青い空に瑠璃ガラスを並べた春先
痙攣する舌先に触れたあなたのアネモネは赤い
涙よ
茫洋とした白い耳
風の上に流れる青いガラス細工の破片
太陽の下の蝋燭
蟻の死骸
....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる
鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
4000000回くらいキスしたいけど彼女いないから
とりあえず自分の腕に40000000回キスしてみたら
腕が強烈に唾臭くなったうえにひどく空しい気持ち
しかも翌日腕が3倍くらいに腫れ上がって
....
ありったけの意地を張った後
ずっどんと穴が開いた
何を埋めよう
何で埋めよう
ひとりの時間で埋めよう
唇を噛んで埋めよう
いつか優しい時間がくるまで
伯爵の晩餐会に呼ばれました。長いテーブルには間隔を開けて点灯された燭台が10ほども並んでいます。食事を前にして伯爵が英語でスピーチを始めました。以下はその内容です。
「今、私が英語でスピーチする ....
私が「死にたい」というと
貴方は「みんな弱さを抱えて生きているんだよ」と言う
その意味が分からなくて
私はカロリーメイトを口に詰め込む
口の中で砂になっていくそれを
或いは砂にな ....
知らない町をゆく
晴天が聳え
すかんと何もかにも失せている
なるべくうまく置きざりにされて老いぼれたい
乾きたい乾きたい ああ
かあ わ きたい の
曲がりくねった坂道むちゃくちゃに ....
小学3年生のころ
自転車に乗って2つ隣の県まで行ったとき
僕は たぶん 何かから逃げ出していたんだろうな
愉快犯 片山の奇声
3年2組の向坂先生と3年3組の岡島先生の校舎裏での接吻行為 ....
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく
長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお
隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
....
もし、子供が生まれたら「ハム太郎」と名前をつけたい。
生まれて、即ピアスと刺青とかして、スプリットタンもさせたい。
髪もシルバーに染めて。
そんで、すげー大人しくて頭が良くてやさしい良 ....
僕の好きな人は 僕の知らないところで ボコボコに殴られている
そのころ僕は コンビニのお姉さんに「弁当をあたためますか」って聞かれただけで
大喜びしている
僕は無力だと 涙を流して 焼 ....
{引用=夢を見た。}
夢の国に行ったら神様はいなかったけど
ミッキーマウスがいた。
「みんなの人気者」なんて嫌いだったから
ディズニーランドで会っても
手なんか振ってやらないと思ってたけ ....
鱗粉を撒く蝶々を姉が追い
便りもとうに絶え果てて、二月
珈琲の苦さも世界のおしまいも二月の書棚に封印されて
死してなほ国歌と定めし
{ルビ売女=ばいた}をば二月の空に弔う君が代
....
100円の森であなたを捜す
あなたは私の5cm上で
森と遊ぶ
母さん
私は5歳です
あなたを見つけられなくて
今にも泣き出しそうなんです
今は大人の身体に居るから
平気なふりで立っ ....
1.
鏡の中の僕が
いつまでも笑わないので
仕方なく
こっちが笑ってみたら
とたんに笑いやがった
2.
山の向こうは
雪が降っているらしい
今汽車に乗れば ....
因子さんのおすすめリスト
(76)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春先の痙攣
-
しめじ
自由詩
2
08-3-18
軽さへのあこがれ
-
佐々宝砂
自由詩
45+*
08-3-18
4000000回のKISS
-
セガール ...
自由詩
3
08-3-17
穴。
-
カエル男 ...
自由詩
4*
08-3-16
言語について
-
右肩良久
散文(批評 ...
1*
08-3-16
いきぐるしい夜
-
高島津諦
自由詩
2
08-3-16
彷徨と空
-
「ま」の ...
自由詩
7*
08-2-8
例えば、小学生みんな持ってるフエルトペンが怖かったりとか
-
青木龍一 ...
散文(批評 ...
6*
08-2-1
初夜
-
簑田伶子
短歌
14*
08-1-29
もし、子供が生まれたら「ハム太郎」と名前をつけたい
-
青木龍一 ...
散文(批評 ...
24+*
07-12-27
苦痛クッキー
-
青木龍一 ...
散文(批評 ...
12+*
07-12-9
ミッキーに会いに
-
とうどう ...
自由詩
20*
07-11-16
「MIX&REMIX」__二月のうた
-
山田せば ...
短歌
7
06-1-30
母は100円の森で
-
たちばな ...
自由詩
16*
04-11-25
小詩集『今度食事でも。食わないと死ぬので』
-
ミサイル ...
自由詩
20
03-10-24
1
2
3