ちいさくても
いい?
おかあさんと
いっしょにいても
いい?
手をつないでいても
いい?
ねえ、
なにをいえば
いい?
僕達の薄ら甘い関係は
砂糖というよりぶどう糖だった

君の囀りにも似た言葉は
体液のように僕の身体を巡り

君の微笑みの陽だまりは
L-アルギニンのように
僕の生活に治癒力と免疫力 ....
  春がきて
  やぶれた椅子に
  ラムネ瓶が座っている



  恋をして
  想うのは
  詮無いことだけ
  詮無いことだけ
  詮無いことだけ



   ....
  僕のなまえがとけてゆく
  きみの
  鎖骨にたまる、
  やさしげな影の湖で



  カタツムリの殻のような
  気だるい模様を描いて
  きみのなまえもとけてゆく
 ....
なつかしく思い出せない公衆電話
探し求めていたはずの
伝えたい(夜)…カアカアと、まだ届いていた雑音がひとつ
…らしいにぎやかな夜だ 。
その日彼女からメールが途絶えて
映し出される画面 ....
ふれる

ふわり

まとう

ふわり

なぞる

ふわり

なでる

ふわり

かじる

ふわり

つまむ

ふわり



ふたりがひとつに ....
泳ぎが得意な僕にも
君という名の海は深すぎたらしい

気づけば潜りすぎてもう水面には戻れないね

それでも君は煌めいていて
いつまでも光は届いていて

僕はまた
深く深く ....
        そら泳ぐあめんぼに
        なりたいと
        みあげるあおぞら
        すいすいと
        雲のなみまをぬってみる
         ....
 舌の部

<舌の根も乾かぬ内>
というのは
砂漠で口を開け放しにせぬ限り
また死後冷蔵でもされない限り
舌根部が乾くことはないのだから
唾液が分泌する間
つまり生ある間は ....
嫌われたくないなら
好きにならなければいいね

貶されたくないなら
頑張らなければいいね

裏切られたくないなら
信じなければいいね

掌の上の宝物
全部捨ててしまえば
失わずに ....
太陽が戻った

もう ここに居るのは疲れたよと東へ流れ去って行く雨雲を見送れば

残していった渇いたため息が 風に変わる

うまく やり過ごした
のびのび体を開いて歩き出す
急げ ....
ふたりでひとつの贈り物をもらって帰る帰りみち

手のひらに乗る
きちんとつめたく切り立ったセラミックの三角柱をみて

(くさびですね)
(くさびですね)、

口にした言葉は同じだっ ....
男性が声を殺して泣いている 大声を出して泣けない性に
もらい泣きをしてしまいそうだ

何があったかわからない遭遇に 色々あると
ただ通り過ぎる

性別に限らず どこかで誰かが泣いている 殺 ....
原稿用紙の裏の 自由帳
もう文字しか書けないけれど それが満足

私の意味はそれよ

好きな科目の中の愛 文字を生みたい もっと果てしなく深く

語り切れないという言い訳のトンネルに い ....
後始末に翻弄されていると言うべきか
辺と辺とを結びつける孤独
手足を持たない細胞が、1?にも充たない空間に閉じ込められている
事実世界の果てが宇宙につながるのだとしたら
思考はタマネギの ....
眠るたび
おとずれる
目覚めるたび
おとずれていた

あの日言えなかった
叫び
テレビドラマのように
決して
未来を予知することもなく誰かを助けることも出来ず
ただ
吐き出せなか ....
ねえ言ったよねとじないでって
偽らないでって

ほんとうにだれもいれないの
体だけなの

さびしいのは僕も同じさ
君がいたんでるぐらいに

まあいいか
もう好きでもない
そんなの ....
誰かが忘れた

飴色のカーディガンを羽織って

はっぱすきっぷじゃんぷして

風に乗る

滑るように

玉虫色に輝く茂るみどりの山を越えていき

鉄塔線の上に着地して

お ....
適当に流さないで噛みしめること

爽やかにカリッとでもいいからとにかく流さないで

自分の実体験として受け止めたい

目を逸らさず血肉の経験となることを願って噛みしめるのだ


たと ....
気がつくと
幻影は去っている
残された静けさが
開放感と
自分であることの証しの取引が済んだことを
物語っている



 不思議なもので
 心の中から自由がきたとき
 彼は門の鍵 ....
おばあちゃんが

この牛乳ヤバイ、と言ったら

その牛乳は本当にヤバイ

でもみんなが使うヤバイは

本当のほうではなくて

その逆のほうが多いような気がする


おばあちゃ ....
  投げつけた白球が
  君に届く前に
  風にほどけて
  宙に舞うリボンになる

  草むらに転がって
  土のにおいを嗅ぐ
  俺はここから生まれた


  ミツバチの羽音が ....
  

  のばした指先の向こうに
  サクランボが揺れている
 
  それを
  掴むことができる

  噛み 食んで
  味わうことができる


  幸せが揺れている

 ....
ちいさなちいさなわたしだけど
ここでわらっていることしかできないけど

あなたにあげたい
かけがえのないえがお
ほんのすこしのやさしさ

あげられるものなど
なにもないこと
わかって ....
雨編む朝は天邪鬼
いま忌む意味を遺書にして
嘘に倦んでは海に埋め
えにし選べず益を得ず
恩は怨へと惜しみなく

春は華やか白知の波乱
昼の日中に日照りの蛭か
古き深井戸腐の吹き溜ま ....
寝言聞いて欲しい   ひかえめな大きさの
  山の中腹に建つ小屋で
  ハリネズミと時を共にする
  ところどころに開いた隙間から
  緑色に澄んだ風がしのびこんでくる
  ひどく惨めな小屋
  私 ....
ちいさなころ
そだたなかった
相互理解のうえに
築かれる
友情という名の
つながりを
恋するあなたがいない場所でも
ひとりで
作っていけるように
なりたいと思う

足りない
足 ....
菜の花の咲く
野の道よ
橋の高みより
見る魚影


名の無き者の
乗る風よ
端の深みへと
身の射影


空気はたたずみ
見渡すかぎり
のっぺらぼう


勇気は ....
昔々の記憶辿りに いくつもの合格印を押された 自分自身に

振り返れば 優しい向かい風が顔を触る 
振り返れば 眩しい流れ星の中を泳ぐ

肯定の印の背骨をしゃんと伸ばす 見渡す見渡せない全て ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海のまえ- 美砂自由詩313-4-20
僕が飲んでいるもの- nonya自由詩18*13-4-20
アコーディオン- 草野春心自由詩213-4-20
きみと出会った日- 草野春心自由詩613-4-20
カラス夜の戯れ- アラガイ ...自由詩1*13-4-20
ふわり- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-4-20
溺愛- ジュリエ ...自由詩113-4-20
あめんぼ- 石田とわ自由詩14*13-4-20
理屈に沿う解釈は屁理屈になり得るか- salco自由詩4*13-4-19
相対希望論- 愛心自由詩513-4-19
単独行- ぎへいじ自由詩12*13-4-19
くさび- はるな自由詩713-4-19
どこかで誰かが泣いている- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-4-19
自由帳- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-4-19
考えるひと- アラガイ ...自由詩2*13-4-19
悪夢ちゃん- はなもと ...自由詩313-4-19
貝殻- 梅昆布茶自由詩513-4-19
春の羽- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-18
噛みしめる- 梅昆布茶自由詩913-4-18
青春- 乾 加津 ...自由詩8*13-4-18
戦争反対- 吉岡ペペ ...自由詩413-4-18
グラウンドにて- まーつん自由詩8*13-4-18
サクランボ- まーつん自由詩813-4-18
「_散り逝く前に_」- 椎名自由詩213-4-18
戯言/口元のゆがみ- ただのみ ...自由詩21*13-4-17
寝言聞いて欲しい- 北大路京 ...自由詩513-4-17
ハリネズミ- 草野春心自由詩313-4-17
ちいさなわたしへ- はなもと ...自由詩3*13-4-17
名の無き者- シホ.N自由詩313-4-17
過去も未来もこの世もあの世も・・・・・・・・・・・- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-4-17

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