人生には いくつかの分かれ道がある。
それを最後に決めるのは 自分自身。
その道を 選ん ....
私戦争が起こったら
真っ先に敵を打ち殺しに赴くわ
のみ子はハッピーセットのおもちゃを転がしな ....
私は海になる
ただひとり あなたのために私は
自分を分解して個体の部分をすべてぬき取り
液体だ ....
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未 ....
そっくりそのまま書くことを覚えれば
きっと
今の境遇を甘ったるく 写せるだろう
一枚のレコード ....
ラーメン屋のカウンターで
長い廊下にぐるぐる巻きにされる
あなたも厨房で
ぐるぐる巻きにされて ....
片目をつぶったまま手招いていた
あの手は深い茂みに
罪はきれぎれに悲鳴をあげ
花びらのよう ....
空の虚点をついて
O脚の
うしろから貫かれたままの
あなたがあらわれた
私の傘は肋骨にひびが ....
月曜日赤子の代わりに「うを」を飼う子宮の中でひれがたゆたう
「うを」のかげ腹の中よ ....
遠い冬に生まれた夏が、またこの冬に巡る
僕はあなたの手にそっと触れ、
けれど
僕はあなたに ....
昨日は {ルビ後ろ足=あし}が生えた
今日は {ルビ前足=うで}が生えた
明日には この ....
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に ....
かの有名な某バンドは
「助けて!」と、歌い 人々を助けていた
自分たちが 助けてほし ....
石が転がった
誰かが蹴ったわけでもないのに
空虚に住まう誰かが
大きくため息を
したから ....
うちのキッチンには
ピラニアが
生息している
いつもは
気のいい
スヌーピー面 ....
雪が降るほどは寒くない
わたしたちの街ではほとんど雪は降らないから
だけど、この寒さは私を凍 ....
あったかいご飯に
かつお節をかけると踊る
ように踊りたい
と思うのだけれど
音楽がない
そ ....
冷たい雪の降る夜に
わたしのからだは凍えてゆくから
わたしのからだは
小さくなる
わ ....
てんつ
くてん
・・・
・・・
またた
き つ
まづき
・・・
たびたび
とも ....
底ひ無く
心 沈む
みあげれば あおい闇
青ざめてゆく風のなか
声も無く笑った
雨 ....
石垣を踏んで 踏んで
更に踏んで
星を見るのはきれいだからではない
ただ退屈だからだ ....
僕がなくなって
俺がなくなって
黄色がなくなって
オレンジがなくなって
青がなく ....
届くまで
送り続ける手紙
読んだあとは
それを広げて寒さを凌ぐといい
身に纏 ....
僕はただ、世界に憧れていただけ
僕はただ、冒険に憧れていただけ
あなたを望んだ覚えはありません
ぼこぼこ
ぼこぼこ
追いついてごらん
彼らは、夜の隙間を探しに行った
そこには、理由などなか ....
宇宙からフランスが降りはじめ
僕は体内の石の上に座ってみた
胸部から胃袋へと一直線に落ちる滝に
....
得た と思うと同時に失う
林檎の皮を剥いていく
螺旋が皿に垂れていく
果物ナイフに映る甘い ....
紙コップに注いだウーロン茶が
ずいぶんと長い時間をかけて
紙を軟らかくしてしまったようなので
....
凍えた町。シャーベットの雪が降ってきた。
暗記の得意な少女が泣いていたから。
「大丈夫。ケルベロ ....
パイプオルガンの音色が、
無機質な空間に響きわたる。
あなたは涙を拭いもせず、
恋 ....
コーヒーとミルクが半々
その懐かしさが痛ましいので
最近では蜂蜜を溶かし込んでしまう
....
木に留まりすべてまっさかさまにする
砂漠のぬしが栞としてのしかかる目覚め
謝肉祭見守る憂 ....
曇り空を見るといつも
全てのことを正当化してしまえる
気になるけれど
その度に
雨が降ってく ....
人は夜に音になって
躓かない程度に囁き合うらしい
朝が夜に向かうように
ページを手繰り ....
製鋼の
彼との
精巧な
性交は
性向と
性行を
忘れる位
催行で
採光で
彩光で ....
善行に
罰を
悪行に
祝福を
それが悪しき神キリステ
しらばっくれるな
お前の善 ....
三日前 やっとしだして 慌てだす
数列よ 何で君は ややこしい
勉強は 今のうちにしとけ ....
真夜中に 一人で過ごしていると みんなに置き去りにされた気分
でも 音が無いほうが 落ち着く
....
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