そんな二千年も前のこと
俺にわかるわけないだろう?
昨日のことも覚えてないのにさあ
ま ....
長いレールから飛び降りた先は
レールだった
いくら曲がりくねり走ったとしても
私の足元からレー ....
手を繋いでいたんだ。
君が怖いから、
と言ったから。
君がもう少し、
と言ったから。 ....
真昼の空に
白い月
青い空の
白い月
それは
見えないけれど
そこにある幸せ
君の笑顔
ワスレラレナクテ…
目覚めて
再び 夢の中
オーバーラップさせるセリフが
....
人ごみに戸惑う
あさましい人間の渦
あっちにも
こっちにも
その隣をすり抜けて
生きるため ....
私は誘惑者
ひらひらと舞う薄紅の蝶
蛇のようにまとわりつき
蛭のように愛し
己の炎に身を焦し ....
温かな 身体溶けて
消えてなくなる この形
その奥の 白いもの
最後に残る 形そのもの
....
ひかりの葬列が瞳孔の砂浜に沈み、
溢れる夏が清涼な涙を流す。
新しく生まれた水彩画の冒頭を見つめ ....
こんな閉鎖的な空間に紋白蝶が現れた
出口もないこの部屋で
青空を求めて
ひらひらと踊りなが ....
休憩室の扉を開くと
左右の靴のつま先が
{ルビ逆=さか}さに置かれていた
ほんのささい ....
東の空に日が昇る早朝
工事現場の低い土山の頂に
クレーン車が一台
運転席には裸の王様が{ル ....
叫びたいときに 叫ぶのが詩人だ
詠いたいときに 詠うのが詩人だ
でも言いたいときにいえない
....
「とうもろこし」って言えなかった
小さい頃
どうしても
「とうもころし」になってしまっ ....
出勤のバスの中
ぷ〜んと近づいた{ルビ蚊=か}を
合わせた両手で{ルビ潰=つぶ}す
....
中古の本と新品の本
誰から聞いたか忘れたけど、新品の本を買った方がイイと聴いた。
「著作権?だと ....
{引用=
瞑目の底をたど ....
ア・ロング・ロング・タイム・ア・ゴー
ディア マイ ママ
....
テストの開始のチャイムが鳴った
ぼくは集中して
問題に取り掛かった
気合が入る
これでぼ ....
焼きそばを
パンに挟んで食べる
おまえの顎の関節が
ぐるりぐるりと反復して
それだけで気が狂 ....
一弦にふれる
あのひとの
小指をもいで
私の部屋に置いて
爪の先まで
かわいいよ と
褒 ....
今日もまた日は西より出で東へ沈み
私の憶い出は汚れた鉄格子の窓を進む。
雲を破る白い太陽の ....
ときには
顔を真っ赤にしながら
たくさんの風船を膨らませてきました
割れたものも
木 ....
黒頭巾ちゃんはその日、おうちでピアノを弾いていました。
空は薄ぼんやりとした曇り空で、照明をつけな ....
サキスフォンを右に
極楽鳥を左に
閉じ込めている
晴れた夏の午後開けば
波は ....
「思い出と青春と・・・。」
思い出と共に駆け抜けてきた
生きた証
ガマンの毎日 ....
私は・・・・・
の後の言葉は全て
嘘
水鳥が銀に光る小さな魚を捕まえて
飲み込んだ
ぴ ....
少年少女の斜線部 成長のたび減る
針金で縛られた書簡霞に吊るす
コンパスの上半身を他国か ....
最初に
小麦畑の8等星のわたしを
見つけてくれたのは
”k"さん と言う方でした ....
全てが不愉快だった日と
全てが綺麗に見えた日
違いは私だった
果てしなく続く夜の闇が僕を押し出す
重い荷物だけを持って少しだけ遠くへ行く
辺りは知らない人達で ....
偉大な人間は
現実の中で夢を見るのではなく
夢の中を現実で見させ
その夢を追いかけつつも
夢 ....
石ころころころ貝殻からから
つめ放題だよ
見つけちゃった?
つめ放題だよ
お腹空いち ....
昨日
お風呂の栓を外した
なぜ右に渦を巻くのか
思い出そうとしたけれど面倒なのでやめた ....
ほがらかに
眠気なんてふっとばし
かろやかに
眠気なんてふっとばし
カ ....
積帝雲の奥には うずまっき
孵化した数万匹の おさっかな
はじめて口にする餌は つきあっかり
....
心を落ち着かせるのは
難しいようで
意外と簡単
マニキュアを塗ればいい
ていねいに
今 ....
今日も緩やかに流れて行く
空の雲の様に静かに消える
音も立てずに傍を離れる
君よ
古 ....
愛し方など忘れてしまった
僕は少しばかり
酔っ払ってしまった
君がもしも困っていても
僕 ....
ひまはりは
駝鳥のやうな脚をして
太陽電池を支へてゐる
もう花びらは一つもないが
悲観などし ....
貴方の前に門があります
幸福に通じる門です
門扉の向こうからは楽しげな音楽や
悦びに満ちた ....
あなたの手には理想があって
手を握ればわたしもその結晶を感じていられた
あなたの目には喜びがあっ ....
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