銀色の星
ピート

銀色の星屑が


流れて消えた夜には


夏の砂漠を支配する怪物が


砂嵐の中、姿を見せる




誰にも言わず


何も言わず


旅人は砂漠へ向かう


影が小さくなっていく




神秘に満ちた決別ならば


現実が恋しくなる




少女は海の中へ歩いていく


少年は空の彼方へ翔んでいく




誰にも言わず


何も言わず


旅人は砂漠へ向かう


影が小さくなっていく




砂嵐を抜けて


辿り着いたのは昔の自分


怪物なんていなかった


銀色星の下


自由詩 銀色の星 Copyright ピート 2007-12-26 08:23:01
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