽子を押さえて
波打ち際を歩く
僕 ....
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下ま ....
お金や幸せを掻き込むという
縁起物の熊手
わたしの望む幸せとは
そんな熊手の上手から漏れた ....
ランダム係数で導き出された値を灰青色の明度に代入すると
コペンハーゲンブルーからグレーまで ....
明けの瞬間には眩しく開かれていた空を
規律と道徳の名を戴いた機械の翼が切断して
....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ
....
電灯に照らされている僕
雲が月との間を遮る
君と僕を遠ざけるかのように
今日は空が暗い
....
優しい言葉も
今では
嘘のようで
その唇から零れる
声は前のような
温もりを
纏って ....
今日は綺麗な日
鳥だって飛ぶのを止めて見惚れてしまう
見たこともない何重もの輪が溢れて ....
キコ キコ キコ
刃物
キコ キコ キコ
刃物は裸にされ
燻し銀の鈍く照り返って
....
お前たちは人間だ
動物達から突きつけられた言葉が
訊いている
年金問題に揺れ
....
たなびく雲の隙間から
海と空が混ざり合い 互いの青を否定する
鳥 が見上げる ....
集めている
草花の歌声を
鳥の時を
空気の鼓動を
水の根を
空の恋 ....
最近何をやってもパっとしないので、詩でも書いてみようと思っても浮かばない。
仕方ないので何か散文を ....
ハンガーが足りないため
シャツとセーターを7枚着込む
窮屈な身体をもたれ自室の戸を開 ....
071226
死にたくないなと思っていたら
頃 ....
タクシーをつかまえて
光の街を走って行く
対向車のライトも
ぼやけて通り過ぎる
車の
屋根 ....
銀色の星屑が
流れて消えた夜には
夏の砂漠を支配する怪物が
砂嵐の中、 ....
冬休み野外で遊ぶ子はいない
競い合い広がり見せるイルミネーション
すっかりと忘れていたい ....
君と待ち合わせた路面電車の駅の出口、
電信柱に凭れて煙草を吸っていた。自分のかいたものを読 ....
来春、君と結婚したい男が私にごめん、と言う。
すまない、と繰りかえして言う言葉が頬を滑 ....
可愛い人がいる。
「一緒に寝ないんですか」七月にそう私が聞いて、並河さんは
「うん ....
雲は
空のことが好きなのだ
ある晴れた日
どこからともなく
雲はやってきて
やがて空の ....
叶わぬ恋と 知りつつも
おさまらぬ
この 想い
さくらの花びらのよう
ゆくあてもな ....
こんこんと湧き出る泉は
年月を重ねて
太陽の光と 月影を吸い込みながら
その身のうちに波動を蓄 ....
楽しいクリスマスになりましたでしょうか?
ステキな時間を過ごせてましたら幸いです
私が2 ....
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