シンフォニー
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新しい靴は痛い
痛くない靴は選べない
長く歩くコトより、カッコ良く歩くことより
はきたい靴を選ぶ
靴音は、アスファルトに響いて跳ね返る
愛している煙草のパッケージ
これだけは変わらなかった、キャスター3?
中途半端な甘さがよく似合う
なんて、カッコつけたセリフが心に浮かんだのは
あっけない行為を済ませたばかりの湿ったシーツの上
新しい靴は痛い
痛くない靴はどこにもない
それでも、傷を付けない方法を
みんなちゃんと知っている
何本目かの煙草に火を付けるライターが
あの頃と同じではあまりにも甘さが増すから
コンビニで100円を投げた
自分を守るためだけの、賽銭
神様に祈るだけの、願い
新しい靴は痛い
かかとも、こゆびも
だけど嬉しくて、楽しくて
どこまででもゆけそうな気になる
痛みと引き換えに、新しい道がうまれる
かかとで鳴らす靴音に、煙草の吸い殻踏みつけた
アスファルトの、小さな共鳴