お金とのめぐり合わせ
悲観に胸を打たせず
雇われ芸人のように平らな道で滑る 

お金よりも大切なもの
そんな美徳 3拍子で振り終える
マーフィーを書き写す がむしゃらな上り坂

頭だけ ....
二日目のパジャマに 流行の柔軟剤が負けてゆく

水を足しすぎた絵の具のように

生身の柑橘の香りを手に残しながら

髪をとく 水彩画に映る自画像の鏡

 床に就く 忘れ去られた ラベン ....
今日はなに話そうか

そうだねえ
知ってる人は知ってるだろうけど
変なことがある
ビッグバンのとき
なんて気軽に使う言葉
ちっともわかちゃいないけど

そのとき極小のところに
極大 ....
春の公園に満面の笑みが咲く
お花模様のワンピースでタンタカタンタカ
お砂場までもタンタカ行進だ
お日さまが照らす世界はこんなにも広い
驚くことはあっても怖いものなど何もない
ほらほら お友だ ....
インターホンの向こう
奥さんの返答が聞き取れなくなる
営業妨害の嫌なサイレンだ
気がつけば風にのって煙の臭いが満ちてくる
ますますサイレンが近づいて来た

    火事だ!

道路向か ....
乾燥注意報だらけ
途方に暮れる街角
掌がからっぽ、というわけじゃない
     
するべき宛はある
ありすぎる
したい宛はある
ありすぎて
踏み出せない

なにもできない
白々と ....
公的扶助の受給者の列を写せ
民は思う
なぜ、もっとしっかり生きないのか

貧困で餓死した親子の部屋を撮れ
民は思う
なぜ、生活の保障を受けないのか

国や自治体の生活保護行政の抜け穴を ....
エンドマーク

{引用=



片付かないページを見て
父親たちは 溜息をつき
母親たちは 腹を痛めた
子供たちは 首を切り
土くれを 青紫に染めた

毒を喰らう
毒を喰らう ....
ぼくが来た道に横断歩道はあっただろうか
君はちゃんとぼくを渡れただろうか
傘を畳みながら
石段を踏みしめる

雨の日に投函した手紙は晴れの日に届くだろうか
花束に深く沈んでいった君
曇り ....
無くした愛をいくつかぞえただろう

面影をいくつわすれただろう

歳をいくつかさねただろう


こころのなかでなんにんころしただろう

僕はいつか独房のなかでしぬのだろうか


 ....
ひさしぶりの渋谷文化村通りを歩く

フェルメールに会いに行くのだ

ハチ公前で待ち合わせて雑踏に紛れる

風は冷たくて肌に突き刺さる

沢山の愛や希望が行き交う街で怪しいふたりは浮いて ....
食べる 食べる 私は食べる
鬼か 悪魔か
私は今日もヒト狩りに向かい
心を いくつもの心を
捕らえてくる

汚れたテーブルの皿に
煮込まれた心が
盛られている
様々な心は
東から上 ....
 夜のドックから走り出す多機能な女

関節を裏側にまわしてステンレスのホイッパーを固定する
ふるえる卵黄と小麦粉がはねつく
すべりだしたパーツからコルク抜きが選択されると
シールドはしぶく
 ....
いのちの台車を転がします
よいせと出発するのです
とっ散らかったアメーバ集めて
こぶしに生まれた推進力で
カーブだって曲がれます(すこし)
ひっくり返ったりもしそうになるけど
まだまだ夕日 ....
なにも映せない、一枚の歪んだ鏡の塔のようだ、鏡のむこうに空が抜けて、地面が抜ける、わたしと思う人(問い一)もさくりと抜けてしまうのに、わたしと思う人(問い二)の舌だけが粘り強く、鏡の縁を這う、たしかラ .... 二歳くらいのまだ舌足らず
睫毛の長い女の子と
並んで待つ間に
若い母親と世間話など

診察室のてんやわんや
医師はくり返した「きっと泣くよ、泣くよ」
彼もいやだったろう
施術は長く、泣 ....
『くつそろえてたつの 入り口で振り返ってにこり この世界との最後のつながりをたつの』

そこが優しいだけの世界ならと願うしかできないんです


『くつそろえてたつの わからないけれど、い ....
一つの魂には多過ぎる涙を君は溜めている

すべての宇宙の悲しみを君は泣く


まるで時間というダムが決壊したようにね

僕は呆れて見ている


愛が欲しいと君は泣く

小さな女 ....
寒さが緩むと
凍りついていた月光が溶け出して
暗い穴の中にも
虫たちの道を通って

滴り

滴って

ヒグマは

浅い眠りの中で
霞がかった
春の野山を

夢に見る

 ....
みみせんをして めをとじて
わたしのおくふかくまでいくと
わたしのこえしかきこえなくなる
わたしのせかいしかみえなくなる


のんべんだらりなわたし

せいろんをのべるわたし

 ....
            うず巻くきもち重くなり
            短く髪を切りました
            あなたに背を向け隠しても
            うなじがおもい語ります
  ....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ

湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
 ....
もうダメかもしれません
最近 夢見が悪くて
脅迫されて起こされる毎日なのです
朝から頭がガンガンして
ロキソニンと頓服のリボトリールを2錠飲むのですが
この不安と焦燥はいつまでも消える気配が ....
僕という手品を君に見せてあげよう

きみはつまらないっていうけど日常はとてつもなく

素敵なショウだってね

種明かしは簡単さ

詩人であればいいのさ


世界という書物を書き換 ....
南島の
国際通りでるつぼに会おう
安里から
牧志にかけての人だかり

沖縄三越の道向かいから 平和通りはかまぼこ型で
龍の捩れる ガマほどにあやしく
おいで おいでよ
ほの暗くゆるやか ....
朝から歴史の勉強をしているのは

未来を予測したり
過去をくり返したり
あなたに会えなかったり、するからではなくて

ただのコーヒータイムです
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけです
そして死ぬことはない

摂取量に注意してください
摂取量と羨望は正比例の関係にあります
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけですが、
それ ....
あんまり寒くて

鼻水が出た



そんな時



あなたが好きだと

ふと気付く

薔薇の棘に
誘われて秘密のところへ
行くのだ

死は疎ましいが
痛みはとくとくと滲む
何故だろう、胸もとどろく

恋も仕組みも知らない
しかし脳は準備していた
麻薬と混同と効 ....
          指関節をなんど曲げても
          言葉がどこにあるか
          わからない


人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
komasen333さんのおすすめリスト(129)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙銀行- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-5-14
二日目のパジャマ- 朝焼彩茜 ...自由詩5*12-5-4
再生工場- 木原東子自由詩16*12-4-30
とかく嫌いな人のことはあまり知らないものだ- ただのみ ...自由詩11*12-4-29
その笑顔が忘れられなくて- ただのみ ...自由詩14*12-4-16
またも街角で- 木原東子自由詩18+*12-4-10
オツタエシマス細胞- 乾 加津 ...自由詩16+*12-2-23
2011+リライト- ブルーベ ...自由詩2*12-2-22
余韻との対話- 空丸ゆら ...自由詩1312-2-10
あなたのいない風景- 梅昆布茶自由詩412-2-5
109- 梅昆布茶自由詩1112-2-2
Image(冬)連- within自由詩7*12-1-30
多機能な女- 乾 加津 ...自由詩17*12-1-28
台車- 理来自由詩712-1-25
鏡の塔_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩10*12-1-25
耳鼻科で泣く- 木原東子自由詩17+*12-1-25
あの世界への入り口はこの世界の出口です- 森未自由詩4*12-1-24
96粒の涙- 梅昆布茶自由詩1712-1-23
浅き眠りに見る夢- ただのみ ...自由詩12*12-1-22
わたしだけのせかい- Seia自由詩112-1-19
うなじのおもい- 石田とわ自由詩8*12-1-17
あなたという詩集を読む- ただのみ ...自由詩20*12-1-12
死にゆく夕べ- 涙(ルイ ...自由詩2+12-1-8
たねあかし- 梅昆布茶自由詩1312-1-5
るつぼ- 乾 加津 ...自由詩18*12-1-4
historia- mizunomadoka自由詩412-1-2
インテリジェンス- ブロッコ ...自由詩311-12-31
遠い人- 自由詩12*11-12-21
脳内の場所- 木原東子自由詩14+*11-12-16
痴呆の季節- 乾 加津 ...自由詩17*11-11-29

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