夕焼けの水平線に
引き込まれるわたし
明日の事も
分かろうとせず
無を、怖がる

窓辺に映る雲は
西へと動き
わたしは
小さな音を鳴らしながら
ゆらゆらと流れていく
裏がえっ ....
母が縄跳びをしている
僕はしゃがんで回数を数えている
あんなに腰が痛い
と言っていたのに
背筋をピンと伸ばして
交差跳び、綾跳び、二重跳び
次々ときれいに跳んでみせる
既に数は百回を超え ....
こころは、
ころころしたいので、
いまからころころしますけれども、
ここでころころしても、
いいですか。
ころろ、
ころがったりもするので、
ころころもあもあ ....
そこは悲しみが悲しみのまま降る場所だったので、
あたしはあたしでしかなかったので、
猫を連れてきたのは正解でした。

ぬるすぎる水の底
金魚たちは丸くなって溜息を吐いています。
落と ....
ベストオブにんじん色に選ばれた

「おめでとうございます!!!
あなたは、ベストオブにんじん色に選ばれました!!!」

という電話がかかってきたから間違いはない

学校へ行くと友達が
 ....
夜のアゲハ蝶の行き先は、決まって、
忘れられた夢のなかの王国の紫色の書架がもえている、
焼却炉のなかを通る。
くぐりぬけて、
グローバル・スタンダードのみずが曳航する午後、
雨の遊園地で、イ ....
重ねるほどに
見えるものまで見えなくなる

それを情け無用と切り捨てようにも
思うが侭にならぬ身体と
曖昧な優しさで隠す意志の弱さ

諦めることさえ捨て去ってしまい
手の中の小さな夢を ....
いいとか
わるいとか

みんないろいろ
いうけどさ

きみとぼくは
ただの

はなれていられないだけの
かんけい

またいっしょに
はしゃいでうたおう





 ....
母さん、がんばれ

僕は背中をさすることしか
できないけれど
苦しい 苦しい
と言っているのに

母さん、がんばれ

それしか言えない
けれど

今になって初めて
言えること ....
あんなに降っていた桜は
何処へ流れていったのだろう
夜の手がそっと集めて
すこし北の、
山並みを越えたところへ
風に溶かして運んだのだろうか


翠を湛えた葉桜は
それはもう、
ひ ....
まず蕗の薹
雪が溶けて、側溝に水が流れたら大根を
切干しに干せるのは寒のうち
あとは塩して、漬けものの樽

味噌を仕込むのは
麹菌が繁殖するほどにぬるく
雑カビがさほどには混 ....
四月も終わろうかという頃
まるで冬枯れの車内に身震いで目覚めたので
夕暮れの油山を取り囲むように出現した街に
シビックの眠気を誘うパッシング
モールス信号を試みる
間髪を入れず
一斉に返答 ....
それぞれには帰りたい場所というものがあった
所属欲だ
僕と君は何故か駅で別れた
君は東京へ向かった
東京とは、夢の中に出てくる場所、のイデアを
指す、幻の国の名、ではないのかと
僕は呟く
 ....
桜の花びら舞い散る 春の
冷たい雨空のした
叫ぶ声はどこへこだまする
言葉に出来ない 胸の内の
想いあふれて 流れ落ちる涙

どこから来て どこへ行くの
母親の胎内を這うような
生温か ....
ゆやゆよんとゆう3ピースバンドのライヴ映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=xix6_rjIpPM
あまりないタイプのおもしろいバンドだな〜と。
ちなみに&q ....
この花のなまえを
誰か教えてください
いま
ぼくの町では
いたるところで
この花が見受けられます

公園や
植え込みや
垣根や
アスファルトの隙間で

去年はそんなことはなくて
今年この花がいっぱいに ....
青い雲 白い空 とまどう僕を笑う君
クールに決めるつもりが 落ちつかない僕

君の手を握れたら 少しぐらい落ちつくかな
陽ざしは暖かいけど  ....
階段の近くで生まれました
階段で話をして
それから歌い
お互いの名前を呼び合い
Tシャツ、セーター、靴下、下着の類
何度も着替えをしました
時々触れて
時々離れて
おしなべてそのどちら ....
雨の日に
美術館の裸婦像は
艶やかに
やがて本当の姿を見せるだろう

ぼくも同じだ
ぼくの想いは風に乗り
雲と流れて地球儀の裏側の
ひとつの地平となるだろう
暖められた卵のように
 ....
「明日の時の長さは?」


風を切って走る
スカイラインの窓越しに見えた
雲の名前が思い出せない


春の終わり
もしくは
夏の始まり
駆け足で過ぎていく短い季節に
朝 ....
庭の木にニンジンがなっていました
友だちは一本もぐと
器用にカッターを操って
舟の形にくり抜きました
池には用水路で捕まえてきた
小さな黒い棒状の魚が群れて泳いでいました
浮くことなくニン ....
少年は手にもっている一つの林檎を空に向かって投げる
するとそれは翼を拡げる鳥になった

少年は青い空が好きだった
空の中は永遠に汚れぬ世界であると信じていた

少年はどこまでも途切れぬ煙突 ....
今さらながら驚いてしまうのだけど
あなたはまだ生きているのだった
毎日とんでもない数の人が死んでゆくというのに
あなたより年若いバカが自殺するというのに
あなたが死んだという連絡はまだ入らない ....
わが物とすべき湯船に春の月

煙突の煙途切れぬ啄木忌

葱坊主父問ふてみて家暮らし
 あなたが去り
 私は、失った

 その墓には、名前がなかった
 私が愛した、名前がなかった


今太陽が割れて浜を照らす
その潔癖なほどまっすぐに
見下ろし揺るがぬ様は
カル ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
 ....
「めそめそさん」



ある朝目が覚めると
隣に知らない女の子が寝ていた
くびが細くて大きい目をしている
名前はめそめそさんというらしい
それからぼくはめそめそさんと暮らしている

 ....
          2000/05/31

17歳の桜の木
満開の花を咲かせる

ほんとにやつら
好きなこと言ってやがる
いったいおれたちの
基本的人権も労働者の権利も
そんなものど ....
不細工で可愛い私は最近モテるんだよね昔からずっと
私あなただけだから私が存在していない多分絶対そう
そう呟いた女の男が浮気をして女が発生した今日の出来事が
明日だけでなく昨日をも作り上げて今日の ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
藤丘 香子さんのおすすめリスト(1957)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とうめいの声- 今田コボ自由詩7*07-4-28
まぶた- たもつ自由詩3007-4-28
「_こころころ。_」- PULL.自由詩13*07-4-28
七月、猫連れ。- 紅魚自由詩1107-4-28
ベストオブにんじん色- ふるる自由詩24*07-4-28
落丁した夏- 前田ふむ ...自由詩28*07-4-27
- 恋月 ぴ ...自由詩32*07-4-27
かんけい- 松本 涼自由詩807-4-27
母さん、がんばれ- 乱太郎未詩・独白10*07-4-27
みどりのスケッチ- 銀猫自由詩15*07-4-27
春の食卓- リーフレ ...自由詩1107-4-27
夢と君とさよならの話- soft_machine自由詩10*07-4-27
縮尺- チグトセ自由詩10*07-4-27
かけら- Sky自由詩5*07-4-27
ゆやゆよんを応援しよう。- おすすめリ ...1*07-4-27
「この花のなまえを」- ソティロ携帯写真+ ...5+*07-4-27
青い雲- 北大路京 ...自由詩11*07-4-27
木漏れ日隠れ- たもつ自由詩1107-4-27
ぼくの地平- 村木正成自由詩14*07-4-27
永遠と一日- 有邑空玖自由詩707-4-26
前日- たもつ自由詩807-4-26
- 村木正成自由詩12*07-4-26
地球の生活- 佐々宝砂自由詩15*07-4-26
- 村木正成俳句1*07-4-26
その墓には名前がなかった- soft_machine自由詩9*07-4-26
「_ポケットの中の太陽。_」- PULL.自由詩15*07-4-26
「めそめそさん」- ソティロ自由詩10*07-4-26
17歳- あおば自由詩4*07-4-26
右手で人を殺す私は左手で人を救う- 狩心自由詩6*07-4-25
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25

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