すべてのおすすめ
みんなみんな
消えなければいいのに
どっかのウザイ政治家も
金の事ばかり考えてる詐欺師も
善悪も分からない犯罪者も
みんなみんな
消えなければいいのに
空気を悪くする車も
資 ....
10歳も年下の詩人の言葉。
訳知り顔で愛をかたり
人の眼を凝視する。
僕は見透かされている。
ただただ
負けまいという10年のキャリアという薄っぺらな矜持を持って
対峙する。
....
乾湖の鳥
羽ばたかないで
コリオリの魚
身震いしないで
スノウフレークス鈴らん水仙
星くずの瞳こいぬのふぐり
エアリードのフェアリィ
笛を置いて
ハクモクレンに宿るモク ....
川で
二艘の小船が出会った
船頭は一人ずつだ
だが一艘は自転車を積んでいるのだ
川は驚きに流れを停めてしまう
よく見れば自転車はさかさまになっているのだ
川は植物のふりをする
船頭たちは ....
斜めに西陽の差す南向きの玄関から
黒光りする板の間を
やわらかく抜けていくと
暗い茶の間で
老人が折り重なって
お茶をすすっている
欠けた茶碗が
指先でかさこそと音を立てる
奥の部屋で ....
泡立つ日々が流れ込んだマンホールの軋みが
白い歯に残ったメンソールの味までその振動を伝える
語りたい人が誰なのか
語りたい事がなんだったのか忘れてしまう頃に
マンホールへ流れ込む泡立つ日々は海 ....
めをさますよ
ぼくたちの ひめが
さぁ すべてのものに いろをそえて
ひめの めざめを しゅくふくしよう
なかないで うつくしいひと
もう こわいものは さったから
....
キーを回すと漫画となって動き出す
空間なんか細切れだ
進む先には短針の裏側が落ちている
そのスピードで世界を巻き込み
流れる枯れ草の天井を掴み取れ
右足で踏み込め
県道を離陸す ....
切れた先は途絶えていて
ぷつりとまるで動かない
これが亡骸か鉄屑か
意識と自覚の反対に
涙はまるで私ではない
勝手に心がやっている
深いところが閉じて
浅いところが騒いで
不似 ....
群盗の攫った8つのピースのうち いま閉じられた婦人の眼にいちばんやさしい 潔癖な節々にも満ちあふれ花萌えさかる庭 黒猫の伸びやかな足つき 時間の優雅であり ためらわぬ筆致の熱情ほとばしる 像 ただ美し ....
素数って
なんだろう
素麺みたいなものだろうか
こどもの頃
母は休日になると
素麺をつくってくれた
ぼくは
いつもわりきれない気持ちで
それを食べていた
世の中 ....
唐突に愛してる?とか聞いてくるキミ
そういう難しいことはカントに聞け
やぶから棒にあたしと詩とどっちが大事なのなんて聞くキミ
そういうややこやしいことはニーチェに聞け
僕はそういったこ ....
デンバスの丘を駆け上がれ
そこには 真がある
早く早く駆け上がれ
そこには 愛がある
デンバスの丘の真ん中には
底がある
深い深い底がある
そこには 醜がある
悪の掃きだ ....
{引用=だれもしらない
ぼくがいて
だれにもなれない
ぼくがいる
とおくのけしきは
のんびりで
ちかくのけしきは
はやあしだ
ぼくは
なにもかもをすてたって
....
{引用=きみは散り散りになって消える
そしてぼくは忘れる
だけど思い出せる
透明になったとき
きみが言ったことばを
ぼくは呪文のように
何度も何度もくりかえしている
....
明日 でかけよう
あの人の街へ
もう冬が終わるからでなく
もう春が来るからでもなく
心揺さぶるものにしたがい
わずかな荷物で乗り込もう
鳥の名前の列車
舞い ....
水をあげ
花をあげ
鉄砲をあげましたら
喜んで命をくれまして
守りたくなってしまいました
と、古い手帳のすみに書かれてありまして
その言葉は
傷や破れがありまして
もっと破ると ....
オーダーリン
山の人はいい人
力がある人
のぞみの力が皆まってる
オーダーリン
オーダーリン
海の人は強い人
いい人だ いい人だ
のぞみの力が皆まってる
....
君を想うと胸が苦しくて
もう振り返らないと何度も呟いた
でも、さよならも告げずに去り行く後ろ姿が
今も忘れられなくて…
あの頃の僕はいつでも
人の心弄んで
....
空に浮かぶ星に自分の名前をつけても
決してその星を手にすることはできないように
ただ遠くから眺めることしかできなくて
諦めることしかできないこともある
....
何も振り返ることのなかった青い空
あの日
穏やかな冬の日差しと
彼女のマフラーと
欠けているものなんて、何もなかった
待ち合わせに遅れる僕
電話をかけながら
必死にあの子の姿を探す
....
◆君はあの狼の群れを見たかい?月が僕にささやいた。
君はあの岬の向こうの羊番だろう?私は知っているよ。
月は何か人違いをしていた。僕はあの岬の上の墓守だった。
月は何か嬉しいようにささやいた。僕 ....
ぼくらはそれぞれの妄想の奔流によってのみ潤される
共感も信頼も憐憫も要らないから
どうぞ強要することはしないで
金は愛はあるところにしか流れない溜まらない
出来損ないの枯れた水系で ....
動物がほとんどいなくて、すきっ歯な林だけがあるような
そんな植物だけが林立する場所にも、空き缶は捨てられていた
その缶を水が徹底的に錆び付かせ、風が土に埋葬した
泥に溺れそうな缶詰の、淵が顔を覗 ....
同じ図書館は二つとないね
どの図書館も違う
引っ越したあとも使っていた
利用者カードの期限が来て
今度は更新できない
一度別れてしまった恋人の手や髪や唇には
二度と触れられないよう ....
転がる空き缶を追う犬
犬は追う生き物だ
しかし犬は追わない
目前の暗闇を
餌の残りを掘った穴に隠す犬
犬は穴を掘る生き物だ
しかし犬は掘らない
飼い主の墓穴を
わたしはそれを不 ....
遅刻しそうになる夢をみた。
きみが、遅れるよ。と手を差し伸べてくれたけど
掴む前に目が覚めてしまった
目をあけても、其処にきみは居ないのに。
2畳もないキッチンで洗い物を済ませる
食器が触れ合う音が
夜の静けさに吸い込まれていく
君がくれた習慣で,ハンドクリームを塗る
緩慢に手をこすり合わせる音も
静けさの中に吸い込まれていく ....
鳥と話が出来たら、教えてやろう
あの明るいのは火星で、地球と同じように岩の塊で、
風が強くて、とても寒い
その先の木星はガスの塊で、すごく大きい
鳥は言うだろう
そりゃぁ、すごい ....
悲しいかなわたしは女じゃない
悲しいかなわたしは男じゃない
悲しいかなわたしは人間ではない
悲しいかな
悲しいかな?
悲しかないがな
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