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信じることから始めるつもりが
疑わないことに気を取られ
信じることで救われるつもりが
疑わないことに疲れている
もうダメだ もうダメだと嘆くうちに
まだダメか まだダメかと唱えるようになった ....
遠くそびえ立つビル群
人間が高さを競うように
草木は深さを競い合い
私の横たわるこの下で
取っ組み合いの陣取り合戦を繰り広げている

負けるのも勝つのも好きではないと
酒のない酔いに飲ま ....
出口に中指を添え
Tシャツとジャージ 石鹸に座ってよろめく

壁を蹴ると滲む 気化した感情
昨日の雨は冷たかったが
雨上がりを見逃してしまった

窓を打つ音は
雨後雨と報じる
曇りガ ....
鉄砲玉の家系です
誰も戻ってきはしません



吉野家へ行きました
思えばこれが東京の味でした
修学旅行の列から浸み出した
初めての味でした


今後戦争などというものへ辿り着く ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日

泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
ホームレスが灰皿に
深々と頭を下げている
制服の女性が後ろで睨みつけている
歩道に頬杖を付き
Yシャツに血が滲む
彼女の脚の下
フォーカスをぼかし
そこいら中に降ってくる
皮のアイスピ ....
高校で処方されたトローチを
ずっと舐め続けている
いつか消えるという
先生の言葉を信じて



大学生にさん付けされ
上司にはくん付けされる

しかし口の中にはまだ
トローチが悠 ....
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私

ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ....
初めての記憶
それは母に手を引かれ
七つの子を歌ってもらった記憶
母が私の10倍生きていた記憶

木綿のように滑らかなその手に
生活という兆しがささくれ立っても
私をいつまでも包み、育ん ....
誰かに相談する時にはもう道は決まっているんだよ
相談しようとしたらそう言われた
これは拒絶だろうか






うそをつきました
つまらないウソでした
まるで嫌いな授業のように退 ....
つまりわたしは苦手なのだね

この、人と争うということが

漢字を書くと
はなまるとばつが生まれ

走ると
一着とビリに分かれるということが
途方もなく苦手なのだ

誰かに尻で叩 ....
体重が口より軽い

大きくなったら三冠王にだってなれると信じてた頃
ジョーズを観て泣いた

ただ食事をしているだけなのに
懸賞金をかけられ
追い回され
銛を突き刺され
頭を爆破される ....
街路樹をまたぎ
車道を歩き
寝転ぶ
浮遊感に満ちた気分がクッションとなり
アスファルトは優しい

主張の強いネオンも点滅することをやめ
自動販売機が定期的に息継ぎをしている
大量のジュ ....
マンガを読み
その続きを楽しみにしていた
大学の先輩を思う

彼は三年前に病死したが
今もよく頭の中で会う

頭の中で彼も
このマンガを読んでいるだろうか

先輩の好きだった人物が ....
黒子 恭さんの佐々木妖精さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さんか- 佐々木妖 ...自由詩5*09-3-9
気の迷い- 佐々木妖 ...自由詩12*08-7-14
雨のち- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-26
ora- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-16
二色- 佐々木妖 ...自由詩33*08-3-11
くすぶる- 佐々木妖 ...自由詩10*08-1-12
変わるくらい- 佐々木妖 ...自由詩25*08-1-9
世界- 佐々木妖 ...自由詩8*07-12-31
たすけてください- 佐々木妖 ...自由詩9*07-11-23
相談した- 佐々木妖 ...自由詩4*07-11-17
拙写- 佐々木妖 ...自由詩13*07-11-11
感想- 佐々木妖 ...自由詩3*07-11-9
深夜徘徊- 佐々木妖 ...自由詩10*07-11-7
雑魚寝- 佐々木妖 ...自由詩11*07-11-5

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