男は物陰で
右目だけ出して
立っていた
男は物陰から
右半身だけ出して
立っていた
....
空中を喰うように宙を空中する
食べて抜け殻の氷の入った詩骸の群れで
多岐に渡る滝の逆流吹き上げる ....
僕はルビーグレープフルーツが好きだよ
初めて買ってきてくれたのは君だった
いっしょに
....
僕の夢は死んだ
君のいない世界
何故に想いはいつも届かないのか
あの日の約束も
....
光したたる場所に立ち
足元にまとわりつく魚を見ている
緑が照らす灰の息
耳のすぐそばにいる ....
君の声
耳の奥にある
遠く 近く
離れて 耳元
もう 横顔しかおぼえていないのに
君の ....
1.エスパー(もしくは君)
エスパーも、変わらない。ただ気づいてしまうというだけで、同じよ ....
清水鱗造さんのサイトから。
http://www.shimirin.net/kani.ht ....
アスファルトの砂漠の上
愛するなんて知らなかったあの頃は
近づくと伝わらなくて、離れると見つめ合 ....
ひくひくと
こころがひくついて
うまれて
はじめての
すんじきゅうかを
しゅちょうしたから ....
とじかけた そら
あなた は いく
どこか へ ながれ て
だれ も いなく ....
円とゆう音の響きに耳が溶けてゆく
その遠い背後に
灰の花びらが降ってくる午後
直立した観葉植物 ....
悔恨される音楽を聴いて乱読しよう雨
一粒・一粒残酷する高低の有無を生む
カラギナンの分量違いによ ....
夕闇を鋭い牙で引き裂いて千里を走る春の雷音
ふたりして腐乱すパンを食べながらあっちの世界へ ....
You said I could be as happy as a monkey in a mo ....
{ルビ小女子=こなご}が 土肥へ行こうと言う
わたくし 線路上で手と足がちぎれて
向こうへ行 ....
夕立が来る
渦巻いて
吐きそうな色の雲に稲妻が光る
津波のような口の中に向い ....
家の近くには宗教団体があって、夜な夜な奇声を発している。それが時々部屋に侵入してくる。白い毛布だけ ....
しあわせ
よつばの
クローバー
はれたひの
にちようび
あなたと
いったこう ....
そのまつげに
のこる
あまいカーヴ
まぁるく
まぁるく
ぷくり
ふくれた
....
初恋は 待ち合わせした 陸橋で。
緑の風が 少女と髪を梳く
甘い香りを連れて来たのだと
あ ....
21rows, 1sec.