( somewhere
両手をポケットにつっこんで歩く
暑いのに
もちろん握りしめ ....
学校の坂を
手をつないで駆け降りると
二人は、体ごと海になった。
作務衣のまま飛び込ん ....
あまい
あまい
せっかくあまいのに このメロン
汗だくだから
塩くさ ....
とくとく
という
私の心臓の音
静かな部屋の中で
わずらわしくて堪らない
しかしそれは ....
人生に失敗したので爆弾を作った
場所はカフェがいいな
とりあえず街に出かけた
中世の面影を ....
河原の土手をよこぎって、
道を１本よこぎって、
ちょっとした広場に出ると、
ここが、
このへ ....
上も下もない
だから
見上げても
見下ろしても
しかたがない
....
おまえ どこにいる
こころ きずだらけ
からだ ふつかよい
すてる ものおもい
....
「水、持ってこいよ。」
シンちゃんが言ったから
公園の入り口にある水飲み場まで
バケツを片 ....
わたしはかつて
とてもあまくて湿った土から生えて
花を咲かせることをゆめみた
猫が足元におしっ ....
結局のところ
ゲームなんだと思う
中心へ
行けば行くほど
血沸き肉躍る
ゲーム ....
もし、今手元に地図があるなら開いてみてほしい。
そこに書かれたものは、個人的熱を奪われた、僕らの住 ....
私が会いたくない時は
無理やりでも会いに来て
私が怒って電話を切ったら
間髪入れずにかけなおし ....
君がいたから、どんなことも乗り越えてきた。
君がいたから、僕は「愛する心」がわかった。
君がいな ....
「今・・・一番何がほしい？」
もしも、今そう聞かれたら、僕はまっさきにこう言うだろう。
「愛がほ ....
まるで、お互い傷を舐め合うように
僕らは、言いたいことを胸に押し込んでは、同じ時間を
違う場 ....
蝉がワンワン言っている
普通蝉はミンミンだろうと怒鳴り散らす
そうすると一瞬水を打ったように ....
この手誰の手？
ふわふわ手。
居眠りしている
子猫の手
ちがうよ
ちがう
それは前足
薄目をあ ....
- 遺書っていうものを
- 書いてみたんだけどさ
遠い君からメールが届く
....
帰るべき揺りかごを
失った鳥はどうする
成層圏まで飛ぶし ....
かるぴすの おと
ひぐらしの こえ
かげろうの はね
おばさんの かげ
....
本当はすべてをあなたにさらしたい
私の脳裏に気付いてくれますか
窓辺から叶わぬ願いを捧げているこ ....
「さようなら」
だけど
ここより行くところはないのです
あなたは今夜も
うろうろ ....
ネジを巻くのに疲れると
どうしようもなくなるんだ
考えられること全て
支える翼を持たない君
....
朝 起きる 顔を洗う カーテンを閉めきった部屋からでは見えなかったけど
今日も陽は 昇ったみたいだ ....
今夜も空に月がない
見上げる夜空に月がない
暗い夜道に影も差さない
辿るべき道筋は果たしてこれ ....
父さん以外の男の人の声が
この夜の主電源を切る場合だってあるというはなし
そっちとこっちの境界線 ....
俺は
あなたに巡り会えた
もしかしたら
もう会えないかもしれない
それでも
俺とあ ....
あの人といる時間が私を
小さな種から芽にしました
腐っていた木が倒れ
そこから純粋な心が生えま ....
揺らぎ、揺らいで
恋の花
そして今日も枯れていく
どうして俺を選ばなかった
どうして俺じゃだめだった
今更聞いても遅いな
これ以上み ....
俺はライターを忘れて
マッチをもらった
マッチをみると
きみを思い出す
マッチをする ....
緑の海がたなびいて
少しのカーブで横切るレールを
３両編成の電車がすり抜けていく
乗り合わせた ....
明日降る雨は、甘く切ない色がいい
甘く切なく、そしてやさしく
あの人の少し茶色い髪を染めれば ....
あの人の ま白な指が
麦茶 冷やす 流水の川を
チロチロ と 泳ぐ朝
日傘の 影から
「 ....
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