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さっきの言葉を繰り返す
まだまだ全然言い足りない
きのうの言葉を繰り返す
言い過ぎたのはどっちだろ
あの日の言葉を繰り返す
世界は二人のものでした
いま ....
胸のボタンを外すとき
あなたの狡猾な指先を思い出す
背後から不器用そうに
それでいて
未来に待ち受けているものを欺くかのように
(それなのに忘れられないのは
部屋の灯りを消しても
情念の ....
詩集をね、つくるんだ
みんなに渡せるからね
少し黄色い紙ならね
目もちかちかしない
はずさ
知って欲しいからね
僕のことを
これから伸びてゆく詩人だからって
今知ってほしいのは
僕が ....
今の自分はがんじがらめの状態だ
自由に詩を書くことさえ
人の目を気にしないといけない
状態に陥っている
言論の自由とはゆうが
自分の今の現状は
トラブル ....
虎になった
黄色と黒で 都会のようで
{ルビ四本=しほん}の足が 致命的で
神秘と静寂のギリギリに
透き通るように立ちつくす
虎になった
爪と牙が 怯えのよう ....
朝から続く重い雨
紅の俺の心にも降り注ぐ
霧のかかった未来は虚ろ
重たい扉を開けよう
行くあてなどないけれど
誰かが待ってる気がしてならない
胸に刻まれた約束
果 ....
頭の中の言葉が
たくさんあるというのに
捕まえることができない
つかもうとする手と言葉とが
磁石の同極同士のように
退け合ってゆく
言葉が拒んでいる
言葉をつかめない
そうではない ....
抱きしめるこの胸の中に
喜びと悲しみが戸惑っている
真夜中一人きりだけで
街の中の片隅で叫んでた
叶える瞳の中で
大空に煌めいた一つの星
幻の夢のカケラ ....
ミサイルが発射される音が聞こえる
母が
台所で家計簿をつけているのである
インキは戦車のキャタピラのように
勇ましく前線を進み
赤い数字が攻撃目標みたいに
点々と書き込まれてゆく
エ ....
気狂った悪魔は
迷える人を助けた
一つの戦争を終わらせた
地獄への討伐隊を編んだ
気狂った悪魔は
人々の恋路を促す
愛の矢を天使からレンタルした
人々はそれはきっと天使 ....
一。
あたし捨てられた。
だから流れてる。
この汚れた水の中を、
彼らと流れてる。
髪や肌には、
彼らがこべりつき、
凄まじい悪臭を放ってる。
....
オレは生まれつき相対主義者で
周りの奴らは大体ジャパニーズ
そんなオレだから言わせてもらう
おまえら全員うどん喰らい
大いなる愛を語るそこのおまえ
おまえも所詮うどんを喰う
た ....
ひとりでいることって
決して好きくはないんだけど
ひとりでいたいときがある
壁のカレンダーを眺めてみれば
いつもと同じこよみなのに
この日だけは特別だよって囁いている
瞬くイルミネーション ....
風をぐっ、と掴んで
わたしの髪が、ふうわりとクールダウン
こころもちが静かにチルアウトする
ついに視界がひらけて
この丘からの風景は、やさしく収斂されて
頼んでもいないのにひどくうつ ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
人知れず佇む冬の逃避行
都会を離れ熱冷ます
湯気のかかったおでんを肴に
焼酎水割りご機嫌いかが
灯台元暗し
幸せは君の足元に転がってる
見つけて開いてラリパッパ
待た ....
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当の意味
ほんのり染まる静かな心
独りになりたくないからと
悲しい瞳で私を見ても
私も同じ ....
ドロシー、カサブランカ、
喪中の君が
家の塀で遊んでいる
数台の引越しの車が側を通り
今日もどこかで引越しがあるのだ
と何となく感じる
言葉はまだ書けないから
でも言葉はもう口に出来 ....
長い夜の
ゆめとうつつの狭間で
わたしたちは
何度もたしかめあって
疲れはてて
耳元で
あなたの鼓動を聴いて
おなじ速さで脈打つ
長い夜だから
そんな時間がふえて
すこし持 ....
ほろほろほろほろ酔い気分
晴れ間ものぞいて
冬の余興
知らないうちに悪魔になっても
俺は俺の道を歩くだけ
若くないから
選択肢も狭いんだ
今日も機嫌よく
ほろ酔い気分 ....
「最初の女」に月経を教えた月の色
世界を力強く先導する太陽の色
再生を繰り返す銀杏の色
もう死ぬことのない天使たちの頭上の輪の色
永遠に枯れることのない希望を示す
緑の木と
主、キリス ....
そこに花がある
名前は知らない
けれども
その花にしかない色がある
それだけあればそれでいい
そこに鳥がいる
名前は知らない
けれども
その鳥にしかない翼がある
それだけあればそ ....
旅程、 それは
気体としての体の呼び名
約束は山嶺のむこうで
鼓動が、 「遠く」と嘆く
あなたの住む町に
なごりを凍らせて
肌の温度で流れ出す
液体としての心
はるか、 はるか ....
100点とった奴よりも、92点とかとった奴のほうが凄く感じる。
優しい貴方
可愛い貴方
隣にいる
傍にいる
いつまでも愛している
人は永遠なんてと言う
いつまでも一緒にいる
いつまでも離れないで
僕の料理を食べてください。
僕のお金を使っ ....
浮かび上がる思い出の様に
いつでも僕らはありのままに
夜を一人で過した日々
何故か涙が溢れてきたよ
全てのものにいつでも
ぶつかっていけるのさ
悲しみの ....
ほころび昇る朝陽に{ルビ誘=いざな}われて
勢いよく走り出す時間につかまって
幸せの鳥に想いを寄せる日々
寄り添う影を追いかけて
白い季節へ手をとり進む
君に会いたい
厳しい季節に咲い ....
一寸の間に見た
夢のお話
赤いメダカが
五臓六腑を泳ぐ
ストレエトな
羊の巻き毛に
乾いたペンキが
真っ白に染まる
嗚呼厭ァ
声をかける人は
皆 ....
1
漆黒の夜を裂いて、神楽の舞が、
寂びた神社の、仄暗い舞殿で、
しなやかな物腰を上げる。
右手は、鈴の艶やかな音色が、薫る。
あとを追う鳥のように、左手の扇子は、鈴と戯れる。 ....
オナラしたって
ケンカしたって
背中の脂肪つまんだって なんのその
愛してるは止らない
シワくちゃになって
ボケまくって
ついに名前すら忘れちゃったら なおのこと
....
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