昨日 いつも市場で会う少年と水遊びをしたとき
「お兄ちゃん、腕まくりが似合うね」って言われて
戸惑って
戸惑ってしまったまま 朝が来て起き上がる
いつもと同じように寝床に向かい
膝を曲げ 腕 ....
最上階のプライヴェーエト・ジァアグジィーの
黒い鉤型の湯出口に
バラいろのヤモリどんがつっかえている
赤ん坊のように柔らかな爪のはえた
短い後ろ足をじたばたさせ
水道管の奥へ奥へと身をよじら ....
「小林亜星」とささやいてみる。
フランス人になった気持ちで
やさしく、女をいたわるように、


コバシャセ?


「井手らっきょ」と諌めてみる。
イタリア人になったつもりで
派手な ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
ええと、俳句結社に入っていたり、俳句について勉強していたりする人は読まなくていいです。あくまで初心者向き、老婆心のお節介的文章。あのねそこのひと、ベテランは読まなくていいんですってば!

(ここよ ....
はじめに

 詩人であり『中庭』の熱心な読者でもあるS氏から寄せられた文章を読みました。日本語による押韻定型詩の可能性にたいする根本的な疑問が述べられており、まことに古くて新しいこの命題は常に論じ ....
{引用=詩集『カエルトコ』より; 1}


 ●アフリカ

いつかアフリカに
行くのではないかと思う
いつかいつか年老いて
総入れ歯になったその月に
アフリカに着の身着のまま
行 ....
おぎゃあ
 
 
 
 
一字一句間違わないように強要された私のからだに
それとなく触れるだけであなたは最前列から並べら
れた裸体ばかり順番に、顔だけは別にするようです
 ....
その男はゴミを集め
庭に溜め屋根に溜め
家の周囲までゴミだらけ
悪臭は付近一帯に漂う
注意も警告も無視して
男はゴミを集め続ける
ある日行政のトラックと
TVカメラがやってきた
そして ....
今、NHK教育で「ハイスクール・ウルフ」を観ながらこいつを書いている。なんであれほどのアホ・ドラマをNHK教育でやるのだろーと前は疑問に思ったこともあったが、今はわかるよーな気がするぞ。あれは、(非常 .... 手のひらから小鳥が生まれる
4月の終わりにそれは始まり
僕は少しずつかなしみを知ってゆく


朝目覚めると小鳥は一羽生まれる
だからといって何もしてあげられない
飼い方も知らない ....
雨粒が頬に当たる
雨降りだな
目の前を通り過ぎた白いワゴン
その後を追うように
コンクリートの上を歩いた
すれ違う子が跳ねている
微笑ましいのも束の間で
僕の体はスキップ ....
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
ありがとう
うまかった

ありがとう
まずかった

いつも
いつも
飢えていて

ありがとう
食べてきた

皿盛りの肉
絞った蜜
犬の舌焦げ

ありがとう

母の ....
あくまで単調なリズムだ。
              バニー、バニー、バニー、
黒いタイツのバニー。
酔っ払いを左右に{ルビ侍=はべ}らせて、
見るは{ルビ開聞岳=さつまふじ}のてっぺんのくす ....
  

自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
それでも闇は………………浦にたたずむ

          …………しろがね/くろがね
                      (犬の…………
 ....
おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
ご存じの方もおられるかと思うが私はとある詩の批評サイトを運営している。それを始めて、来訪者の方々に接してみてはじめて気づいたことは、「批評」というとちょっと、と後込みをする方が想像以上に多いということ ....  数ヶ月前のことになりますが、触発する批評http://takemoto.picot.ne.jp/incentive/に「ネット詩について」というスレッドがあって、それを読んだとき、「ネット詩」という .... 1時間前
起床時間の1時間前
あたしはまだ眠れていない
30分前
起床時間の30分前
あたしはまだ眠れていない。
いつの間にか意識はとだえ
そして聞こえた母の声
まだ、頭が覚めてない。 ....
「この
坂道沿いをだらだら歩いていくとあたしが
去年死んだ犬を拾ったのはもう十八年も前で
そのころ不倫、
不倫とゆうことばもそのころには無かったね、そういえば
その、不倫相手の奥さんを
ま ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
俺がまだ学生だったはるかゴールデン’80S、デリダとドゥルーズとフーコーを民話「三枚のおふだ」よろしく撒き散らしながら猛スピードで浅田彰は何かから逃げ続けろと宣言したくせにいつの間にか本人はちゃっかり .... ここはまるで火星みたい
しずかでひろくていい天気ですよ


あなたがわたしに仕事をくださったのでわたしはあなたになまえをさしあげて、そうしてふたりして手をつないで、ソトへ 行きました。ほとんど ....
彼女はびしょびしょに濡れた服を着て
この服いいでしょ
といった

ぼくは濡れてるから着替えた方がいいって
いったけど
彼女はそのうち乾くから平気だよと
まったく気にしていなかった

 ....
みどり児は
あけの河に流されて
流れ着くのは石の岸
そこをみずからぬけ
葦の原へおちつく
すでに住まう
年よりの蛇とあそぶ
おどりあそばせ
つゆふる夜半には
犬三匹をおま ....
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