なんとなく
うつむいてしまったのだが
黒い列
振りだした右足の
....
こだま呼び込む窓辺
群れる空の白魚たち
過去と迷走の影なら
銀のクリップで重ねて
....
間違いを指摘されて、
あ!と言う人と、
え!と言う人だったら、どっちでありたい?
君はいつ ....
ほしまつり きんのほし
つきまつり ぎんのつき
ふえのね たいこ かねのおと
き ....
何時までも変わらず
何時までもそこにいて
何時までもぼく達を見守ってくれている
綺麗な空 ....
夜になれば目を閉じて
今は亡き君を想う
冷たい風は葬列導き
恋する私は夢の中
....
ぎざぎ ざ
の はーと
小骨 を トッテ は
陣取る
いかれた ピアの ....
ある日友人が呟いた
「鷺て、ポキておれそうね」
白く細かった鷺が水し ....
姉の友達の犬が子供を産んだって…
それが君との出会い
お礼にケーキを渡しただけで
お金なんてかから ....
ずっと一緒に いれたらいいねぇ
そばにいるって事じゃなくって
そんな単純な意味じゃなくっ ....
子連れの熊だから
逃げ足が遅いの
お願い
驚かさないでね
わたし熊だから
大きな手に
....
緑黄色の筋を辿る
しかつめらしい顔をして
二週間前に脚の折れた椅子が
涙を堪えながら
回 ....
今日はいつもより嬉しい事があったので、
僕の乗る総武線は、
両国あたりをすぎる、
軽快に。
....
食欲と性欲はよく似てる
お腹いっぱい食べても
違うタイプは別腹
だったりする
美形もいい ....
河川をまたぎ、田んぼを抜くように鉄塔の並ぶ、その先には落陽。送電線に断ち切られた風、その名残がマリ ....
「がんばればどんな願いでもきっとかなう。」
それが、どっかの誰かの言葉。
昔は俺もそう信じた。「 ....
『誰か・・・僕をここから出して・・・苦しい・・・怖い・・・』
僕がどんなに叫んでも、この闇からは、 ....
あまりの暑さとくちなしが溶けて。
胃の中の空気を誘い出そうとする。
あまりの暑さがくちな ....
引っ掻き傷を付けて欲しい
無邪気に鳴いて付けて欲しい
明日もミルクをあげるから
引っ掻き傷 ....
おまえ
いっつも
かみのけいっぽん
にえきらないんだよ
少し焦げた動物の方がいいのなら。
本当にそう思うのなら
言ってもいいのよ。
正直に ....
カタツムリは眠りからとけ
雲は姿をたちまち透かす
おまえはありもしない虹を見ては
何食わぬ顔で ....
ひとつのテーマにこだわって、いつ終わるか分からない文章を書き始めて、11作目になりました。頭の中に完 ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った
....
のーずそーすのナムはスカートを知らない
わーずぐーすの到来にアラートの鳴り響き
さい ....
無邪気にテストする
くちびるのように
やわらかく指をあてがわれ
そのアンプルは甘いですか? ....
葉の雨 音の雨 風の雨
低く蒼い夜の連なり
月にいちばん近い星
吸い込まれるように ....
「見くびらないで」
僕は一時
そう言う君に見とれてみた
だって強がりにしか見えなくて
....
来襲した否定の言葉に
其れを肯定する事しか出来なくて
また 大切なモノを壱つ失くしました
....
飛行機の描く曲線が世界で
僕等はそれをなぞるように
思い出したようにつぶやく言葉と
ため息 ....
幼い頃、内緒で乗り込んだ父の船が海賊船に襲われた。金品とともに連れ去られた少女は、海賊船の船長の娘 ....
マル帰っておいで
マル帰っておいで
マル帰っておいで
ちょっと気が向いて散歩にでただけだよ ....
はらはらと
触れたら
落ちた
ピンクの薔薇の花びら
ひとつずつ
水に ....
--僕の、美しい人の話をしよう。
さっきまで、おしっこみたいな雨が降っていたのに
太陽の奴っ ....
ストーン・サークルで君が
ウチューと繋がった夢を見る時
僕は君のために
何が出来るか考えた。
....
世界は細さだった
世界は火の粉だった
隙間から見える声にあふれる
限りなく「はず」の ....
おそらくは
永遠に分からないであろうヒトという類型を
きわめて短いスパンに押し込め
性急に、効 ....
逮捕される前に
一緒に暮らして
外で
立っても歩いても
電車を降りると
豊島園駅は ....
街路樹の木漏れ日の
軽い暗号から、単なる錯乱への
変質
街路樹の木漏れ日の
軽い ....
七日目を待たずに
未完成の球体をもてあそぶ少女が
白の断片を拾い
主体を隠す
まもなく
発 ....
公園の噴水脇に座ると
知らず知らずのうちに
あたり一面真っ青がひろがる。
*
ちょっ ....
公園で
重たくて透明なプレートを
持ち上げたり
降ろしたりしている
それは誰にも見えない
....
黒板の歴史について
君と議論する放課後
誰もいない教室の花瓶から花びらが落ちるしづかに
いつの ....
しゃららん
きみのあしくびについた
すずが 鳴るよ
うさぎの
耳とコンタクトレンズ
....
「もうパンパンです」
怠惰に過ぎてゆく日常の中で
その存在を明らかにせず溜まってゆく
スト ....
浮子が音もなく沈む勢いが朝焼けに相応しい
波濤と僥倖が今日の獲物と嘯いた帰宅は
日々つまずく ....
覚えていますか?
約束を。
でも
もう 6月が終わってしまいましたね。
....
週末に運ばれてくる
人参くん
牛乳くんに
ラーメンくんは
せまくて ぎゅうぎゅう
さむくて ....
さざなみは 群れをなし
幾人かは 手をつないでおります
光が噴水を照らし
さざなみは一 ....
無限に広がる灰色の草原
今日も同じ所で彷徨ってる
問う事ばかりで 答えは見つからない
記憶をた ....
50rows, 1.01sec.