会えない
森下 流華

ぼくは急いでいた

きみに気づいてほしくて

ぼくは焦っていた

きみが遠くに行ってしまいそうで

ぼくは迷ってしまった

きみに ぼくの想いを伝えてもいいのか




きみからの電話は もう来ない

ぼくもかけられない

きみが ぼく宛に書いてくれた手紙を

ぼくはもう読めない

だって 携帯も手紙も

雨の街で きみの手の中で

すっかり濡れてしまったのだから


















自由詩 会えない Copyright 森下 流華 2007-07-11 16:32:10
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