すべてのおすすめ
哀しみにおそわれる
生きていく苦痛にとらわれる

人一倍傷つきやすく
人一倍じぶんを超えようともした

胸の痛みやしびれがなくなるまで
大義名分をさがして

モーツァルトのピアノ協奏 ....
昭和五十年代を

少年だったあのころを

ぼくは大人として生きていた


コンクリート塀のよこをジーパンで歩いていた

煙草とやかんの煙のなかではひとを憎んでいた

駄菓子屋で肉 ....
見知らぬ地名をナビに入れてみる

一時間四十五分

見知らぬ地名が時間に変わる

こうやってこころを動かしておく

これで今日はもうこころが動かない

黄ばんだ冬の青空を見つめてい ....
らり?

らりるれろ

らりるれろ
らりるれろ
りんごの少年らりるれろ
がぎぐげご
だぢづでど
凍った田んぼが歌いだす
らりるれろ
らりるれろ
星になったよカエルの轍
がぎぐげごがぎぐげご
らりるれろ ....
きみのこころは遠くにいってしまった

きみも僕も

おなじ天井、ちがう空の下にあるということだ


こころ

それは時間とにている気がする

誰のものなのかはっきりしないところが ....
地球について
しんとした時間のなかで
僕らが一秒でも考えてあげることができたら
六十八億秒の祈りが生まれるよ

気持ちを吐き出してしまいそうになるくらい
好きなひとに出会えたのもこの星だし ....
朝日に曝される夕べの残滓

そんな粗雑もたまにはいいか

長い目で見るって

時間レベル?

たましいレベル?

生きているうちに結実するものなんて

成功か失敗しかないと思う ....
年末のおだやかな影が

笛を吹く六人の蛇つかいのようだった

蛇つかいたちが笛を吹くと

蛇たちはつぼから頭をあらわし

舌をちょろちょろさせていた

笛の音がなかったら

蛇 ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった

ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
 ....
起きたら声が出なかった
声と鼻以外からだに異状はなかった

目に見えないなにかにやられてしまったよ
目に見えないなにかに
影響されてしまうだなんて人生みたいだね

人生も風邪のように治っ ....
防砂林ごしに轟音がしていた

飛行機の離発着のような音だった

愛人と犯罪を完遂したあと

手をつないで夜の海岸に出た

防砂林をぬけると

轟音の正体はやはり海だった

死ぬ ....
三次会のあと
はなれがたくて
鉄路にふたりツレションをした

メリークリスマス、

メリークリスマス、ミスターローレンス、

アラスカの凍る林で
奇跡たちが
ガシガシと音を立ててい ....
俺は愛人にロープを買ってこいと頼んだ
じぶんで買うのが恥ずかしかったからだ
いや、正確にいえば
恥ずかしさに耐えるストレスを回避しただけの話だ

愛人はコンドームとロープを買って
俺の部屋 ....
流れ星が消えるまえに
願いごとをすると
夢が叶うとかいうけれど

そんなこと可能ですか

流れ星が消えるまえに
あんな一瞬(※)に
願いごとをするなんて


夢のことばかり考えて ....
どこかで計算されているのか

寄る辺ない営みだけが確かです

人生の遥か範囲で

運命や宿命が

遠い燎原のようだ

太陽系第三惑星に届いた星は

勝手に名前をつけられている
 ....
神戸での会合を終えて
新幹線に乗り込んだわたしに世界は
スピードと夜を与えていた


岡山までの短い時間だけれど
南方の従軍基地にむかう兵隊さんの
わたしはひとつのたとえ話だ
船底にち ....
足もとのカラスは飛び去らなかった

朝のホテル街をふたりで歩いた

いいのに、でも、ありがとう、

女を駅まで送っていた

ぼくらはたとえ話のなかを生きている


これは、なにか ....
カラスが夕日を出入している

オレは寂しさを捜したりしている

暗冥をやぶる焚火のような快楽

山を越えて市街地を見晴らしながら

ゴルフ場からの家路を辿っている


学生の女の ....
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る

まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない

この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
 ....
暗中模索の日々のなかを

わたしはきょうも

わたしはあしたも

きょうという日々を生きるだろう


ひとの夢がわたしの夢に沿わないとき

わたしはそのひとを

愚かだと決め ....
少女のような
その逆のような
真ん中かも知れない
だけど男ではない

助けを呼んでいる
キュンキュンきてる
アマリア・ロドリゲスの
歌声は無垢な群れ


路面の電車、壁と見まがう ....
大阪を発ち東京に向かっていた

車窓の闇のせいで
一瞬夜のような錯覚を覚える
これは朝の暗さなのだ
車内の匂いがまだ人間に撹拌されていない

車内の明かりの鮮度に目がなれてゆく
車窓の ....
まだぼくが幼かったころ
不倫あいてに
星野道夫の旅をする木を読んであげていたことがある
あいてはそのまま眠りたかったに違いない
まだぼくは幼かったから
からだをいたわるふりをして
あいてに ....
命を継ぐいがい
時を旅することはできないぼくらは時の旅人だ

星は知らない
互いに知らない星と一掴みにされて
勝手に名前をつけられていることを
星よ、ぼくらが、なぜそんなことをしたのかって ....
こころの成り立ちがわからない

こころは支配できるものではない

こころは何処へかむかっている

消えてしまうこころなんてあるのか


永遠のまねをして太陽は

ぼくらと同じ有限 ....
小学三年までと二十代後半を東京で暮らした
いまも出張で月にいちどは東京にゆく
きょうは機械の立ち合いで東京だった
加工テストが順調だったので
そこの社長に言ってちょっと散歩に出る
狭い道に風 ....
九時三十二分

全二十組がショットガンスタートする

夜来からの豪雨もものともせず

ゴルフコンペは決行された

雨のなかのゴルフは暑くないという点ではいい

電解質の補給を考えな ....
ぶらりと定食屋に入った

カウンターのうえに並ぶおしながきを見ていて

カツ丼をもうながく食べていないことに思いあたる

学生のころ日に三杯は食べていたカツ丼

あれから二十年か・・・ ....
昔の女に電話しそうになった

たわいもない話をして

うちに来る?なんて言葉のあと

ふつうを装うのはもう御免だった

電話しても会えなかったかも知れない

駅でビジネス本を一万円 ....
この世に生まれることのなかったあの子も

あの世で新型インフルエンザにかかってやしないか

息子の看病をしながらそんなことを心配していた

ウィルスも死んだらあの世にゆくのだろうか

 ....
……とある蛙さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
また生きていこう- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-3
蝶が、銀河を- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-2
空の色- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-31
らり?- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...309-12-31
おなじ天井、ちがう空の下- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-31
六十八億秒の祈り- 吉岡ペペ ...自由詩1109-12-29
ボクらの轍- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-28
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-28
みんなごめんよ- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-26
手紙- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-24
犯罪者は夜手をつなぐ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-12-23
酔いどれの鉄路- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1109-12-23
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-20
流れ星- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-15
遠い燎原- 吉岡ペペ ...自由詩709-12-11
世界はわたしに- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-9
二度とは口にせずにいた- 吉岡ペペ ...自由詩1209-12-7
夕日のカラス- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-5
自殺- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-2
きょうという日々を- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-29
無垢な群れ- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-28
朝暗いうちに- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-26
アラスカ行きの約束- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-24
星は知らない- 吉岡ペペ ...自由詩10+09-11-15
こころと永遠とひかり- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
東京のふゆの風- 吉岡ペペ ...自由詩1909-11-12
雨のなかのゴルフ- 吉岡ペペ ...自由詩209-11-12
カツ丼とゴッホ- 吉岡ペペ ...自由詩909-11-7
昔の女- 吉岡ペペ ...自由詩8+09-11-4
あの子の看病- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-3

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