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街が滅ぶ前に
草原へ移動した
光を失う前に
海を見た
右目だけで出会う世界に
違和感は覚えなかった
走り出すときに半身を
庇うことを除けば
音楽が鳴り止まない
バランス以前に ....
カテドラルより鐘の音がこぼれてくるので
僕は屋根裏のようなその図書室で顔を上げる
埃っぽい書物たちの潜む書架が
ひとたび足を踏み入れては還れぬ森のようだ
森の中には誰もおらず
時折ド ....
さよならの野生
ナイフのエッジできりきりと裂いていく
さよならの野生
悲しみを等価性のある液体に移して
さよならの野生
夜の星の硬いまたたきをかぞえて
さよならの野生
今カイエ・ソヴァー ....