遠く時空を超えると
幼い君がいた
「おとーたん、どうじょ」
ぷつんと もいだ野紺菊を
ぷるぷるふるえる手で差し出す
薄紫の舌状花をつけた花
稲藁のにおいがする午後の柔らかい日差しの中
君 ....
頭で理解しても心がわかってくれない
心が理解しないと命と繋がらない
3つが一つになった時に初めて大切な事が響くんだ
そして拡がっていくの

眼で見えるもの
鼻で匂うもの
 ....
まるで鏡のように人のこころをさまよいながらわたしは包まれている
海岸線を
どこまでも
きみと青いプリズム
昼間なにもないような顔していつもはぐらかすのは
潮風に寄り添いながらあなた ....
蜂に刺された事はある
蛇に咬まれた事はない
犬に噛まれた事はあっても
狂犬病を伝染された事はない
ライオンの檻には近づかない
骨折はあるが、頸椎や脊髄の損傷はない
指は切ったが切断に至った ....
ふたりでぼくの追憶を旅した

おりた駅はさまがわりしていて

33年まえの町並みは

もう少し長かった

もう少し広かった

ぼくが大きくなったのだろう

記憶も比例していたの ....
なじみの中華屋さんへ行き
日替わりを頼み
こころを込めて作るので
時間がかかる場合があります
という貼り紙を見つめ
ぼんやり
この世のはかなさについて考える


ふととなりを見ると
 ....
ずっと寄りかかっていた
揺るぎない背もたれとして安心しきって
あなたが感じている重たさも
慈愛で受け入れて
融かしてくれているのだと思っていた


いま、青に導かれて去ろうとしている
 ....
ハーリーガニ が高らかに鳴り響けば
雨が上がったばかりの濡れた砂利道を
南風にまぎれてサトウキビの匂いをまとう
誰もが浜辺に集まって来る
普段は森の奥に潜んでいる精霊や屋敷神さえ
肩を組 ....
望月

謡うもの。
遥か彼方より天が下まで。降れて。
方位は陽の沈んだ場所より東であり
影から岬の先端まで。
いつか必ず絶えるからこその
願い。
月を枕にし給いて
気の踊り。
 ....
 響き

(響き)
朧夜が鳴いている
  乳白の温もり
 掌の母の心音


   (迷い)
  蝶に吸われて
    ひらり
   闇夜に零れる


 (嘆き)
 蓮の華 ....
女は
出会ったときから

過去の女だった

偶然が偶然をよび
不思議なリンクが
リンクをよび

過去を現在と錯覚させ
未来まで見せようとした

それ・・・

女の脳は過去し ....
街が滅ぶ前に
草原へ移動した
光を失う前に
海を見た

右目だけで出会う世界に
違和感は覚えなかった
走り出すときに半身を
庇うことを除けば

音楽が鳴り止まない
バランス以前に ....
 
 
みあげると
よぞらである

ほしひとつない
わたしのひふの
うちがわである

こえがとどく

あなたのよぞらから
わたしのよぞらへ

ろっこつを
ひからせるのは
 ....
―高架線の脇を潜れば/車道 。 昼間 蒸発したはずの微熱が沈殿する 。 (朦朧と)宵 ( 吐き出される触媒の黒い誘惑 )らぁ げ ( そして 深く蒼く/ 夜を待つ )倦怠 。
肌 ....
になったよる  そして よる から よる まして よる にても よる あえて よる 12ねんぶりだいこんやくしゃずらかるしずおか20101009ふたあけてふける 高崎線に乗り換えると
電車の調子が悪いのか
モーター音がいつもより大きい
回転数の上昇に合わせて甲高くなり
惰行から力行に入れるとまた悲鳴をあげる

あぁ懐かしい
吊り掛け駆動だ

 ....
彼のことは好きだけれど
彼女のことは嫌いなの

彼には有りったけの優しさ
彼女には有りったけの悪意
平等にあげましょう

与えるものの
大きさは同じなのです
ただ少しだけ
種類 ....
ネクタイを締めてる今も本質は
ガテン気質の早仕舞い主義
空には虹色をした魚の天使たちが満ち
人々は時々輪郭を失くしながら行き交っている
その人々のあいだを
宛名を手書きされた手紙たちが
それぞれの行き先へと急いでいるのが見える
街はずれの丘の上で ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
坂のある町
ノスタルジー
暗い戸口であなたは待つ
幼い私の影法師
ランプのともしび心に刻まれ
手の温もりは記憶に刻まれ
岩場の上から禿鷹が笑ってぃやがる
(それみろ‥空ばかり見るから皆からはぐれちまったろう)


情けない
このぼろぼろな今の俺を見てくれよ
ただ野うさぎを追いかけてりゃよかった ....
顎のところで
きっちりと
切りそろえた
ショート・ボブは

髪ゴムで結わける
までに
伸びていた

そろそろ
美容室へ行く
サイクルだ

なのに

何故か
髪を切るのが ....
 「骨音」

 その森の中のまぶたは
 たいへんうつくしい

 背骨を失った世界よりずっと

 まぶたに広がる昼下がり
 湖のほとりで
 老人は 骨を拾う

 露の輝く草を分け
 ....
世界が光でできているのを発見したのは

ヨーロッパの画家たちだったが

世界がブルーでできているのを発見したのは

ぼくの彼女だった


彼女は歩けばなにかを発見した

ぼくがよ ....
本日も
特に歴史に残るよな
事も出来ずに
日が暮れてゆく
そんなにも歩き疲れたのならばお前は夕暮れの街角に屹立して空を見上げ落涙してないで一刻も早くタクシーを拾い道中寝て帰れ 明日食えなくなれば
君、きみは白く
きちがいになればいい
記憶の在処を忘れた痴呆老人のように
惚けた役者を演じてやればいい
そうすればきっと誰かの目に止まり
こちらから
施しの言 ....
 
 
掌に海がある
水平線のむこうから
海賊船がやってくる
わたしから大切な記憶を盗み
それで得た金で
毎晩酒を飲み騒いでるのだ
わたしは海に飛びこみたいけれど
この体から出ること ....
後ろから
脳を一撃された

と同時に
ウィルスも
身に入る

悪寒がはしり
発熱する
リンパはパンパンに腫れ

首から上ばかりが
熱い

ぐらぐらとしためまい
脳の中は
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
野紺菊の咲く頃- 山人自由詩22*10-10-13
頭と心と命- ポー自由詩3*10-10-13
海と月- アラガイ ...自由詩2*10-10-13
_健康- salco自由詩18*10-10-12
キス- 吉岡ペペ ...自由詩210-10-12
なじみの中華屋さん- はだいろ自由詩5+10-10-12
GRADUATION- 渡 ひろ ...自由詩18*10-10-12
爬龍船- 楽恵自由詩8*10-10-12
月と不死- 楽恵自由詩6*10-10-12
響き- 乱太郎自由詩11*10-10-12
過去の女- 森の猫自由詩5*10-10-12
視覚- 瀬崎 虎 ...自由詩510-10-12
夜空- 小川 葉自由詩610-10-12
_SO__WHAT__?- アラガイ ...自由詩2+*10-10-12
うらしまたろう- 阿ト理恵自由詩310-10-12
最新車両から旧型車両を透視する- kauz ...自由詩9*10-10-11
愛憎パラドックス- 青井とり自由詩210-10-11
現場はシビアでタイトなほど燃える- TAT短歌2*10-10-11
夕刻_三角広場のベンチにて- 塔野夏子自由詩7+*10-10-11
木漏れ日のひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-10-11
幼い記憶- ヒヤシン ...自由詩5*10-10-11
弧狼- アラガイ ...自由詩5+*10-10-11
- 森の猫自由詩5*10-10-11
骨音_他二篇- 豊島ケイ ...自由詩16*10-10-10
水色と光の天使たち- 吉岡ペペ ...自由詩510-10-10
パンピー- TAT短歌2*10-10-9
アフター5- セガール ...自由詩310-10-9
似非者たち- アラガイ ...自由詩5*10-10-9
記憶の海- 小川 葉自由詩610-10-9
業火- 森の猫自由詩6*10-10-9

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