すべてのおすすめ
なんにもない
なんにもないと思うから
ひとつひとつ確かめる
自分の中を
もしこれがなかったらと
あるうちに考える
おおげさにしなさんな
お年寄りは言う
年輪ってすごいな
耐え ....
発しない言葉で
君に贈る気持ち
君が君の場所でがんばるのみてるよ
私の居場所で
私が疲れた時には
君が君の居場所で
汗してるの想うよ
ひとりの
歩幅は足りないこと示すけど
つ ....
死を想う時
生があることに気づき
死は
詩を誘う
命は
だれから授かった?
両親のその先は
また命
かんがえろ
眠っているすべての
からだの
わたしのなかを起こせ
....
黒の夜が消えて
白い朝が届いてる
私の窓辺にはいつも
だれかの贈り物がある
太陽がまぶしい
冷えた空気はだれの心も
同じよに入れ替える
悲しみさえも
希望かもしれない
星をわ ....
弱さと強さは左右の手足
同じ速さで動きます
かた ことと
弱い心は
雪のよに細くて
願ってもかなわないと
すぐに震えるの
強い心は
拒絶ばかり繰り返し
人の想いをすぐに
見 ....
両手を
おそるおそる地におろせば
あたたかな温度に触れて
背中を走る風は柔らかな匂い
背の高い木は
いつも見上げた木
目印にしながらゆこう
白うさぎになって
さまざまな自然に
....
知らないということしか知らない
習っていないわけではない
私のうわべを過ぎただけ
知らないということは罪なのかな
知っていればよかったのかな
知ったことで背負う
苦しみはいやだよ
....
雲は
おおいそぎで手をつないでゆく
下では子供が
ゆっくりと転がしている/雪を
だるまになるまでそばにいたいよ
雲の塊
待っておくれよ
冬は
想いをカタチにできる季節
二段重 ....
鳥は二足歩行です
足跡てんてん
小さくて
羽ある君の小さな跡に
視線だけでついてくいつまでも
てんてんの跡は
命を知らせ
自分のたってる場所にふいに
鼓動が響く
光りにむかって飛んでゆく
カラスを綺麗と思ったの
黒い背が
ひかるひかる
橋の上の
私を置いて真っ直ぐに
飛ぶ君は汚れてなんかない
信じるひとの上にも
信じないひとの上にも
雪はつもっているのです
きらきらと
反射しているのはこの雪が
またかえろうとするからです
せかいへ
わたしのまわりで
せかいは生きるめ ....
そっけなく見えるのは
人々が未来しか見ていないから
白くそびえる壁も木々も
今 生きていると上を向く
雨は下におちる
雪に変わりながら
地面が覆われてゆくのを
塗り替えられると例えな ....
少しゆすってみる
星が降ってくるかもしれない
わかってるよ
ありえない話でもしないとさ
空気が悪いじゃないか
も少しあたたかくなったら
急がなくていいから
決めようか 行く先
....
切り撮らないで
って景色がいうから
そっとかえしました
すこぉしだけ触れて
ごめんね
私がいること確かめたかった
白かぶころりん
土の上まで飛び出てる
ふたつ並んで
雪の ....
人は自分に降りかからない惨事には
とても親切になれるんだよね
心配してるよなんて言えたりする
だけどそれでいいのかもしれないと思うんだ
最中の自分だったら平気で踏みつけてたかもしれない
....
母の声も
父の声も 私自身の声でさえ
今の私に必要ないと
そう判断した私のからだ
冬の風の中
地面にしがみつく雑草と
同じように首をすくめて立っています
認めるって
すでにある ....
ひと目星をみるために
今夜も出かけてゆくのです
雨がふってる空は濡れてはいない
窓のうちっかわには
平和があるというのに
こうして出かけるのです
まるで外にある宝物しか
受け付けない ....
すきなうたを口ずさむ
なんの音も連れないで
絶対にはずれない
だれも合否をださない
すきなうたを口いっぱい
すきな気持ち 心いっぱい
音でなく心で 言葉で うたいたい
人前で隠し ....
クライマックスなシーンから始まる朝
本来の姿をあらわした12月
震える木と私を抱きかかえるような風と
不安色の空
かかとをおろすと
地面がひびわれて
一面雪景色 だれもかれも白になる
....
心の病で
眠り続ける君へ
すきなパンを届ける
細い目がパンをとらえた瞬間に
あがる口角とゆるむ頬をみた
君の肩をだきしめたくなった
外は寒いよと
話す私の顔をみないまま
頬 ....
私の座っている椅子ごと
空間に旅する
もう姿をとどめない
いとも簡単にあなたが
私の肩に触れ
浴室を指させば
正確にいつもの時間
肉体のあることを思い出し
きしんでくる背中を感 ....
ねえちゃんもうすぐ誕生日やで
姉は私を まっすぐ見つめてそう言った
歳なんぼになったん?
と私
知らん
そよそよした風吹かせて姉が言う
そんなん知らんでええ
隣のおじいちゃん ....
母は酔って
元恋人に
生まれ変わったら結婚してといった
私の目の前で
かわいそうだから早くしんじゃえ
私はほんとうにそう思った
母の願いを叶えたくなった
母は まるきり弱い女にみ ....
あなたの想いが緑なら
今 枯れて風に飛ぶのでしょうか
ひらりひらり秋の空は
すぐに黒に変わる
あなたの今が移ろうのなら
どこへいっても落ち着かないのね
かたりかたり秋の風は
すべて動 ....
いつかは死ぬのにね
母が言ったからどきりとした
いなくなった恋人を
そろそろまた恨み始めていたから
母は
死ぬということと
家の中のあれこれとを
同じところに平気で並べる
....
夕暮れ直後のホーム
改札口でたところの隅っこ
明るいところからの暗闇
全部やばいぐらいの○○
ひやっとする風が首筋にとびこんで
くしゅん
すくめた肩を
最初に触れるのが君なら ....
あなたのために心を込めました
とあったので
いったいどこに心があるのかしらん
と包装紙を乱暴にはがしながら
じろじろとみてみました
まさか包装紙の裏に
心と印刷されているなんて
おも ....
言葉には
そのおしりに
しっぽがついておりまして
それをひっぱるとどこからか
あたりとハズレがくるのです
とたんに怒り出されたり
突然抱きしめられたり
それは全部あなたがひっぱった
....
あなたの肩に
とまるとんぼになりたい
雪じゃあだめです
とけたくないから
木の葉じゃだめです
枯れているから
羽があるのに
そっとすましてとまりたい
あなた ....
ふいに
窓の外の落ち葉が
気になった
口をあけながら
歯科の椅子の高さは
空中に浮いているようだったから
がさつ
という言葉が浮かんだ
繊細を願うセンセイの指に
小さめの紙コ ....
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