午後が
千枚のツツクホウシで耳に触れる
この、耳、
もっと奥へと誘う迷路 ....

昨日から
うちに届いている新聞は
どのページも
見出しだけになっている
うちの人は
気 ....
空があんなに高い

高くまで煙

樹々は赤や{ルビ橙=だいだい}に燃え拡がる

燃える燃 ....
   歯の奥のおくでしゃりり と
   こんぺいとうが 鳴った。

   まだよるは足元で
 ....

雨が上がると
空気が透明を増して
夏の名残と夢とが冷まされ
水の中を歩くように九月

 ....
「お前は泣き方を忘れたね。」
幼い私が言う。

「いらっしゃいませ」
笑う私。

「こち ....
君が好き。

ただそれだけが、
素直にいえなくて、もどかしくて。

僕を見てよ。

素 ....
スパーンは何度も訪れる

スパーン!!

昨日、私は小泉首相になった
角ばった頬と細い目
 ....
どこからともなく湧き出でる
今日を生き抜く志
引いてはならぬと奮い立ち
それこそが我が道の誓い ....
なにかを そこなうのを
おそれずに いうなら
ことばは わたしから
あふれて わたしでない
 ....
 耳という耳を串刺しにして歩く避雷針。
レコードの針。世界を夕暮れにするための音楽。
 
 夕 ....
冷房がきいた部屋での昼寝はさいこー
ダラダラが好き
ゴロゴロベットに転がって
時々をさますとテ ....
昔私は2つ下の弟に
私は本当は他の星から来たんだと嘘をついた

それはちょうど私が小学校に上が ....
笑えというのなら
笑いますけど

泣けといわれても
泣けません

笑うのなら簡単なんです ....
「傷つく瞳の奥」

傷つき、静かに流れる君の涙

僕には何も出来なかった

流れる ....
傍にいた人が消えるのはこんなにも悲しいことだろうか?
当たり前の様に触れ合うことも出来なく
 ....



八月 二週 また 入院暮らし...
ガラスの塔のなかで、優しいひとらに、接しながら、病 ....
夜の傾斜をくだってゆく
くだるたびに傾きがちがうような
いつもおなじような気がする

夜だか ....
ねこになったきみとぼく

木漏れ日ゆれる

ねむの木の下で

二匹ころんと横になる



長い尻尾が ....
{引用=秘密と呟けば
何か呪文のようで心地良い
おんなのこ
ないしょと声に出せば
かわいらし ....
ある新月の夜
死神の少年は広場で踊る天使の少女の姿を見つけた
死神は天使のいる広場に静かに舞い下 ....
 
 
    詩は

数学に似ています

うまく説明出来ないけど

 数学 ....
この坂道の途中に
大きな金木犀の木があります
毎年秋になれば
そのやさしい香りに足を止め
こ ....
小さな窓に流れ来る
微かな風の匂う秋
去りゆく時の寂しさか
訪れ{ルビ来=きた}るうれしさか
 ....
おふろあがりのひとときは

足のゆびまでいつくしむ

ひるまは こころの ひとさしゆびが
 ....
 感触は 千切れていて
触れていたころを 思い出し
思い出していたころに 触れていて

また ....
放電されたものを追いかけてゆきましょう
まずは海岸でわたしは一人で立ちその後を追って車が一台曇り ....





君が僕の名前を
忘れる前に

僕は大きな風を
呼ばなくちゃ

た ....


弱酸性のあなたは
ちょうど中学で習った化学の実験みたいに

たとえば夏の終わりの夕暮れ ....
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋 ....
かわいいリズム
とんとんとん
ひびくよひびく
とんとんとん

小さな小さな      たか ....
後悔しないことなんてない
何をやってもどれを選んでも
もう一人の自分を羨んでしまう
もっと幸せ ....
地下組織で会おう
幾つもの目が 最後の挨拶のため絡んだ

今だ
男達は いっせいに 監視に襲 ....






ぼくたちは生きている。
これまでもこれからも、
そして今もぼくた ....


一面菜の花
白い蝶
饒舌な暦に
紋黄蝶
ひらひらと青い空を飛んで行くよ
戦闘機の青 ....

U字型磁石を持ち出して
道ばたの茶色の石を検査した
少しでも吸い付けば
磁鉄鉱のはずだから ....



スランプと呟くとちょろり水が出た

雨季だというのに今日も断水している
給水施設 ....
左の掌から
零れる落ちる砂の さらさらと さらさらは

右の掌へ
落ちる さらさらと さらさ ....
女の指先に乗せられたヤジロベエは

ゆらゆらと揺れながら

いずれどちらかに傾く

選ば ....
あなたが書いた詩を読みたい
あなたは
詩を書いたことがなければ
詩を読んだことさえもないのかも ....


金平糖の故郷はどこにある
ご主人様の命令で
落とした飾り羽根を探し
少年と少女が町を爆 ....

棘魚が住むという
小川のほとりに
住んでいた

メダカのような
ちっぽけな
雑魚が
 ....


もうひとつの太陽が
もうひとつの月が
何処かに隠してあるのだろうか
もう疲れたと言って ....
想像して
君はよくそう言うけれど
実際のところ僕は、何も思い出せずにいる
海沿いの寂しい国道を ....
生暖かい風に

数々の想いを馳せていた

初めて自転車に乗れたときのことだとか

 ....
映し出した スクリーン
描き出した 或る色彩
見えている人と
それを動かす 見えない人

 ....
かわいくない。
全然かわいくない。

キミがかわいいって言ってたあの子
全然かわいくない。
 ....
 
 
誰かの突き刺した
その雨傘は
ぱっと見
生き埋めの猫が
しっぽだけはみ出してる様 ....
 
 
枯れてゆく紫陽花なんて
 
見たくない
 
 
 
溶けてゆく蝸牛なんて
 ....
 
 
辞世の句


       ば
       あ
       さ
     ....
流れ続ける物語に
    終りの刻はない


エクリプスの血をひく
ザ・バロンは
ストッ ....
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2006年9月3日
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
震える耳A道化自由詩1006-9-3 23:42
世界天野 碧自由詩006-9-3 23:34
曠野未詩・独白1+06-9-3 23:34
_壱木未詩・独白206-9-3 23:07
輪舞(ロンド)銀猫自由詩19+*06-9-3 22:34
悲しみミゼット自由詩3*06-9-3 22:30
君が好き。神音自由詩206-9-3 22:21
スパーン木葉 揺自由詩606-9-3 22:10
変わらなければ変わらないぽえむ君自由詩3*06-9-3 22:02
そろもん(矜持の話)みつべえ自由詩206-9-3 21:18
プテラノドン自由詩3*06-9-3 21:03
昼寝未詩・独白006-9-3 20:49
ランドセル松本 涼自由詩606-9-3 20:39
笑えというのならANN自由詩1*06-9-3 19:02
「傷つく瞳の奥」Taka★H...自由詩106-9-3 17:34
さよならの唄海月自由詩0*06-9-3 17:28
晩夏への手紙モーヌ。自由詩14*06-9-3 16:39
夜の傾斜塔野夏子自由詩14*06-9-3 16:17
ねむの木の下でLEO携帯写真+...20*06-9-3 15:26
流星群がつれてくる夕凪ここあ自由詩5*06-9-3 14:30
命の大切さajisai自由詩2*06-9-3 13:49
『詩点・論点』橘のの散文(批評...5*06-9-3 13:14
金木犀未有花自由詩25*06-9-3 12:59
小さな部屋の秋の風ぽえむ君自由詩11*06-9-3 12:58
ひとささんゆびたちへるるりら自由詩1206-9-3 12:22
ひくことの四度というせかいかぜきり自由詩1*06-9-3 11:30
子育てガララ自由詩006-9-3 11:17
バランスの悪い恋において松本 涼自由詩206-9-3 10:24
「弱酸性のあなたへ」ベンジャミン自由詩12*06-9-3 8:57
こころの力恋月 ぴの自由詩34*06-9-3 8:25
かわいい音色小鳥遊儚自由詩206-9-3 8:19
フライイヴ自由詩106-9-3 8:13
乗り間違えた小熊砂木自由詩6*06-9-3 7:30
「 ぼくたちは日曜日。 」PULL.自由詩14*06-9-3 7:12
マグロ列車の車窓からあおば自由詩5*06-9-3 5:29
雑木林未詩・独白2*06-9-3 5:27
ビール券未詩・独白1*06-9-3 5:13
サジョウノロウカク(残跡) ひより自由詩2*06-9-3 4:04
三角関係hiro自由詩206-9-3 3:30
詩を書いてみないか壺内モモ子自由詩5*06-9-3 3:16
製造過程あおば自由詩2*06-9-3 3:03
雑魚未詩・独白3*06-9-3 2:58
褐色自由詩7*06-9-3 2:52
名付け霜天自由詩1106-9-3 2:45
冬の終わりれるむ自由詩306-9-3 2:25
28、映画  【えいが】雨宮 之人自由詩1*06-9-3 1:57
かわいくない玉虫色エミ子自由詩006-9-3 0:59
『夏の墓碑名』橘のの自由詩1*06-9-3 0:42
『梅雨の弔い』未詩・独白2*06-9-3 0:36
すばらしき哉、人生俳句3*06-9-3 0:33
父系2006tanu自由詩106-9-3 0:18

加筆訂正:
28、映画  【えいが】/雨宮 之人[01:57]
2006.06.07初出。改変なし。
51rows, 1.07sec.