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小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
雫の滴るココロノヒカリ

波紋の静けさココロノヒカリ

ココロノヒカリココロノヒカリ

月の明かりにココロノヒカリ

戦車の音鳴るココロノヒカリ

ココロノヒカリ

 ....
それにぼくはふたをしたのか
みてみぬふりをしたのか
きもちをコントロールしたのか
あきらめたのかわからなかった

でもいまゆめのなかで
あなたのもうひとつのなをよんで
はずかしくて
ホ ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
仕事を一生懸命するひとが人格者とは限らない
重要なことは考えないで決めている
酒は一日の疲れを酒の疲れにすり替えてくれる
家で飲む酒は川の水のように重い
永遠の緑は情熱の持続を教えてくれている ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
花冷えの雨はやむことがなかった

低い山にガスを這わせて

四分咲きの桜花を辱めて

花冷えの音がやむことはなかった


電車が運んでくれるそのさきに

灰の街が自意識に苛まれて ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
そのメーカーはあった
コガネイ係長の言うとおりだった
最初にかけてみたメーカーがそうだった

そこのなら、移設でもシステムやりかえでも、何でも出来ますよ、元そこの社員の設計がうちにはいますから ....
きょう今からそっちに行こうと思うんだ、

社長から所長の件でお客様をまわるから一応お客様の昼からの予定を確認しておいてくれとのことだった
シバタさんにはあえてしなかった
シバタさんはことさらユ ....
所長とお客様のところですれ違うことが多くなってきた
常務のイケダは、それは社長と片山先生のまいた種だから上田くんは悪くないよ、と言ってくれた

さいきんやっぱりシバタさんが印鑑ついた発注書がない ....
となりのカプセルのアラームに起こされたユキオは浴場にゆき湯につかり頭を洗い全身を洗い歯を磨いて髭を剃りトイレを済ませてカプセルホテルを出た
8時まえにはメーカーに着き通勤ラッシュの正門まえに立った
 ....
雨はもうやんでいるのだろうか
プリントアウトしたA4の資料をユキオは読みはじめていた
青灰いろの夕方はユキオが窓に目をやるたびに黒く染まっていった

自分の思考以外なにも聴こえなくなっていた
 ....
春の水っぽい匂いがユキオにはなんだか他人事のようだった
グシャグシャにつぶされた空き缶が朝の風に音を立てた
ユキオはそれを視界に入れないようにして会社へと急いだ

いつもより会社の朝はそわそわ ....
市の幼稚園、小学校、中学校のこどもたちの絵が集められて

市の美術館に息子たちの絵も飾られている

息子たちにせかされて美術館に出掛けた

じぶんの成果を恥ずかしげもなくひとに披露したくな ....
たとえば小学生のころ

家族遠足でともだちの妹に

オウム小屋の金網に指をいれて見せたのは

ぼくだった

それをまねた彼女は指を失った

たとえば三年まえ

離婚も考えていな ....
人工的な空間に

とりのこされるような

ある春のいちにち

人工的な、というのは

花曇りの空もようと

コンクリートの

水を含んだ香りのことなんだが

ある春のいちに ....
春に近い

夏に通うころ

なまめく

てらりと

ひかる東京

銭湯をさがして

フーガで

はしる細い直線

民家

町工場

小学校

線路

なまめく

人工のひかり

人工のひかりばかりだ
 ....
ぼくらは海岸沿いのバーで飲んでいる

昼間から飲めるような身分なのは

ぼくらが考えることを仕事にしているからだ

海岸のひかりのなかに

いつもの女の子があらわれる

彼女は母親 ....
どこへかと向かっている

未来も生産性もない場所へ

こころやたましいを向かわせながら

家へと向かっている


社会制度とは効率と確率を追ったものだ

そこへと向かっているのだ

生殖器ではとどめを ....
ぼくの大好きなひとはシゴトガデキナイ

ぼくはそれをなんとかしたい

起きている時間の

大半を働いているわけだから

ぼくはそれをなんとかしたかった


せめてふつうに

 ....
きみの乳首がかたくしこり

ぼくのペニスがじっとりと腫れる

ぼくたちは海の底で

生きることだけを考えていた

あらゆるセックスを愉しもう

気味のわるい生物が旋回していた

 ....
ひとの悲しみを見つめていると

いつのまにか哀しみを見つめていた

その哀しみに耐え切れなくなって

ひとの悲しみにぼくは同苦しはじめる

哀しみを見つめているよりか

あなたの悲 ....
星が散らばっている

日中の空虚な明るさが

夜空の星々に統治されている

瓦礫いがい見当たらなかった

それでも人間たちの立てる煙りが

そこかしこからすうっと上がっている

 ....
ケイタイがきゅうに圏外になった

宇宙でなにかが起こっているのだ

いや、宇宙ではいつもなにかが起こっている

おっぱいの写メくれとお願いされている女や

職場のトイレでの自慰を写メで送りつける女や
 ....
うわきしました浮気しました
だからなんどもわかれましただから何度も別れました
なんども何度も
うわきしました浮気しました
げいのうじんでもあるまいし芸能人でもあるまいし
こいなどしなくても恋 ....
中二のとき家出をした

ぼくはすこし複雑な環境にいた

遠い親戚が経営している病院の

ぼくは病室をあてがわれて住んでいた

妹にはその隣があてがわれていた

病院の四階が院長夫婦 ....
春の雨が降る

アスファルトが匂いたつ

雨があがる

すこし唐突に星が散っている

湿気が鼻にかさなっている

風が目のまえを撫でては消える


きのう

エロい夜だっ ....
……とある蛙さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
ココロノヒカリ- 吉岡ペペ ...自由詩210-4-11
それにぼくは- 吉岡ペペ ...自由詩910-4-8
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
一日の疲れを- 吉岡ペペ ...自由詩410-4-4
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩11*10-4-3
六月の涙、アスファルト- 吉岡ペペ ...自由詩1510-4-3
花冷えの街- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-1
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28
蛇たちの調べ- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-26
蛇と銀河- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-24
蛇と桜- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-22
蛇の謝罪- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-18
蛇つかいとの交信- 吉岡ペペ ...自由詩510-3-8
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-3
不意に- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...10*10-2-28
TSUNAMI- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-28
ある春のいちにち- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-27
なまめく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-2-25
海岸のひかり(イパネマの娘)- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-24
夕方を車で走るということ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...7*10-2-23
シゴトガデキナイ- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-20
深海- 吉岡ペペ ...自由詩4+10-2-19
愛をください- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-16
星の植民地(井上靖に捧ぐ)- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-14
宇宙がそれを許しはしない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-2-13
浮気しました- 吉岡ペペ ...自由詩210-2-13
家出のよる- 吉岡ペペ ...自由詩1010-2-11
エロい夜- 吉岡ペペ ...自由詩910-2-9

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