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春から羽化したばかりの夏が濡れた羽を引きずりながら
お前の耳にそっと秘密を囁く
笑うことも泣くことも出来ないままに
お前の身体はその秘密に切り裂かれる

夏が乾きたての羽を羽ばたかせて
見 ....
鈍く
重い
灰皿のふちを
舐めたかった
かわいた舌で

逃がさぬよう
一心に
ただ
かわいた舌で

呼ぶことが
できなかったから
ただ
かわいた舌で

誰かでなく
私 ....

この瞬間
目の前の人が
あなたに
こう告げたら
どうしますか?


『あなたの命は
あと 24時間 です』






ひとりは

いじめの復讐をするで ....
 
石になると
夢を見ている
霧の生地になって
触れることしか出来ない
君の海が溢れ出すところ
水の世界は壊されて
生まれることを繰り返している
蛍だった頃
わたしは声を聞いていた ....
東京都足立区立千寿第二小学校
一年三組の教室に入る
すでに半分くらいの同級生たちが来ている
ぼくは黙って自分の席に向かう

座るとうつむいて
机の上の
ナイフでえぐられた傷跡や
木の節 ....
はらはら降るイチョウと枯れ葉は
まるで桜の森の満開のよう

降る
とめどなく
山奥で
密やかに
気を狂わす
桜は
枯れ葉でも
イチョウの葉でも
同じ

静寂に
降れば
心 ....
気付かないのは罪ですか

わからないのは罪ですか

気が利かないのは罪ですか


私は罪を犯したの?

消されるほどの罪


まだわからないから

赦しを乞うこともなく
 ....
{引用=すき なんていう気持ちは
実にあいまいで
海みたいに 波打っている
時折凪ぐこともあるけれど
大波が押し寄せることもある
、津波も

誰かに言われて気づいた、
満月が昇 ....
すれ違う人たちは、みんな燃えている。
どんなに隠していても、心はみんな、燃えている。

私は、こんなに落ちているのに。

みんな、どこへ向かっているの?
みんな、何を見ているの?
何で、 ....
僕は日本人です
お母さんは中国人だけど
お父さんが認知してくれたから
僕は日本人です
僕が日本人になれたから
お母さんも日本人になれます
日本人になれたお母さんが再婚すれば
新しいお父さ ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
 
観覧車の回る速度と
自転する地球の速度が等しい
わたしは丸い窓から
母を見ている

南中する
太陽と同じくらいの
かつての父の高さから

父はひとつ先の
観覧車に乗ってる
 ....
耳を塞いで 顔を横に千切れるほど振って
いやだ いやだと泣き叫んだ

あの空の果てへ行きたくない
あの空の果てへ君との思い出や
罵りあった言葉 囁きあった愛を
流してしまいたくない

 ....


私はなんのために生きているの?
なんのために、こんな苦しい気持ちにならないといけないの?
なんのために笑わないといけないの?


もう、自由になったっていいでしょ!
私の人生なん ....
こんがらがって、やっとこさ

うたかたのゆめ、てんこもり


おぼこいでたらめ、うれしくて

あまったれては、けせらせら


すぱげってぃで「んまい!」って

つーかーのなか、 ....
ひとの気配に気付き上体を起こしてみると
逆光に髪の長いおんなの姿を認めた
それがあのひとの妻美佐子さんとの最初の出逢いだった

彼女について何かとあのひとから聞かされていたのと
私に用事があ ....
ほんの3秒

滝のような緑
雨 渦の奔放
端然と崩れた花の色
不意の風通し
5時も近い

とん
 木の 戸
アルミが散り散りはぜて
蛍光灯は暗い

錆の筆触で朽ちた輪郭
車 ....
明日できることは明日する
今日しかできないことはあきらめる
定時まで残り時間を数えつづけて
何回休憩できるか計算をする

返事は良い
小言は真面目な顔で聞く
メモだってとる
たいしたこ ....
きみはいつも
つめたくて
とおくて
とおくて
ちかくなったら
みえなくなって
ふれてしまったら
きえちゃうひと


それでも
やさしさは
あたたかく
いつも
ぼくを ....
駄々をこねて
駄々をこねて
駄々をこねあげて焼きあげたビスケット

熱々の出来立てに
ズムルズリナあいすくりーむを添える

椿が咲き始めたのはいいけど
春の嵐も
立て込んでいたらしい ....
人は産まれたときいくつか知れない確率の不運を
ギャーっと叫ぶ


人はパンクにココロを開いたときに
ギャーっと叫ぶ


人は得体のしれないモノとの出会いに
ギャーっと叫ぶ

 ....
保つ?
波は平行
沖の・淡い・暈し
取り舵
様になって
狭間まで行って
飛んで
回って
波の上
薄めのサングラス
遠い目にはバラライカ
ジャマイカでは近いか
矢張りバラライカ
 ....
そのお便りには
「わたしは
太陽や風に大事にされて
幸せでございました。」
と書かれてあって
ふむふむと思って
そのお便りを
あなたの胸ポケットに入れて
寂しくなったとき
その葉っぱ ....
そんな気持ちなんてな

瓶に詰めたって
蓋して

冷蔵庫の奥に
突っ込んどき。

そしたら

3ヶ月くらい経って
入れとったん
思い出したら

すっかり腐ってんねんで。
 ....
360度


僕らは背中見せようを
合い言葉に

それぞれの方角へ
歩み続けている


でも

そう思えるだけで




本当はきっと

 ....
     ひまわり


ひまわりが
こんなにたくさんのひまわりが
ひまわりの花たちが
ぼくを見ている
ひまわりは
いい
何も言わずに
ぼくを見ている
祝祭日のパレード 鼓笛隊の南半球へと向かう隊列 
虹色マーチのアコーディオンとリコーダー
目の前に降り注ぐ 赤 紫 白 水色 そして 黄色の 小さな花びらが
小太鼓と鉄琴が打ち鳴らす呼吸の隙間を ....
その眠気で東京へ向かう事になる

絨毯の水郷
利根の先は銚子の方まで消えていて
墨の筆でゆらゆらと戯れる
幾重もの電線は
枯れた田に馴染まない小狡い美しさ
鉄道橋が格子の両腕目一杯に浮か ....
空が好き。

何も隠さずに自分を見せてる青空が。

自分も空みたいに大きな人間になって、
自由に鳥たちを飛ばしたい

雨雲も好きになろう

雨が降ったあとにキラキラ輝く街がみれる ....
 
兄さんが帰ってきた

兄さんは
少し自信のなさそうな
顔をしていたけれど
兄さんの声は
あの頃と変わらない
兄さんのままで
兄さんがいないあいだ
僕がどれだけ不良になって
自 ....
Gitonさんの自由詩おすすめリスト(452)
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どんとこいって、ひょんなこと- 昏(ヤッ ...自由詩1*09-3-9
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