会えないときは
わたしのこころは 止まっていて
あなたが 触れると
ネジをまいたよう ....
井上靖氏の作品に似たような題の作品があるがわたしは何か今までを振り返って生きるということ 青春放浪と ....
なんでこんなに苦しいんだろう
ふうっと息をゆっくり吐いて
何事もなかったように
凛然として ....
香水を付けて気合いを入れてみた 特に理由は無いのだけれど
香水を付けて気合いを入れてみた 別に ....
自分の目で見たものを
自分の頭で考えて
自分の言葉で表現する
自分の手で触れたものを
....
ブランデー雨をナメルトちょっぴりほろ苦くておいしい。
少し青がかかっているように見えるのは
海に程近い土地柄のせいだろうか
手足さえ伸ばせないような小 ....
飛び立つ鳥のかたちの木と
降り立つ鳥のかたちの木とが
風のなかでとなりあい
はばた ....
小窓が開いてる水面
くい込んでくる ヒールの流し目
セメント楽譜に 回るこぶし
フリーなの ....
あの日。
あなたと出会った日。
頑張っているあなたの姿を見てときめいたのは、
だだの迷いだった ....
深い海の中に
大きな空間が広がっている
そのまんなかに
魚がいる
僕は息をひそめて
そ ....
優しいことば
耳をなでで
風に乗って
君の唇まで飛んでゆけ
アキコの場合も
どんな言葉言っても
すべて受け入れて
よけいに気持ち強くなっていっ ....
配られた答案用紙
並んだ難解な問題も
複雑な方程式で
幾つかの整数で回答できる
....
一つの仕事を片付けて
わずか数十分のお昼ご飯
さっと席を立って
次の仕事へと戻ってゆく
仕事 ....
今日は一日おばぁちゃんの家
不思議と時間がゆっくりと流れている気がする。
いい匂いが台所 ....
あたまの中の恐竜は
自由に走りまわれるところを求めて
外へ外へと世界を広げてゆきます
....
生成のサウンドを折りたたんでゆく
たそがれが訪れると
に ....
雨がふる
傘をさす
そうすることによって
かなしみは埋もれる
コンクリートににじむ
蒼 ....
前髪の白きに毛染吹きつけて
女身愛しと笑われもする
蓑虫を二つぶらさげ鉢植の
さつ ....
今夜半過ぎ
関東から東海地方にかけて
優しいものが降り積もるでしょう
と、予報士は言った
....
好きだった男の背中に爪を立てた次の日
その男の妻が現れて私に平手打ちをした
ちょうど
....
知っていますか
貴方の想いが
神を離れることがあっても
神の想いが
貴方をはなれることはない ....
無花果をひとんちの庭でみつけた
とおいむかしを想い出して
わたしたちはそうっと忍び込んだ
....
私たちは
雨の絵を描いたり
バケツに水をくんだり
シャワーから水を出してみたり
思いつく限り ....
亀を飼うようになってから
やたら「かめ」という文字が
目について
木村カメラ店の「カメ」だけが ....
湖に沈んだ街
彼らが重ねた空は
あの頃のまま
田んぼに水が張られ
浮かぶ面影の街
彼らの ....
わたしはみぜっと
ひとりのみぜっと
だれもしらないところからきて
みどりのふかくで
いまねむ ....
ブランコが
揺れていて
あたたかい
まだ近くの
更衣室に
脱いだ服が
濡れた月に
ただ ....
バハレイヤと呼ばれる砂漠がある。
そこで一夜を過ごしたとき
花火のような流れ星を見た。
....
ハイ松の低く自生する
ゴロタ石の 登坂道
岩に付着した わずかな土を糧に
可憐に咲く 薄ピ ....
だらしないイカ
春の日曜の昼間、あまりに暇だったので自転車に乗って出かけた。 ....
雨の中
白いドレスに
身を包み
虹に嫁いだ
梅雨の姫君
ふたりで
なわとびしながら笑い合って
僕たち
何 見てたかな
ふたりで探し当てて
確か ....
隣の席で
難解な数学の問題を
すらすらと解く彼が嫌いだった
無能な自分を見ていた
何でこんな ....
おひるねするのを がまんして
おそとにみずまき。
ねなきゃしんどいのに
おはなにおみず あげる ....
こうず まさみ
一月に入って
やっと 柳の葉が 散りました ....
白い光でスキャンされ
忘れていた癌がズキンとする
お母さんの両手から
ポオンと青空に放り投げら ....
眠っている時 港から船の汽笛が聞こえた 潮の香りが酷い
白で統一された僕の部屋は洗練さで満ちて ....
翼が折れてしまった 天使は
それでもなお 天を舞うことを諦めない
もう一度 あの空 ....
そして季節はめぐる
無邪気さを守り続けたまま
僕は季節にさわる
ちょっ ....
いつまでも変わらない
そんな優しい歌の話をしよう
夏の朝焼けの中で見た
あっという間に消えてい ....
その日が楽しみで、眠れなくて
二時間ぐらいじゃ二度寝するのに
遠足気分で寝れない
....
真夜中に夢想する精神(こころ)
セックスしてる姿のまま化石になった
男女の生き物のつがい ....
私は 笑った
痛いから痛いといって泣くよりも
苦しいから苦しいといって泣くよりも
....
★☆★ 法律大魔王から8度目の最初のお達し ★☆★
●自作のショートギャグを楽しむスレッドです。誰 ....
心のスペクトルは
群青色
青い青い波が
私の心を洗っていく
洗われて 洗われて
私の心も深 ....
ラジオから流れてくる
何気ないナンバーに
心動かされたりする
気付くと世界は歌っていた
木も ....
きみは激しく泣いていた
初めて背負う肉体の重さと、
もう止まることのない時間の速さに怯えて
予 ....
僕が振り返ると
僕はいつの間にか
イチになっていた
ゼロを目指していたのに
気がつくとゼロを ....
その海で 泳いだ人
軽やかな 知識人よ
その海を 滑る戦士
重厚なる 軍団長よ
その海に 身 ....
願いは叶えられない
もう口付けを交わす事はない
遠い場所で言い訳を並べようと
誰に届くとい ....
明日 朝 起こさないでね
やだ 起こす
そう じゃあ おこすて
おこすて? ....
遠い過去がちらついて、たまにぼくがおかしくなる
だいじょうぶ
だいじょうぶ
もう、思い ....
拳銃を取り出して 僕は彼を撃った
魂を売って 娼婦でない女達を
晴れ間とはこういうものだよ
な ....
その広い丘にはドアがあって
朽ちかけたドアだけが、ひとつ、あって
その横で佇んでいる、家族だった ....
雨が降った後で晴れた五月の日に
出窓を開けて扉を開けて
新鮮な空気の一つの通り道を作る
そのと ....
もう百円玉じゃ温もりは買えなくなった
冷たい缶コーヒーを握り締めて
さめざめと泣いたり出来れ ....
気圧の低い日には目線が低くなる
その低い目線でうろうろ家を出た
いく所もないので小さな喫茶店に入 ....
僕の中心が
もしも 僕 ではなかったら
僕は僕と言ってはいなくて
僕はいなくて
でも ....
とりあえず
行く
イライラして
試着室では
剥ぎ取るように
脱ぐ
あれも
これも
全 ....
幸せな夢から覚めたら
恋人がたくさんいて
誰とデートしようか
吐き気を抑えながら悩んだ
恋人 ....
湿っぽい
そんな日を
待ち続け
それがあの日を
思い出さすなら
いっそのこと
....
無意味な焦燥と
暗い部屋で
一人
電子機器を見つめる僕の両手は
四角に向かう ....
●「撫で肩をパットで補正する君があたしの胸をとやかく云ふな 」
「なでかたをぱっとでほ ....
私の部屋の壁には
いくつかの種類の顔が掛けてあって
私はその日の気分によって
それを取り ....
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