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こみち
ちかみち
ぬかるみち
よみち
あぜみち
けものみち
さざなみちかきは
かみちぎる
そら
もゆるみち ....
ましろい表紙の中心に
産み落とされた
原石の塊
見えない核に宿る(詩)に結ばれ
六つの方角へと
自らの背を伸ばそうとしている
( 遠天の夜空に燃える太陽
( あるいは明け方 ....
カエルは泣いた、いっぱい泣いた。
茎を上り葉に隠れて泣いた。
それを見ていた小さな星たちは集まって
葉に溜まったカエルの涙を照らしてやった。
そしたら涙は石となり、重みに耐えら ....
いつの間にか
とは言っても気付いてはいるし
知っていることと、そうでないこととの狭間で
見えているものは見えている
遠天
空が遠くなった
うつむいて歩いても、どこかで触れているような気 ....
心に穴があいてしまったのです
新年早々であります
イヤなことが続きまして
今年1年が思いやられるのです
悪夢を見ました
こぶしが血だらけになっておるのです
狭い部屋に押し込ま ....
救いたいんじゃない
救われたいんだ
救われたいんじゃない
苦しみたいんだ
苦しみたいんじゃない
考えたいんだ
考えたいんじゃない
感じたいんだ
感じたいんじゃない
超越したいんだ
....
指先一つ離れた場所に君は座り
{ルビ神経=きもち}を集中させれば触れる
だけど、心の中で触れる事を恐れている
一つになれば「いいこと」も「わるいこと」も同じに感じてしまい
お互いの心の ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....
・
友人に
擬態する癖のある女がいる
よく家の中で
かくれんぼうをする
二人で
わたしが鬼で
十数えて振り返ると
家の中はしいんとして
空気がうす青い
百年前からこうし ....
手作りの封筒で
「「指輪と手紙」」
贈ります
3年前の冬のこと
いつになったら
届くのかしら
郵便屋さん
忘れちゃったのかな
長い人生とゆう旅路の中で
人は様々な生きようを遂げる
悲しみは雪のように降り積もるけど
喜びは長くは続かない
楽しみも同じで
苦しさは長続きするけれど
....
強制終了しようとしたら
フリーズしてしまった
8年前からずっと
宙で止まったまま
地面にさえ
たどり着けない
自らの足で大地に立つ
風の香りは
今ここに自分が存在することを
意識させる
自らの手で大地を{ルビ掬=すく}う
土の匂いは
今ここに自分が生存することを
認識させる
自らの目で ....
僕がどん底で苦しんでいた時
ある友達が頑張れって言ってくれた
僕はありがとうと応えた
おかげで乗り越える事が出来た
別の友達が苦しんでいた時
僕は頑張れって言ってあげた
彼は余計なお世 ....
人生には三つの弦があるという
理想と現実と失望と
それらをかき鳴らした音色が
夢と呼ばれるものであると
ある人は言う
理想を天とし
現実を地とし
失望を人とするならば
この世界に諦 ....
友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人
昨年もいろいろな人がこの世を ....
人と人
理想が異なるから
諍いは絶えない
人は増え過ぎた
神はどうするのだろう
生まれてきた目的も違う
見る景色も違う
性別も違えば
歳も違うし
顔形も違う
....
たいして金のないわが家に
いずれ残ったら金をくれと言っていた
付き合いの長いSさんが来たので
眉をしかめていた僕は
家にいたくないので外へ出た
散歩の途中
なだらかな坂を上 ....
青い月が遠くから見ている
私たちを
真昼間の
ふとした瞬間
あらゆる雲がなくなって
夏にはニッコウキスゲが咲く
あの稜線があらわになって
その雪肌を見下ろすように青い月が
遠くの空の上 ....
いつまでも
ひとりでいるのはさみしくて
旅先で
出逢ったきみに会うために
遠い雪国へ
ぼくはゆく
金はなく
新幹線にも乗れず
長いトンネルを抜けた
夜行列車で目覚め ....
目が覚めて
階段を下りたら
まだ雨戸の開いていない
暗い部屋の食卓に
お{ルビ節=せち}料理の重箱が置かれていた
「 寿 」と書かれた紙に入った{ルビ箸=はし}が並ぶ中
ひ ....
{引用=僕がチャーくんに出会った頃は
魚が飛んでいました
鳥が泳いでいました
月が溺れていました
太陽は寝ていました
僕の世界は笑うことを知りました
}
初詣に行く前に
チャーくん ....
除夜の鐘が鳴るたび夜は更け
私の手元には読みかけの本
なにも変わらずただ
静かな世界に時だけが音を刻む
目を瞑ると蘇るのは
外の木々と爽やかな風
傍に居るのが自然だった貴方の笑顔
....
むかしむかし
{引用=(少し長く眠りたいんだ)}
めでたしめでたしにはなりません
『姫君と王子』
その日の姫君は
黒いシックな
ショートドレスに
本 ....
フライングで駆け出したあの 太陽を
追いかけてみようかと 君は言った
暗闇の中
何も見えないのに 走れるわけないじゃないかと
嘲笑って僕は
その場に座り込む ....
黄昏の席から
いつも見ていたプール
その底に沈んだ石を
誰にも内緒で拾いたくて
夜中に学校に行った
天気予報は雨
錆の味がする梯子を
黒豹になって昇る
銅鑼の満月灯り
忍び足
....
今年のファーストキスは、
誰のモノになるのかな。
手を繋ぐ人は居ないから、
そのまま、そっと抱き寄せることないし。
淋しく、空を見上げても。
どうしようもないんだね。
誰にあげ ....
今日夢を見た
内容は思い出せないけど
でも、あったかい夢
君の笑顔を
見れた気がした
ねぇ、もう一度
夢見ていいかな
勘違いしてもいいかな
君は僕がすき
....
おばあちゃんが倒れた
おじいちゃんが死んだ年だった
一年に二人も愛しいヒトを亡くしたくなかった
おばあちゃんは助かった
お見舞いに行った
見たこともない親戚が沢山いた
病院の匂いは嫌いだ
....
「寒い」
と言って俺の袖を引っ張る君の手を握り返す
「あ、別にそういう意味じゃないの」
振り解かれる手
お前は平気でそう言う事を言う奴なのだ
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