バスに乗る
名前だけが剥がれていく
何かの間違い、というより
むしろ略式でも正しいことであるかのように
良かった、わたしたちは
バスに乗られることがなくて

席に座り
バスの一番 ....
こんな世界に眠れる夜なんかあらへん
目ぇ覚めんのか、覚めてへんのか、それとも冷めたんか
そんなこともわからへん
お前がおらんとあかんのや


山しかないようなとこやった
山の向こうに何あ ....
帰る 帰るよ
と言って
やっとで戻ってきたのは
二羽のアゲハチョウ
母は泣き続けて
二日後に命が崩れた

幾百のコバエが家屋から飛び去り
雨戸は裂傷し
静脈血を纏った鳩が2羽
黒ず ....
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
 ....
暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。

装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
 ....
ストーブの上に煮つまる匂いして
今宵は独り本に寄りゐる

支えゐる心重しと思ふ午後
陽ざしがいつか雪となりゐし

いやされし言葉を胸にあたためて
ショールに頬を埋めて帰る

 ....
五線譜に引っかかっている
音符をひとつ 
つかんで
鍵盤に落としてみた


小さく高く弾んで
涙のしずくに
変わってしまった


やさしく
なにか語ってくれると
思ったのに
 ....
ほたるがりしたら

おりひめとひこぼしをつかまえちゃった

うちではかえません

とママの怖い顔

しかたがないから

どうぶつえんにあげた

来園者数はうなぎのぼりで
 ....
ぼくは急いでいた

きみに気づいてほしくて

ぼくは焦っていた

きみが遠くに行ってしまいそうで

ぼくは迷ってしまった

きみに ぼくの想いを伝えてもいいのか




 ....
淋しさを知らなそうな
青い空に染まろうと
重いペダルを
さらに力をいれて漕いで

 汗がぽとり

四十八色の折り紙で
継ぎ接ぎされた丘が
さらに
進めと囃したてて

 ぽとりと ....
なぜ
 目があり
 その上に眉があり
  今日の雨は涼しくて
        そして
 私は何がしたいのか
 君は何がしたかったのか
  魔法の言葉「ありがとう」を繰り返し
 風船は空 ....
ドブの中からでも
星空は見上げられると誰かが言う
一人で見る星空はあまりにも遠く
それが屑星であるのかそうでないのかさえ
ドブに塗れて見えなくなった

ただ、あの輝きを
あなたと見つめら ....
 去っていくこと
 散っていくこと
 快く気の向くままに
 雨の合間の曇り空の下
 揺れる草花を眺めているよ

 風に吹かれて

 先取りの不安涌き出てくるも
 一期一会
 二 ....
仕事を終え

パソコンを終了すると

そこには何も無かった

テラテラと光る黒い画面の中に

僕の顔がただ映ってた

三十歳を過ぎた僕がいた

白黒割り切れない僕がいた

 ....
晧々、繋ぐ道

くしゃりくしゃなり
草いきれに隠れて耳を当て、浅緑を喰む羊の腹にもたれかかる。いつしか眠りに落ちた(べったりと頬から鼻腔、この匂いを識っている


立ち上がり、方々の出口へ ....
あ から を までの過程をたどる
日本語というのは あ から を までの流れのなかで
ことばが組みあわされ、いろんなおもいを伝えるわけで
さいごに ん で輪を閉じる
ん。っていったらしりとりで ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける


泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
{引用=




  くろ、ぼくら くろになる やまどりと まつばやしが 
  よるに のまれて しずみ ささやく 「いいか、めを その高音域の 大きな歌が
  とじる かんかくを きく ....
驟雨きて あわてて上る物干に
後より夫も手助けにくる

クレーンにて運び込まれし銀杏の木
菰に巻かれて道に横たふ

北山は時雨るるらしく雲たれて
行く手に燕低く飛び交う
 君の存在を世に知らせる為に僕は詩を書く
 毎日欠かさず 君に近づく為に
 手放しでも確実に天国に近づいているよ
 自殺した人は何処に行くんだろうね?
 僕の考えた世界かな?
 このまま終わ ....
橋の上を
こどもたちが
笑いながら歩いてる
橋の下を
川が笑いながら流れてる
あんなに笑顔で溢れていた橋が
今は静かにこわされてる
橋の向こうに
笑うひとが
いなくなったために
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
この夏休みは リンゴとレモンと
スイカの皮を すっぽりぬきとり
息を吹きこんで フーセンにして
こどもたちに配る 八百屋の
アルバイトに 応募しました
黒になる。全てが黒になって沈んでゆく。ぼくらは恐怖ではなく、惑星に同化する幸福感に包まれる。呼吸が面倒に感じた。夜光虫というものを体感したのもこのときがはじめてだった。赤潮だとも知らずに、はしゃい .... あなたを睨む

眼が痛む


守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
 ....
 夜に光る冷たい指輪は
 体温を吸い取ることもなく
 月の周りを、一晩かけて
 くるりくるりと廻ります。


 君の下唇に残された
 あかいルージュ
 のような灯火に
 優しく雨が降 ....
梅雨空の比叡の山に雲低く
梔子匂ふ川風吹きて

何やらむいぶかりて見し窓の外
夜に入りて降る雨しぶきなり

もの忘れひどき此の頃 娘が笑い
用多き故と言いわけをする
水在らあらあ氏 「最果て」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=123658

私はネット上にあるさまざまなサイトに自分の詩を投稿している。それは、いろい ....
 
 
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
雨が、すぐそこにやってきました。

さぁ、濡れる準備は良いですか?
藤丘 香子さんのおすすめリスト(1957)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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死体- たけ い ...自由詩8*07-7-12
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サイクリング- 乱太郎自由詩13*07-7-11
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星神- アマル・ ...自由詩907-7-11
風に吹かれて- 山崎 風 ...自由詩307-7-11
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30P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-10
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