{引用=
金色が ふる
まちがすこしずつ
つめたいもようをかさねた ゆうがたのこと
....
注がれた牛乳や
たたまれた洗濯物
そういうものから読み取るのは
難しすぎて
未熟な手のひ ....
寂しいのです。
一人だから寂しいのです。
寂しいのです。
一人だから寂しいのです。 ....
ヒトを抱きしめた、
抱きしめられた。
あの感触が。
まだ微かに残ってる。
寂 ....
犯罪を 君の正義は 犯罪を
無くしたいんだ 者ではなくて
出会ったのは夏のこと。それから、秋になるまで歩きつづけた。何も持たずに僕らは歩いた。夕暮れから夜に ....
中学生の想像力は
万物を強姦している
おさまるべき枠組みを求め
有機的な快楽を ....
やる気がないならやめろ
と、
やるんならやれ
と、
どちらがきつい言葉だろう ....
パイ皮につつまれた子羊の肉がある。
ぱりぱりとしたその外皮と一緒に切り崩され、
皿に敷か ....
満ちるとき 抒情の紙を
火にくべて なにごとも
語るすべなし 封印を
解いて 空を傾けると
....
もうダメなのかもしれませんが…
とりあえずみなさん、これ読んでください。
『詩学』バックナンバー ....
小さな旅をした
友人の見舞いに
体の力が入らない休日の午後の旅
特別快速で2時間 ....
もう
この気持ちを
置き去りにして
歩き出さなければいけない
わかってる
とっ ....
私は暗算が得意です
なにしろレジ打ちしてるとき
333円の買い物した人がいた ....
世界が滅びるそのときも、僕だけは君の味方だよ。
明日は
晴れるかな
あなたに
会えるかな
恋に似た
淡く儚い
柔らかさ
春風の色
幼き記憶
いつ果てるとも知れぬ 有刺鉄線
歩哨は立つ
何を見つめ
補給しょう
サイロの上の刈り込 ....
てるてるぼうず
晴れやかな明日を
約束してくれる
てるてるぼうず
かわいいのに
....
俺は友人の吉野に確かめたかったことがある。
同じクラスの女子の、山岡が好きなのかどうかだ ....
しっばれる 初冬の朝
まだ寝ている良人の顔を 覗き込む
ねこちゃんみたいな目をして
....
食べ物を摂り過ぎて
体中に凸凹ができる
凸の部分は紙やすりで削って
凹の部分に合わせる
占い ....
黒の絵の具は白色を消してしまう
白は黒にまぜたら灰色になるだけ
なんだかくやしいね
そ ....
いつのころだったか、わすれてしまったし、どこからきたのだったかも、はて、となってし ....
夜空を見たら
牛車が空を飛んでいた
月に吸い込まれるよう
かぐや姫が帰るのだろう
生まれ ....
野菜を切る音で目が覚めた
炊飯器からは蒸気が上がっている
優しい声に誘われるように
欠伸 ....
うまく書こうなんて思わない。
しかし誰にでも届く言葉で書きたい。
かといって共感 ....
私は毎日あれやこれやと考えて
肉や魚を刻んで焼いて
お皿に並べてあなたに出してる。
するす ....
わたしがまだずっと若くて
恋を信じていた頃のこと
大好きな恋人に
捨てられて
それでもしつこ ....
受信したメールはすぐに記憶して削除の{ルビ掟=おきて} 証拠残さず
今だけは恋の歌なぞ聞きたくない
矛盾した想い重ねてしまうから
予定だと
僕は今日の夜
あなたを攫ってしまうのですが
あなたはどうお思いですか
いえ で ....
いらないものがおおすぎるんだ
ねえ私たちは
両手でそらをはかろうとする
出来ない ....
宇宙は膨張していることを知っているかい。
熱力学第2法則を知っているかい。
ようするに生きている ....
留まってなどいません
無意識は
思いのほか器用に
出来事を描写しています
悲観に暮れようが
宙を ....
あなたも
外に
出たいのね
きっと
少しだけ開く窓から
あなたは外に
舞い降りて ....
ちいさな
陽だまりが
こんなに
たくさん
いつもの笑顔じゃなくて
落ち着いた笑みを浮かべて
紡がれる言葉には
貴女の決意が見えたの
....
ベランダで
煙草をふかして
星を見ていると
男って悲しい生き物だと
僕は
思う
君の ....
らくだ
らくだ
月夜のらくだ
らくだの黒目は何を見る
地平線の果てまでも
星明かりのみ ....
ドガは悩んでいた
俺も詩ぃ書いてみたいんやけど
なんかこう、湧いてけえへん
インスピレー ....
冬の夜の
何もない一本道を
包帯だらけの山羊が
針金で ....
世界とか行方とかについて
疲れてしまったから
無限とゼロの類似性は
数えられないことだと
簡 ....
{ルビ爪先=つまさき}から {ルビ水溜=みずたま}り
{ルビ顛倒式=てんとうしき}には {ルビ ....
その未来に大いなる夢を抱きこの世に生まれ出た
ゴキブリ
いかなる困難にもめげず
常に前向きなき ....
数日後
フランスへ旅立つ友の
亡き母親の面影を
就寝前
闇の天井に想い浮かべる
....
冬の海は寂しい感じがした
潮の香りは涙と同じ匂い
青くて大きな海は
たくさんの ....
灰色の下線を見つめて
手がちっともうごかない
言わなきゃいけない言葉は
あふれ ....
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