1年生になったら友達が100人も出来て嬉しかったが
2年生になった時にはその内89名が私のもとを離れて行き
残る11名は全員が私の体を目的に集まったハイエナどもで
3年生に上がる直前になって私は ....
はい、あげる。うれしかったよあのときは あのサボテンは枯れちゃったけど
{引用=
経血の、色も知らないきみですが こどものれしぴをしってたふしぎ。
}
きみ達白紙の本を熱心に読みといている
あなた壮大なバグの中に隠れている
わたし達名前をつけられた幻
わたし達真実めいた嘘
きみ達音楽めいた音、楽器のような木材
あなた指揮棒を探している
....
冷ややかなおんなのにじむ爪先を波に浸して海を身ごもる
あたしは本当は悪い子よ悪い子よ
あたしは本当は悪い子よ悪い子よ
掃いて捨てて
掃いて捨てて
あたしを掃いて捨てて
掃いて捨てて
あなたのその
小さな不幸
飯が美味い ....
戦争の 写真を見せられる
傷ついた兵士 逃げ惑う人々
思ったことを 言いなさいと
先生が おっしゃった
となりの席の 男の子が
かわいそう といった
それを聞いた ....
世界一星の近くで息をする {ルビ宇宙=そら}に寄りそい晴れわたる肺
『 おさないかけないしゃべらない 』
いちにち5分の雑談を
できれば重要でない類の
たわいもないおしゃべり
5分くらい血を拭いて
5分くらい涙を乾かせ
幸福なPessi ....
なごり雪、春を待てずに十八で溶けたあなたのように儚い
今、23歳になっても次のようなことを主張する私は、世間でいう中二病以外の何者でもない。そして私自身、自分のこの考えが社会に通用するとは考えていない。
しかし
あくまでも、「人間社会には」、だ。 ....
刺激さえなく
入り込む余地さえなく
雨音だけが満たす
平衡感覚の欠如
はじめから普通でなかったこと
心なしか不安
室内香の香り
もどかしさだけを抱え
その先を見遣る桟橋のたもと
....
{引用=
こうくんのおもちゃになりたい。むくむくでぜんまい式だよ ( 笑って、こうくん。)
こうくんのおもちゃだから泣かないの。なんにもいらない、声も出さない。
....
なめらかな夜の重みがのしかかり孵化した蛇と砕かれた月
青侘びた外葉の白菜持ち重るサナギの中で誰の子眠る
ストーブの火見つめ猫がもの思う人は卓にて白菜を剥ぐ
わたし自らが灯となる時
周囲の人の瞳の内に
不思議なほど無数の灯が
同時に ぱっ と、ともります。
遠浅の海を渡って描きこんだ水平線のかなしい夕日
{引用=
愛なんてコンビニでも買えるって どれが愛だかわからんのやけど。
さみしくて漂流したくなったさかい、貯金おろしてロフトに行くわ。
星空をさんきゅっぱで買ってきて ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く
アリスからきみに差し出すトランプは52枚のハートのエース
たい鳴てっンーボ とすら揺子り振 のな計時 もとれそ?体死 君い白
窓の内側で腰掛けている
表面張力が健気に見える雨の夕方
君に意味もなく電話をかけようかどうか迷う時と似ている
零れそうに張り詰めたコップと水の縁を
楊枝の先でつつく
君の声を聞いても
格別 ....
朝が怖い
夜が怖い
昼間の私は死んでる
朝になれば
目覚めなければ
夜になれば
眠らなければ
昼間の私は死んでる
あのころに戻りたい
あのときは良かった
....
夕食の後、
ふと、机の下を見たとき
父親の座っていた所に
おかずだったにんじんが落ちていた。
年をとったなぁ、と思った。
私は
水面を眺めるのが好きだ
こころが癒される
趣味は写真撮影
水の流れや
水面に揺れながら
ゆらゆら写る
風景を愛でながら
写真撮影する
今日は
暖かな春風に導かれ
何 ....
小さな気配の命が
無数に散らばる
大きな実存の生命が
今日を生かして生きる
明日はお前のものだ
日は昇る
月も昇る
星は広がる
空はお前 ....
ひかり差す春の階段かけあがる 紋白蝶のゆらぎをまねて
見た目ほどに不安定ではありません
夜には隠れてしまいます
黒い髪が短くなります
切り紙をして遊びます、手紙、文面、浮かびません
外、ここ、心
人を遠くに感じます
....
冷たさと温もりの色が混ざる道 日なたばかりを選んで歩く
やわらかな風と陽射しの午後の二時 黙った君に少し近付く
雨の前 ぬるい匂いを吸い込んで 家路を急ぐ 青い夕方
....
どうか死なないでください。
かなしいからと、死なないでください。
つらいからと、死なないでください。
あなたが死んだら、だれかが
そのかなしみをうけつがねばなりません。 ....
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