宵闇に鈍き銀の皿
さらさらと被る雲に
想いの念を映すことが出来ようか
輝く光に絡まる紐を辿 ....
{引用=
ぼくはこの家でうまれた。赤い屋根の二階だての家だ。庭にはシュロの木がうえられてそだち、 ....
あしたも
そのあしたも来るということを
簡単に信じちゃ
いけなかった
その言葉は
重ね ....
東京には月がない
智恵子じゃないが
東京に見上げる空はひとつもない
鈍くにじんだ星々は ....
雲間から陽の動く音ふりそそぎ立ちどまる水ふりかえる水
風が開け風が閉ざせし穂の ....
ばこばこ たばこばこばこ
たばこ ばこばこ
たばこの奴は
鼻でせせら笑う
「私とニコ ....
風に焼かれたひかりが、しわがれた午後を蔽い、
燦燦と隆起する曲線から彫りだされる、
涼やかな乾い ....
男が
美しいものだという事を 知った
骨ばった手も
厚い胸も
大きな足も
上着のポケッ ....
靴底が 素足を
さらさらと さらう
通行道路が
分離して 霞む
代わりのいない
名 ....
もう聞こえないノイズのような工事の音
もう聞こえない野良猫の喧嘩
もう聞こえないあのとき ....
ツユクサが咲いている
シランが咲いている
ゼラニウムが咲いている
食べられる花が咲いている
....
むだぐちをしゃぶりあう
かげぐちをかじりあう
....
夜のデパートの屋上に
つぶれた胎児
滑り台を
のろのろと
転がっていく
乳 ....
私は無人の都市を歩いていた
見上げた無数の窓の一つから
青い小鳥が堕ちて来た
....
誰もいない電車の中
話し声が聞こえる
複雑に絡みあう心電図のリズムがぶつかっ ....
君は甘いお酒が好きで甘いタバコが好きでやっぱり僕のキスが一番好きで
意味のない行為 一人き ....
バイブレーションの音で目が覚める
考えていた
世界のこと
ほんとうは
ヤンマ ....
ゆれる葉の
....
飴玉をねぶる
餓鬼のように
噛み砕いた
いつかの日和
幸せの爪痕
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわ ....
星々を吊るした 天空を仰いで
今夜も眠れない、
自由へとつづく 格子の窓辺
月の海へと拡がる ....
ぼくは詩を書きたい
その人の未来は
その人の運や才能ではなく
その人の意志で決めるものであ ....
階段は増え続けた
僕らの知っているところや
知らないところで
やがてこの街は
階段で埋め ....
命と言うたった一枚の切符を
御旗に掲げて一生懸命生きている
それが当たり前
死という地 ....
人に見えないものが見えたり
聞こえない音を感じたり
テレパス
そんなものに
憧れていたあの日 ....
終りのない雨が降り続く若い群島の
決して更新されない、
カレンダーに刻まれた記念日が忘れられる夜 ....
僕にとっては
とても大事だった友達のうちの
二人には
もう二度と会えない
....
a.aァ.アrル,仔ールr、ガール..ur.雨タウ!
(砂.asナル美ィ、hoo..ヲ野ニ!u ....
言葉よりも
思い出よりも
コーヒーよりも
生活よりも
仕事よりも
....
きのうはどうだった?
きのうは
こうだった
そう
だね
そう
もう
よ ....
コンビニまで下を向いて歩く
ヤケに喉が渇く
紙パックのお茶だけを買う
コンビ ....
見慣れた図書室の窓際の
むこうに描く景色は今日も
砂埃のようにきみの魂を舞いあがらせる
あ ....
今朝についてを知りたかった
例えば諦めるというまじない
人が、幕を引いていく
そこに眠る、その ....
あなたの背が高くて
たくましく見えた
でも ちょっぴり悔しかったんだ
精一杯背伸びして
....
猫が死んだ
男は泣いている
私は首の骨を鳴らして
煙草を吸った
猫は死んだ
男が泣いて ....
ちいさいときボクは うちゅうに しゅくだいをもらった
しゅくだいは うちゅうさくぶんだ
ちい ....
いつか遠い日に出会う音
誰かの死んだ鍵の
大理石に落ちる音
すでに決せられた、今
・・・ ....
フードに雨ふりくるしくなる息
手の鳴る方へゆけば故郷が遠ざかる
草の燭台と書けば美しき火 ....
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