頭痛の種を咲かせるんじゃない
信号機と足場を失った人の念のこもった言葉が
裏口近くの腐葉土に
どんよりと吸い込まれていく
禍々しい太陽を天に見届ける
目にいれるものは選べる
動けば ....
肺の中は毒が回り、血液はもっと忙しそうに体内を回る。
口の中の黄色い泥は、ペットボトルの水に流されて何処かへ消えていく。


ついこないだまで浅黒く煤けていたウッドデッキは、
いつ間にかとこ ....
ま白にぬられた
ぬかるみに
私、
私は私を横たえる

差込む光も影も無い

360度ちょうどに
脈拍をならべ
赤はいつまでも
赤だった
たとえ色褪せても

嘘でも本当でも ....
またそういうこと言うもんだから
誰かがいろんな勘違いを始める

もともと夜行性なもんだから
朝が待ち遠しいのを知っている

端が凍った水たまり

ガスマスク着用が義務付けられた極彩色の ....
枯れ急ぐ葉が、視界を埋める

踏みにじる赤い葉

流れないイヤホンを外さない

電柱を揺らす、紫の鳥

街から秋が消えた



降ってきた白い朝

黒ずんだ部屋の窓

 ....
ソファのない部屋にいる

立体をこじ開けて時間を差し込んだ戦車が通る

石蹴りに夢中で影を置いてきてしまった

からんころんと遮断機の警報が鳴って

舌の長い子供たちが低いビルに手 ....
今日は素晴らしき日曜だ
嵐に弄られる街路樹と
無意味に転がる棒切れが
呼吸のように入れ替わる
ペテンのような日曜だ


あなたの瞳の奈落に潜む
鬼火のような問いかけは
閃くごとに ....
そろそろ悲しくなってきて
隣の世界へ行きたいのに小銭しか持っていなかった

ホームに張り巡らされた電飾からは
コンビニで手に入る情報しかなかったのだが
それだけでなんとなく満ち足りるような気 ....
全国指名手配者が捕まった
自分が衝撃を受けたのは
全国指名手配になっていても
仕事を求めて
雇われていたということ

何も望まなければ
望まれるということか
左屋百色さんのおすすめリスト(345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
頭痛の花- よしたか自由詩3*13-3-9
独り言- Miyo自由詩113-2-25
ぬかるみ- はるな自由詩313-2-19
お茶碗、隠さないでよ- カマキリ自由詩312-12-23
色殺- 村正自由詩2*12-12-19
午後は秘密- カマキリ自由詩212-11-7
感傷に溺れて笑う日曜に- ただのみ ...自由詩15*12-10-28
トロピコまで- カマキリ自由詩312-10-2
職業、全国指名手配者- イオン自由詩3*12-7-8

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