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雨が煙る

夏の薄ぐもり

校舎は外装工事中

乳いろの海

潜望鏡だして

あっちを覗いては

こっちで息をする

おまえは海だから

おれは両生類みたいだ

敷布にくるまれている

外装工事中のよ ....
消えた高齢者がまるで

あらたな新型インフルエンザ感染のニュースのように

ぼくらのまえに流れてくる

母子家庭に金がいくから内縁の夫なんて

わけわかんない奴らが虐待するんだ

死んじまったら金がも ....
ひこうき!
微生物!
地上からみた夜景!

かわいげのないせみのこえ

ゴキブリがないてるみたい

ひとを払う音!
電動スクーター!
音のない抑圧!

全身をなぶる風!
バン ....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ

おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
夢にまたあれがでてきた
あれいらいだ
シンゴが洞窟を持ってしまったのは

女の子との別れならいくつも経験していた
それまで好きで別れたことなどなかった
そんなお人よしではなかった
連絡を ....
カワバタくん、ランチでもどう、

同僚のイガタアヤコがシンゴを誘う
いっしょに働いて10年以上になるのに話すようになったのはこのいちねんのことだ

飲み会で子育ての話になったときなぜかシンゴ ....
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた

目からなみだがあふれていた ....
乱暴に脱がす手
手に刻まれた三日月が
赤紫に腫れていた

いつもは白い月なのに
哀しい目をしてのぞきこむ

水晶体に光景が////


湿った砂山
ふもとから
少しずつ掘ってゆ ....
タイから帰ってるはずのカワバタから連絡がなかった
カワバタを想うと滝の音と満月が濃くなった
さいきん心癖のように思うことがある
カワバタが独身だったらあたしはユキオと別れているのだろうか

 ....
ゴールデンウイークはパチンコ三昧にした
お盆をとらない代わりに休みをすべて貰えた
市内のホテルにユキオと合宿をはりそこから毎日パチンコを打ちにいった

ちいさなころ町じゅうのパチンコ屋にお母さ ....
カワバタの車のなかでヨシミはこのまえ見た小鳥とカラスの話をした
お父さんが山で汲んできた水をポリタンクに入れてお母さんに持ってゆくのだった

まだかわいてねえな、

さんざんドライヤーで乾か ....
相殺しきれなかった存在があたしたちだと思った
相殺されずにのこってしまったのがあたしたちの存在

お父さんのためだけに無駄になるかも知れない晩ご飯をつくっていた

ヨシミはユキオとカワバタど ....
ひとを責めずに全力を尽くそう
ひとを裁かずに全力を尽くそう
そしてなにものかにお任せてしてしまおう

なにものかはたたずんでいる
世界にみちて存在をしている

責めず裁かず全力を尽くして ....
会社からの帰り道だった
ヨシミは歩道橋から群青を見つめていた
自殺する気などないのに死ぬならいずれこんな場所だと思った
じぶんのカルテ、
群青を見つめているとじぶんのカルテを見つめているようだ ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない

誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、

愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない

きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
じぶんの人生じぶんが主役

じぶんが君子だ王様だ

自動販売機に腹を立てても

そこはじぶんの人生だ

主役は自動販売機ではない


季節が巡ろうと

スーパースターがなにを ....
ハッピーエンドは幸福の始まり

でも幸福の始まりはハッピーエンドではない

終わりは始まりであるのに

始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない


あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
白い天井を見つめている

黄金週間の夕暮れどき

一日のさいごの光を見つめている

壁にはパンプキンの絵画

胸にかぶさる世の戯れごと

天井のもう少しさきを見つめよう

少し向こうには

希望のふり ....
人ほどつくりつづけるいのちの存在はない
しかもそこには魔法の杖などなかったのだ
引き寄せの法則は結果のお話しだった
意識の持ち方のことではなかった
太陽や風や大地、有機物や無機物
あらゆるも ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺 ....
公共性のない才能と

正解を欲しがる幼稚性

そのどちらもが

渦になれないおまえら液体だ

いちからじゅうまで

そんなんじゃいやなら

おまえらの惨めさにおれは蓋などしない ....
機械的に家路を歩いてた

なんにも考えずに

帰巣本能でもあるまいし

歩道橋の向こうに

私を照らす光源があった

セピア色した夜に

私は突撃したのだけれど

それは本能でなく

機械的にした訳で ....
降りているのか
上がっているのか
分からなかった

肩を並べてなのか
今からすれ違うのか

降りているのか
上がっているのか
分からなかった

幻なのか
悲しみなのか

降 ....
爽やかなしょんべんの匂い

あたりを見回すと

ツツジの群生しかなかった

あいつが俺のを飲んだのを

思い出してもいた

意味などさがす気もなくて

あいつが俺のを飲んだのを

植物的な愛の形を

 ....
あてどなく
そうあてどなく
ぼくはきみに聞いた町を通りを
喫茶を探すように歩いた

東京の商店街の
あの密着感がにがてだ
ぼくはよそものだと
目がおもくなる胸がくらくなる
足が空を蹴る

あてどなく
 ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
おとなになってから

倫理をふみつぶして歩くことが多くなった

仕事も人間関係もそんなことが多くなった

大義名分なんてそんなあるはずもなく

屁理屈と意地と感情でそれを選んでいた
 ....
……とある蛙さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
外装工事- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-8-12
これでいいんだ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-8
洞窟のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-7
おんなについて- 吉岡ペペ ...自由詩1610-8-4
洞窟の夢- 吉岡ペペ ...自由詩1410-7-12
海という洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩810-7-7
群青のサンドウィッチ(_最終回)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...17+10-6-27
人工水晶体- 吉岡ペペ ...自由詩1210-6-17
ギフト- 吉岡ペペ ...自由詩610-6-15
悲しい音- 吉岡ペペ ...自由詩710-6-15
小鳥とカラス- 吉岡ペペ ...自由詩610-6-10
相殺しきれなかった外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-6-6
神のみぞ知る世界- 吉岡ペペ ...自由詩9+10-5-29
群青に突きつけたペンダント- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-5-28
情熱の背中- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-23
じぶんの人生- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-18
ハッピーエンド- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
天井のもう少しさきを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1010-5-4
存在の法- 吉岡ペペ ...自由詩310-5-4
踏切- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-5-2
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16+10-4-25
浜辺の賊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-24
太陽を浴びるふりをしろ- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-20
セピア色の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-4-19
ジムノぺディ- 吉岡ペペ ...自由詩1310-4-19
爽やかなしょんべんの匂い- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-18
空を抜ける- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-18
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
倫理について- 吉岡ペペ ...自由詩110-4-16

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