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昔よく聴いたCDをかけてみた

当時つき合っていた女を思い出していた

精確にいうと

つき合うまえの胸騒ぎを思い出していた

その女にわるかったよなと謝ってみた

今でもいちばん ....
あしたの気まぐれ雪人形
雪がふっても
雪がとけても
あしたの気まぐれ雪人形

いっしゅんだけの男と女
無償の愛には
心中の制裁を
いっしゅんだけの男と女

命のリミッター外します
 ....
髪かわかしたら?


髪かわかしたらメールしますね、って

きみの髪が一万光年の長さだったら

ぼくはもう宇宙にはいないかも知れない
これはロシアのお話です

ワーニャという女の子が

冬の森を家へといそいでいました

こんなところに?

凍えそうな恰好をしたおばあさんが

娘さん、寒くてつらいんだよ、

ワ ....
年若い側近たちが

まじめな顔をして公文書を焼いていた

四月の夜だった

焚き火の明かりが

周りの壁に影をめくっていた

憔悴した彼がそこに立っていた

髭のうえの彼の鼻が ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた

叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
空のうえは宇宙でしょうか

ぼくには空のしたしかありません

あらゆる哀しみと同苦したいのです

空のうえなどいらないから

あらゆる哀しみと同苦したいのです


天国なんかありません

地獄なんかも ....
帰りみちふる雪をふと見上げると

ストップモーションのようだった

たくさんの遠近感がゆっくり落ちていた

しんしんと

太郎も、次郎も寝ているあいだに

あしたは膝下くらいには積 ....
鐘が鳴る

誰がために

君のために

鐘が鳴る

未来の見えない晴れた空

今日という日の偽りにさえ

それで君が構わないなら

鐘が鳴る

星が流れる

消えな ....
春を待っていると

春になめられてしまったり

春に足もとを見られたり

春にうっとうしがられたり

そんなことになるのかな

春とボクは

いったいどんな関係なのだろう

 ....
疲れなどは放っておいて
創造主のなかを転げまわってやるさ

宇宙での生活は退屈だった?
退屈ではなかった!

自分以外が優先されていたから
退屈な時間などあろうはずもない

この星で ....
地球について
しんとした時間のなかで
僕らが一秒でも考えてあげることができたら
六十八億秒の祈りが生まれるよ

気持ちを吐き出してしまいそうになるくらい
好きなひとに出会えたのもこの星だし ....
朝日に曝される夕べの残滓

そんな粗雑もたまにはいいか

長い目で見るって

時間レベル?

たましいレベル?

生きているうちに結実するものなんて

成功か失敗しかないと思う ....
年末のおだやかな影が

笛を吹く六人の蛇つかいのようだった

蛇つかいたちが笛を吹くと

蛇たちはつぼから頭をあらわし

舌をちょろちょろさせていた

笛の音がなかったら

蛇 ....
そこがまぶしい

交差点できみを待つ

灰色のところを見つめてみる

答えをさがすのやめようか

きょうの曇り空を見つめている

まぶしい

きみからの返事がない

灰色の ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった

ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
 ....
音のしなくなった駅
外灯だけの商店街
遠くてまばらな明かり
心たちだけが他人事している

俺はいくつかの影をまとわされて
町にレントゲン写真を撮られている
彷徨のカルテ
車のなかにでも ....
起きたら声が出なかった
声と鼻以外からだに異状はなかった

目に見えないなにかにやられてしまったよ
目に見えないなにかに
影響されてしまうだなんて人生みたいだね

人生も風邪のように治っ ....
防砂林ごしに轟音がしていた

飛行機の離発着のような音だった

愛人と犯罪を完遂したあと

手をつないで夜の海岸に出た

防砂林をぬけると

轟音の正体はやはり海だった

死ぬ ....
三次会のあと
はなれがたくて
鉄路にふたりツレションをした

メリークリスマス、

メリークリスマス、ミスターローレンス、

アラスカの凍る林で
奇跡たちが
ガシガシと音を立ててい ....
俺は愛人にロープを買ってこいと頼んだ
じぶんで買うのが恥ずかしかったからだ
いや、正確にいえば
恥ずかしさに耐えるストレスを回避しただけの話だ

愛人はコンドームとロープを買って
俺の部屋 ....
ぼくらの記憶は愛かも知れない

再会してしまえば

ぼくらの記憶は愛とは呼べなくなる

ぼくらの赦されは

記憶であることが条件なのだ


胸が騒ぐけれど痛いけれど

ぼくら ....
同時代をおなじ言語圏で生きているって
夜を宇宙からながめるような感じだな
いっしょうけんめい光っているよ
列島のうえにのる日本の詩人たち
人工も自然も判別なんてつかないよ

おまえたちはな ....
からだがガラスのようになっています
ひと恋しさなども浮かびません
ぬくもりなどもいまさらです
ロボットと愛を語らい合いたい
だれをさがすこともない夜でした
しずかな寒い夜でした
生きている ....
手に入らなかったことは
いつまでも甘美な哀しみでいる
今のじぶんが震えている
手に入ったことなんて
いったいあったのかとも思う

電車に夜がしみている
なかに誰が乗っているのだろう
ア ....
流れ星が消えるまえに
願いごとをすると
夢が叶うとかいうけれど

そんなこと可能ですか

流れ星が消えるまえに
あんな一瞬(※)に
願いごとをするなんて


夢のことばかり考えて ....
佐藤正午や横尾忠則が描いたY字路

織り成す綾であり

しずかに開いた不思議であるY字路


ひとは舟とすれ違い

川とは相対している

どこかで決められているのだろうか

 ....
もてない男が浮気しないコツを喋っているようなものだ

そういうやつは感謝されることに飢えている

なら感謝してやればいい

やつは調子に乗るかも知れない

調子に乗らせておけばいい
 ....
どこかで計算されているのか

寄る辺ない営みだけが確かです

人生の遥か範囲で

運命や宿命が

遠い燎原のようだ

太陽系第三惑星に届いた星は

勝手に名前をつけられている
 ....
うつろう自然と人々のいとなみを
列車が直線に突き抜けていった
車窓から
世界が紅葉で汚れているのが見える
ちいさな山の連なりに
湯気のような霧が溜まっている
灰白色の低い空には
楽しいこ ....
こめさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(267)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の陽- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-9
雪人形- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-7
ぼくはもう- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-5
空になった女の子- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-5
ヒトラーの焚き火- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-4
四人家族のマネキン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2510-1-3
空のうえなどいらないから- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-1-2
大雪- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-1-1
鐘が鳴る- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-1
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-30
帰還- 吉岡ペペ ...自由詩209-12-29
六十八億秒の祈り- 吉岡ペペ ...自由詩1109-12-29
ボクらの轍- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-28
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-28
もう一度言うよ- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-27
みんなごめんよ- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-26
夜と幸福- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-25
手紙- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-24
犯罪者は夜手をつなぐ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-12-23
酔いどれの鉄路- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1109-12-23
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-20
ぼくらの赦され- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-19
夜の詩人たち- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-17
しずかな寒い夜でした- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-17
手に入ったこと- 吉岡ペペ ...自由詩1009-12-15
流れ星- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-15
Y字路の川をゆくひとや舟- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-13
もてない男- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-12
遠い燎原- 吉岡ペペ ...自由詩709-12-11
しあわせを- 吉岡ペペ ...自由詩209-12-11

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