風に吹かれて
山崎 風雅


 去っていくこと
 散っていくこと
 快く気の向くままに
 雨の合間の曇り空の下
 揺れる草花を眺めているよ

 風に吹かれて

 先取りの不安涌き出てくるも
 一期一会
 二度とないこの今を生きる

 僕からの贈り物
 ささいな贈り物
 それでも輝く瞳に出会えたから
 生きていける力を分けてもらえたよ

 風に吹かれて

 すぐそこには
 雨の匂いの残った公園がある
 思い通りにいかないことも
 願いが叶うことも
 すべてを優しく包む
 そこには僕がいる

 風に吹かれて



 


自由詩 風に吹かれて Copyright 山崎 風雅 2007-07-11 11:15:22
notebook Home 戻る