五月
はるな

愛しさをこじらせた朝
うらぎるように街は香り
なにも
知らないようなふりを
続けるほかになかった

押しだまる人びとのかげに
花水木がしらじらと開いている


自由詩 五月 Copyright はるな 2012-05-04 01:37:01
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