すべてのおすすめ
智恵子は雨の日には地震が来ないという
昔なじみの校舎のような病院だった
伝言板には院長の行く先が告げられていた
カーテンをあけて雨の日を見つめる
さくら若葉のあいだに在るのは
昔なじみのきれ ....
きょう太陽のまわりに
虹が円を描いていたよ
ぼくはそれを伝えたくて
太陽を建物で隠して
写真を撮ってみたよ
会社の人に言ってみたら
外も見ずにこう言った
めずらしいですねって
01 目覚め
ひかりを集めた 蛍雪時代は ほたるのひかりまどのゆき
ありふれたひかり啓蒙時代でもあった 蒙には盲の意味もあると聞いた
ひかりがないことを盲ということに怯えた人との ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる
そんな箴言を吐く奴はうそつきだ
過去は変えられるし
過去を変えなければ未来は変えられない
あらゆる過去を変えるために
ひとは宇宙のあちこちで
あ ....
銀河を見つめる
昼間の銀河を見つめている
からくりを優しく見つめている
風になぶられる
光にさらされる
力はどこから来てどこへ行くんだろう
花びらの散ったあとを
銀河を見つめる
昼間の ....
桜よ月よ
僕は孤独だ
桜よ月よ
おまえの前で
素直になれない僕だから
桜よ月よ
誰かと眺めないでくれ
感情は揺れ動きもしないのに
桜よ月よ
おまえの前だけ
僕は素直なのかも知れない ....
北風と紡いだ一月の空
背中越しから僕の肩を叩くと
うつ向いていた体内の蛹が割れて
一匹の蝶々が飛んでいった
海を渡り
消えていく
夏の蜜のある処へ
さくら散る幻か
わっと降らせよ
さくらの花びら
水いろの影
灰色の青空
もも色の風
さくら散る幻か
わっと降らせよ
さくらの花びら
街道を犬ころになってさ迷いゆく
ぼくはひと懐こ ....
金星と木星に
月が挟まれていた
月のサンドウィッチ
星が二種類のパン
二種類のパンで挟まれたサンドウィッチ
食べたくなった
同じパンに挟まれたサンドウィッチより
安心感のある食感ではな ....
ふっくらと 光線を 中に吸い取りながら
梅が ごつごつとした 枝先に 咲いた
厳しく けなげな そのさまに なぜか
ある夏に訪れた 遠い島のことを思った
出雲の孤島の海岸には無数 ....
演奏の休憩のあいだ
テラスに出て風に当たった
永遠をものまねして
ぼくらには余念がなかった
それならそれでいいじゃないか
諦めがこだました
それならそれでいいじゃないか
意思が鳴っていた ....
缶入りの抹茶だ
ぼくはぬるくなってから飲む
ぬるい抹茶の味を口のなかで反芻する
お茶のお稽古で飲む抹茶はいつもぬるかった
幼稚園ではお茶のお稽古があった
お茶のあと男の子ともめたことがある ....
43歳の大人の男なら
こんなふうに言うんじゃないか
こんなふうに動くんじゃないか
そんなことを考えながら
喋ったり行動したりしている
たぶんみんなもそうなんだろう
「普通」ってなんなんだ ....
朝日のうえには宇宙
朝日のしたには地球
朝日のなかには明日
今日なのに明日
今なのに今日
行く先だけが今
朝日のなかには明日
朝日のしたには地球
朝日の ....
ぼくはポールマッカートニーだ
レットイットビーを聴くたび
いつも勝手にそう思ってしまう
解散したくなかった
みんな
遠い心になっていた
奔走したんだ
ねえ、母さん
ぼくは分かりません ....
迷い道はトンネルの出口近くに似ている
出口から射してくる光を見ているだけなのに
トンネルから出たような気になってしまうところなんかがだ
ぼくらは保守的に出来ている
トンネルの外へはなるべく出た ....
月が宇宙一でっかい
まあるい外灯のよう
山の端に沈んでゆく
トントン
トントン
トントン
トントン
しずかな朝日みたい
月が吸われていった
朝が明るさを増した
トントン
トントン ....
あんな写メを送ることじたい
ぼくにはありえないことだった
十年前、十五年前、もっとまえの自分を
愛おしむように懐かしんでみた
今よりも社会的にも人間的にも
なんにも見えていなかった
なのに ....
そこに 現われたるは たいらの釜塩なるぞ
そんなに しおしおしてるけど
だけど 手に塩 つけてみなよ
体の軸に じくじくと
大好きなこと わいてくるぞHEY
平家一門の話を言って訊か ....
テレビであじさいの描き方をやってた
ぼくもそれをやってみることにした
灰色のクレヨンで花びらをテキトーに描いた
それからスポンジに染ませた紫で花びらをたたいた
可憐な色合いの絵が目の前に出来上 ....
一人じゃないよって言うけれど
一人じゃないのに孤独だよ
だから
一人じゃないよなんてまぼろしなんだ
でもそれでも
好きという気持ちが残るんだ
あなたのために存在したい
ずたずたになって ....
森のなかにその広場はあった
その広場にだけ光が降り注いでいた
広場には
どうしても二つ食べたくなるホットドック屋があった
ホットドック屋のそばでは
サッカーに興じる者
ベンチから立ち上が ....
「水際」
水際、を考える。
ボーダーラインを越したり、引いたり。
波打ち際の刹那。
それは躊躇するもどかしさにも似て。
繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。
....
この地球にぼくがいるのは
惰性ではなくて
あなたがいるから
それはロマンティックな
ぺダンティックではなくて
ぼくという存在が理解していることなのだ
あなたがひとりのふりをするなら
ぼ ....
服をみっつもらった
生きてゆく智恵のような服だった
じぶんを護る服だった
きれいなこころを護るような服だった
あなたからみっつの服をもらうことで
僕はあなたに
みっつの服を着せてあげてい ....
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて
いただいた ブローチこそが その人
水引細工
結びの花 ....
おやすみハニー
あったかくして寝てな
動物みたいになって寝てな
脳を休めるなんてどうでもいいことだよ
生きてるもの全員で寝るんだ
生きてるもの全員があったかくして寝るんだ
それがあなたの ....
才能があって豊かに暮らす
あなたのような可愛らしいひとを
善人と言わずして
いったい誰を善人と言うのだろう
あなたは誰かの自信であり続ければいい
そんな真剣な優しさを
そんな真剣な悲しみ ....
告白しながら生きている
日に何万回も告白して
日に何万回もそれに気づいて
胸えぐりながら愛に優しくなれている
好きならジタバタするな
一人きりでも淋しくても
告白しながら生きている
....
ほんとのこと言ったら
心配かけてしまうから
甘えたになってしまうから
海ににじむ朝のひかり
あそこで泣いていよう
やわらかい声のままで
甘えたのままで
いさせてやりたいから
ほんと ....
殿上 童さんの携帯写真+詩おすすめリスト
(457)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
きれいな空
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
9*
12-4-22
誰も知らない
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-4-19
鳥
-
るるりら
携帯写真+ ...
16*
12-4-17
ありがとう
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
19
12-4-15
昼間の銀河
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-4-13
桜よ月よ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
12-4-7
一月
-
乱太郎
携帯写真+ ...
13
12-4-3
さくら散る幻か
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
12-4-2
月のサンドウィッチ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3*
12-3-26
出雲より_雲出づ
-
るるりら
携帯写真+ ...
9*
12-3-19
意思が鳴っていた
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
1
12-2-26
ぬるい抹茶
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3*
12-2-23
大人になれば
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-2-20
形がさわれた
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
12-2-18
ぼくはポールマッカートニー
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
12-2-14
迷い道
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
12-2-11
沈む月
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
12-2-9
今のぼく
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
12-2-7
平_釜塩
-
るるりら
携帯写真+ ...
10*
12-2-1
あじさいの描き方
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
12-1-29
まぼろし
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
12-1-20
その広場
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
6
12-1-19
水際
-
渡 ひろ ...
携帯写真+ ...
22*
12-1-17
ひとりのふり
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
12-1-15
みっつの服
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
12-1-13
結びの花
-
るるりら
携帯写真+ ...
20*
12-1-12
おやすみハニー
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
12-1-9
善人たちの苦しみ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
12-1-9
夕焼けを見ても好きだった
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
12-1-8
ほんとのこと言えない
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
12-1-8
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