止まれ 止まれ
止まらない
沈んでしまう
変わってしまう
盗み出される
....
すきだとか きらいだとかと いうけれど もとはといえば みんなおんなじ。
つかみどころのない
明るかったり暗かったりする
不健康な夕空に
てのひらを突き上げてみるのです ....
昨夜の飲み会で終電を逃し
駅前のネットカフェに泊まり仮眠を取った
リクライニングの個室で夜明 ....
青い空
空と大地の狭間に風が舞い
生まれた言葉たちが
透き通った身体で浮遊する
指の先で ....
ふいにはじまり
ふいに終わり
悲しくそこにとどまるもの
晴れた夜の無灯火の群れ
....
嘘つきの午後に いる僕たち
嘘つきの夜も落ちてきて 建物は暗がりに隠れたつもりの輪郭です
そこの ....
もう下校時刻だと言うのに
未だに君は
鉄棒と
対峙して
地面を 蹴る 蹴る
こ ....
世界中を敵に回しても構わない、と
胸を張って言い張れるくらい
あなたに惚れている
世界中を ....
一度話してみるよ
僕にとっても
大事なことだし
彼にとっても
きっとそうだから
み ....
重ねられた右手の延長線上に作られたサークル
僕たちが眠るのは明日の明日の
その次ぐら ....
好きだから、近づけなくなる。
好きだから、見れなくなる。
好きだから、好 ....
肌をすべる泡が灰色に変わりはじめ
見下げて
乳房から続く白い曲線や
つま先の綺麗な花色に
絶 ....
ほら、行ってらっしゃいと言う
微笑みを置き去りにし
ガムシャラに生きてきた気がする
....
警察官の股の間から
黄色いプラスティック板の
赤い数字を盗み見るのが毎朝の日課
0に胸を撫で下 ....
I don’t believe in colors of your skin.
I be ....
呼ぶ声は誰のために
呼ぶ声は誰のために
遠くから来た人は家を建てた
終(ついえ)の住み処に ....
あなたはいつも
わたしを傷だらけにした
気がつくと
傷だらけになっていた
痛いからや ....
僕の隣に
見えない女が座っている
11月に入って床は冷たい
僕がひざを抱えて座っている ....
← ↓
← ↓
← ↓ ....
世界の四隅まで
呼吸の音が染み渡っている
君の耳にも届くだろうか
この交響曲
生き物達は ....
夕焼けが 淀んだ雲と 腐れ合う
出土せねば欠土とし学者母の墓前へ
閉じられた形跡のない倉へ続く道
こうも容易く陽 ....
女は 11月
凍える土地で
生まれた
きょう
そら はたかく
凍える女 ....
A!ワイフェンバッハの暗示がアル!亜湿度のアシッドネオンの廻天ト!
*leunon(草花ニ) ....
あなたは私が
強い女だって言うけど
ニコニコしてるだけで
強くなんてないんだよ
私だって ....
ベランダは東向きだから
朝はとても眩しいよ
彼ね
厳しい審査の結果
高得点で ....
夕方 帰り道
裏口のドアを開けて夕暮れの中外へ踏み出すと
あっという間に自分のまわりを浸していく ....
母が癌で去って六日目に父が倒れた。
病名は白血病だった。
父は門限や勉強に、容赦しなかったの ....
メロスが走っていた頃
大半のメロスは
走ってなかった
セリヌンティウスが王に囚われていた頃 ....
魚達が僕を見ている
ここはどこ!?
苦しくない冷たくない
海流に ....
全然、
上手に泣けない
上手に笑えない
上手に話せない
上手に愛せない
だから ....
おれの部屋にはブラックホールがあって靴下やらボールペンやら小銭やら車の鍵なんかが時々入ってしまって出 ....
いいかい?諸君!
僕は整列した彼らの前でお説教
確かに変化に乏しい日常生活を過ご ....
うつむいているきみのかわりに
あしのゆびをかぞえてあげる
うつむいているきみのかわりに
み ....
庇から零れた一滴
微かな時間を奪われて
誰も気付かぬ苦笑い
皮肉を孕んで頬濡らす
眼鏡に ....
夜を忘れたら月は太陽になるかしらと君
かしら 凛とした語気が受話器の楕円に沿ってひびく
夫婦なん ....
遅すぎたかもしれない出会い
僕は遠回りしすぎた
時刻票なんてみてなかったから
終電 ....
伝え逃したさよならを いまも此処で
渦巻く感情を吐き捨てられないまま
抱きしめたはずの感 ....
少年は粘土でイカの化け物を作った。
「これは何?」と先生が訊くと
「バケモノイカ!」と言って、
....
シリウスが綺麗になったから
息子と一緒に
夜の海へ出かけた
星の匂いが鼻をつく
....
{引用=ああ
君は赤い
僕は目をつぶって
一気に吸いこむ
ああ
唇よりも赤い
....
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