君は「優しさ」という諸刃の杖を使い
世界の果てを目指した
生があるなら必ず死もある
私達は ....
部屋からの風景は
丁度こんな感じだ
そう、丁度こんな感 ....
私に許された我儘は
髪を長くのばすこと
怠惰は
必要だから眼を瞑る
求めれ ....
僕には幽霊が憑いてる
見える?
右斜め後ろ約2メートル
こいつ
いちいち
格好良く見え ....
かたちがない雲の
のんのんした響き
缶
コロ
しばし倒れて鉄塔
はめられたんだ ....
明日人間ドックに行こうとしているのは
まぎれもなくあの時列車に飛び込んだあの人だ。
鏡を眺め ....
一人きり
待っている間の孤独を埋める
一人きり
世界の果てに来た気分で歌う
一人 ....
男の部屋なんて
臭くてオナニー三昧だ
自分ではわからない臭い
自 ....
小学生の頃、僕の通学路には椿の垣根がず〜っと続く道があった。椿の葉っぱはびっくりするぐらい深い緑色 ....
雪降る夜のトナカイが
喧噪の空をゆく
昨日
回った家々の
窓の灯りがあたたかい
お ....
歩くごとに
一枚ずつ
カードを捲っていく
高い数字を
待ち望んでいた
のに
....
五時を告げる
鐘が鳴る
まるで夢みる
羊のように
....
わっ!!
と大きく叫んでみろよ
夕焼けが目に沁みて
俺の目玉はぐっしょりだ
赤とんぼ ....
人生の縮図を一枚の写真に托そうと
カメラを持ち出した午後
通い慣れた公園の道を黙々と歩いてゆ ....
目を閉じてもひらいても
夜に重なり現われる
光りかがやく胸のかたち
蒼のなかのからくり ....
医者になって十三年目の夏。
病棟を回診して、今日も313号室へ入る。
そこは、病棟の患者さんのう ....
雨にうすく濡れた歩道の中心に
盲人用の黄色い凸凸道が
遠くへと敷かれている
いつもそ知らぬ ....
定期券が消えた
ある日こつ然と定期入れから消えた
懐かしい色の子供たちが
僕の知らない ....
わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで
なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐ ....
あの電線が
鎖に見えはしないか患者達
君達が決して出ようとしなかった
恐るべき街に病棟ごと出て ....
空も飛べそうな気分なのに
なかなか自由は味わえない
いつまでたっても
君につながれたまま
....
アートをひねり出そうと意識すると、左脳が働き出すために手が止まってしまうこともある。右脳、左脳をあわ ....
ラジオで青森トリビアというのが流れていた。
それによると、恐山には26歳のイタコがいるという。
....
何もかもくだらなく思えてきて
途方もない真っ直ぐな道を当てもなく歩き続けていた
しばらくする ....
[黒き衣に]
星は輝けども
我を導かず
月は地を照らせども
我を照らさず
我が手を ....
私の時計はとうとう止まった
気づかず私は歩き続けた
同じところを歩いているのだと
気づいて
....
言語化された街で俺はサボテンとして歩いていた 言
語化された街にある俺はサボテンとして記述された ....
おまえは準備しているか、
俺たちは戦わなければならないのだ、
クローンの少年少女が大群となっ ....
あおいだ ゆびさきから
つむぎだされる よるの とばり
その やみのなかで てらしつづける
ゆ ....
来年の流行なんか言いあてるより得意になれることをしよう
迫り来る悲しみを危惧する前に真正面から確か ....
あさごはんのめにゅー
どりんく……こーひー
主食……しょーとかっとがにあうあなたの
....
光差す窓から
寂しい夜に
部屋にいてくれた闇を見送る
眠りに感謝して
星のちり積もった小さな ....
相容れない
相入らない
愛要らない
相入れない
寝た
(初 ....
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