すべてのおすすめ
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
唇は
春だった

柔らかくて
惨たらしかった

前髪は
夏だった

煩わしくて
あてどなかった

耳たぶは
秋だった

満ち足りて
素っ気なかった

鎖骨は
 ....
 詩も書けへんのか


 人けなす言葉はようけ 知ってるのに

 自分の不幸の理由はたくさん語るのに

 
 ただの言葉のカスタマイズや

 捨てられた言葉のリサイクルや

 ....
 
 ポピー
  オレンジ色と言う言葉

 ラベンダー
  むらさき色と言う言葉

 スズラン
  確かに白い鈴が鳴る

 忘れな草
  小さな小さな花弁の黄色は忘れない

 ....
仮定されたパラレルワールドの選択問題
うんざりしたから蹴り飛ばす
容姿だ性格だとは言いつつも
最終的には金か知恵
こうもしらけた現代で
風呂場はアブクブクブクと
下駄箱でクツクツ笑って馬鹿 ....
顔のぼやけた数人を認めないことで
自分の価値をあげようとしてる

仮面ばかりが豪奢になったこの星で
どうして素顔を人に受け入れてもらえるなんて

思うの。


 君がつむいだ言葉と嘘 ....
いま 窓の向こう バスが通り過ぎた
家の近くの停留所
僕の乗ったことのないバス
バスは走っていく
静かな夜の街路に
大きなエンジン音を響かせて
十字路を真っすぐに横切り
マンションの四角 ....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?

わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです

だから

その
 ....
 この星系のどこか
 色でけずったメタンガスにちかいどこか
 バスの墓場がある
 何億台もかさなりあって絶命している
 すすけた錫がキーンと光っている
 純粋だと主張する天頂方向に

 ....
喪失した傷は取り返せない
異次元の彼方に漂着した 傷に
いつかあなたは口づけ青ざめる
日の出直前の白白とした空のように

種子の記憶が芽生え。
ミシミシ、と殻は青ざめ幽かに
震えつつ怯え ....
暗い車輌が
過ぎて行く
きしる車輪の
音を残して
どこかに消える
儀式の時刻
中空を漂う
待ち人の視線

遮断された
昨日・今日・明日
の私
水族館で
深海コーナー
ダイオウグソクムシ水槽の前で
しゃがみこんで
ひらひら

なんとまぁ
水族館のスタッフは
餌付けに成功したらしく
(それまで何食べてたんだ?)
最近では
 ....
 

目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている

まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
 
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
春の先触れの強い風のなか
身を庇う{ルビ術=すべ}も無く凛と咲く
あなたの姿に目を奪われる

雲を払った青い空に
くっきりと白く
手のひらの様な輪郭が美しい

潔く
真っ直ぐに
届 ....
とおい秋に
実るものはなんだろう
わたしが実家の門を通るときに
ふと、かいだ
祖父が築いてきた
歴史のにおい
短いとも長いともつかない


毎朝はやく
仏壇に水をあげる、祖父
 ....
骨を飲み込んだ壁の絵は
歩けるようになった
かすかに影をいだいて
陽をひきずり
音を避けて
草の渡れぬ反対側へ
道に線をのせた

ぽとり と雨が
さほど濡れない
ひさしのついた壁の ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
{引用=きみはいつの間にか
ゆめのなか
なにをみているの
閉じたまぶたの奥


おいしいものを、たべようか
きみはなにがすきなんだっけ
サンドイッチ、
スパゲッティ、
うど ....
体がぞくっとして、自分のものじゃないような感覚になった。


どうやら私の体にあいつが侵入してきたらしい。



冗談じゃない!あっちへいけ!



抵抗も虚しく体をあいつに明け ....
それは
砂糖一袋分の時間だという
いったい何のことだか

あなたの言うことは
時々なぞなぞみたいで
私にはよくわからなかった
息が苦しい

100対3で、塩の負け
なんの勝負だ ....
崩れ始めた君の絵の具が
君の姿を教え始め
僕は唇の端だけで微笑み
まだ君を救えないことに胸を痛めた。

キャンドルの灯りを頼りに
えがく、世界は。


どうしてそんなかおで

こ ....
鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う

散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う

見 ....
  
 
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭 ....
グレーのさぎょうぎを きた

ぶかぶかの 

ニッカをはいた

ぼうずあたまの

よく あせをかく

うつくしい はならびをした

しょくにんになりたい




ぎを ....
冷やしたコーラじゃ炭酸のトゲが突き刺さる
それで思わず涙を流すわけだが

だから あったか〜い コーラが飲みたい
ベッドに寝転んで
何もせず夢想しながら


  二酸化炭素の雲で曇った ....
瀬崎 虎彦さんの自由詩おすすめリスト(656)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月工場- たもつ自由詩3809-4-7
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お宮入り- 山崎 風 ...自由詩409-4-5
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絡め手- 愛心自由詩14*09-3-30
バスの墓場- コーリャ自由詩19*09-3-28
ある旅人- こしごえ自由詩5*09-3-27
夜の回送車- フクスケ自由詩209-3-26
ダイオウグソクムシと- 小池房枝自由詩8*09-3-26
絵本- たもつ自由詩3009-3-25
白木蓮- 花の静寂自由詩4*09-3-25
実る- かんな自由詩7*09-3-24
雨小石- 砂木自由詩15*09-3-18
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9
おいしいゆめ- ゆうと自由詩3*09-2-19
あいつ- つゆ自由詩3*09-2-1
さしすせそが言えなくて- RT自由詩1209-1-25
エターナル- 水島芳野自由詩208-12-23
月の輪郭、風の影- たりぽん ...自由詩19*08-12-22
花あそび- 渦巻二三 ...自由詩1108-3-17
その海から- たもつ自由詩2207-8-14
しょくにんになりたい- 馬野ミキ自由詩2007-3-29
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