頭の中に
  一匹の犬が眠っている
  擦れてしまって読みとれない
  古い名札のついた小屋で



  静脈のほそい暗がりを
  血液がそっと滑ってゆく
  夜、
  ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
            高層マンションを
            見上げている人がいる

       最上階のベランダから
       飛行機雲を見上げている人がいる

  青空を ....
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
契約社員の給料は安い
だからアルバイトも必用になる
午前四時前 朝刊配達に出かけると
山のふもとの住宅地
時折いろいろ見かけるが

エゾシカを見たのは初めてだ
角ある雄と雌のつがい
街 ....
西日が窓枠の影を作っておおげさに見えてくるころ
ひっそりした教室で息を止めていた

均等に並べられた机の一つに腰掛けて
線の薄い魔物と向かい合っている

吹奏楽部のチューニングがだんだん大 ....
眠れない夜が
あるよね



あなたを
もとめている





ふざけていないの





眠れない夜がある
明日に
疲れたよ
って


ソファーに
ストンと座る



ぐてーっと
もたれかかって



90度回転
コロンとすると





美味しいご飯を
作っ ....
霧の中に
忍び込ませる

スプレイ
たいせつなもの

傷つけないように
そっとひかる


薬指
夜は遠く

行き来する
吐息のような

それでいて
濡れたような

 ....
 
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり

あまりにしっくりしていて、存在すらわからない

そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ



 
ほどよく乾いた風が
前髪をもてあそんでも
頭の中に巣食った記号は
センテンスのようになびかない

不安が逃げ込んだ空が
どんなに晴れていようと
未来を踏み越してしまった靴は
もう行 ....
廻り廻ってさようなら
季節はまたも去って行く
やがてはわたしも去って逝く

寒くなったね

それでも今夜はまだ
震えながらも網をかけて

待っていましたよ
今夜はまたすらりとして
 ....
窓から覗くこころ

静謐と違えるような濃紺の夜空に
規則正しい月の呼吸音
今ここにあった形はもうここに無く
冴えた輪郭は残像でしかない

バスルームにたゆたう湯気

水面の上下で冷た ....
今日 一つの悪意がとぐろを巻いていた

子供の頃に見た陰鬱な景色のよう
すべてが蠢く暗号のように

見慣れた街並みがそのまま
仄暗い陽炎にゆがむ悪夢のように

今日 一つの悪意がとぐろ ....
  きのうの激しい雨が
  まだ宿る、濡れた土に
  枯れた牙を埋める



  擦りきれたビデオテープの
  不安定な映像のように
  きのうのきみは
  鏡よりきつく
 ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう

パートさんになった
月極で働 ....
すばらしい
愛を見つけた
このため僕は
幸福だ

春も来た
桜の季節
このため僕は
幸福だ

愛のこと
を歌っている
このため僕は
幸福だ

夢のよう
に感じている
 ....
  幼い男児が
  朝、
  一匹の蜥蜴を手に捕らえる
  厚い辞書に差し込んだ
  すみれ色の栞のような朝
 
赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
特別養護老人ホームで
夜勤のアルバイトをしている

夜勤明けに施設の門を潜ると
男子高校生が
度胸試しに
施設から出たゴミ袋
すなわち
うんこ山盛り袋にタッチしていた

元気な俺な ....
アリエッティににてるから好きって

きみは、わたしのせんたくハサミのようなかみどめをはずしながらいった。

わたしはこびとじゃないわって
いうと

きみはこいびとだよっていって

かみをくしゃくし ....
{引用=パラダイス通信}
サントスのタコスは那覇イチおいしい
のが当たり前
半世紀以上やっている
私も6回ぐらいは食っている
親戚だから
サントスじゃない親戚が食え食え言うし
トルティー ....
ああだから今夜だけは
君をホニャラララ
ああ明日の今頃は
僕は拘置所の中

ホニャララな僕の心を
知っているわけないね
ホニャララ使って脅せば
何か出来ると思った
 
もしも許され ....
JKの
踵の角質
採取して
小瓶に詰めて
思い出にしたい



美熟女の
鼻の黒ずみ
採取して
何かのときの
お守りにしたい
散々尻の穴おっぴろげておいて素顔見られるのを拒むって
女心は分からないものですね

ものですね、のところは美空ひばりでお願いしたいんですよ
そうです、女心はわからないまでは、黒い雨を朗読する吉 ....
どちらにいこうがいい卦がでていた

ぼくはそういう運命を持たされていた

ならば

じぶんらしく振る舞うことが

いちばん大切に思われた


でもさ

きっとみんなもそうなん ....
 
もうじき終わるこの日差し

そうとも知らず夏はジリジリと

あの日のウチらのように



 
銀紙の庭にときどきおりてくる
いつも窓辺に張り付いて僕はそれを朝まで剥がしている
境界線上になった手のひらの上で
それはいろいろな季節だった

たしか遠くまで見ていた
ぼやけた山の頂上で
 ....
제주T. 장는자기 배톱 러시각 &#481 .... 美しい青年と見に行く約束をしていた。

「グレン・グールド27歳の記憶」というフィルム。

……スタインウェイ……1945年製CD318


……特製の椅子……

……チッカリング……

……歌 ....
和田カマリさんのおすすめリスト(512)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静脈- 草野春心自由詩13*12-11-24
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
線上の風景- 空丸ゆら ...自由詩312-10-30
削げ- 殿上 童自由詩19*12-10-29
もみじ悔いたし鐘は無し- ただのみ ...自由詩21*12-10-25
猫の音符- カマキリ自由詩512-10-23
眠れない夜がある- 鵜飼千代 ...自由詩21*12-10-23
美味しいご飯- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-10-23
エアロゾル- umineko自由詩9*12-10-23
男がひとり- 殿上 童自由詩21*12-10-22
毎日が木曜日- nonya自由詩16*12-10-19
廻り廻ってさようなら/月と蜘蛛- ただのみ ...自由詩30*12-10-19
機械と水- 中村葵自由詩12*12-10-9
今日_一つの悪意がとぐろを巻いていた- ただのみ ...自由詩19*12-10-7
枯れた牙- 草野春心自由詩8*12-10-7
月極のひと- たま自由詩37*12-10-5
すばらしい- 舞蛍等自由詩9*12-10-1
- 草野春心自由詩7*12-9-29
紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
うんこ- 一 二自由詩27+*12-9-26
きみ、ジブリがそんなに好きなの- 阿ト理恵自由詩12*12-9-24
せんだのギャグはどっかよそでやれめんそーれ- salco自由詩6*12-9-12
心の闇- 花形新次自由詩3+12-9-7
新変態短歌1- 花形新次短歌112-9-6
私の願い- 花形新次自由詩112-9-4
じぶんらしく振る舞うこと- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-3
この日差し- 殿上 童自由詩21*12-9-2
おさかな- カマキリ自由詩4+12-8-2
리복부᏷ ...- 反現代死自由詩312-7-28
「グレン・グールド27歳の記憶」- 阿ト理恵散文(批評 ...4*12-7-19

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