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 窓際を覗く
 あなたの瞳は
 いつも
 風の彼方の
 虹を探している

 窓際を覗く
 あなたの耳は
 いつも
 時間の足音を
 聴いている

 窓際を覗く
 あなたは
 ....
 空から
 風のなみだが
 叫びとなって
 堕ちてくる
 
 わたしは
 部屋の片隅で
 目を閉じ
 風に語りかける
 
 もう少し、
 もう少し、
 待っていてね

 あ ....
 真実に化粧をして
 嘘のしみを隠す
 わたし

 みえない虚像の「顔」をして
 日々を歩く
 わたし
 
 もう みえない「顔」に
 馴れてしまって
 虚像の世界を
 生き語る ....
 雲間から
 虹の手が
 世界にのびてくる

 わたしは
 君の手を
 掴もうと
 空に手をのばす

 だけど
 意地悪な風が
 わたしの手を
 かきけしていく

 軈て
 ....
 風のなかに
 雨がふる
 雨のなかに
 風がふる
 
 空の温度が
 瞼に響く
 
 太陽は耳を塞いで
 月の吐息が零れて
 星の瞬きが聴こえる頃

 心地よい
 あなたの ....
 あたたかな
 春のひかりの
 ミルク色の微笑みが
 わたしの瞼におちる刻

 わたしはめざめ
 あなたの手をとる
 ことばをともに
 込めあって
 
 わたしが風なら
 あなた ....
 わたしのなかの
 過去と今
 現実と非現実が
 背中合わせで
 わたしを巡る
 蛍光色を発しながら
 わたしの頬や
 瞳を舐めていく
 
 昇っても
 昇りきれない階段と
 降 ....
 空を舞う白いなみだ
 近く遠く
 リフレインする
 乳白色の風

 手のひらに
 あるものはすべて
 目を閉じていても
 哀しみは
 感じない

 だけど
 何故だろう
  ....
 白い霧の海が
 みつめている
 囁くように
 
 「この道を歩きなさい
 だけど未来は保証しません」

 誰かの
 冷えたことばを
 思い出す

 眼下に広がる東京湾は
 白 ....
 透明な煙が
 流れている部屋の窓を
 右手で閉じる
 閉じた手の
 余った時間が虚しい
 煙の足跡の風が冷たい

 こころの温度を
 回復するまでの間が
 夜を登るように苦しい
 ....
 夜の満月は探せても
 昼の満月は探せない
 
 空の誘惑に騙されて
 雲の誘惑に邪魔されて
 
 雨上がりの
 悩ましげに
 そろそろと晴れた
 空に耳を澄ます
 
 赦しのア ....
 屈折する
 夜のとばりの
 彼方にみえる
 薄い月
 
 約束とは
 青天の空に飛ぶ
 噴水の滴の煌めきのように
 儚い
 
 約束とは
 終わりへのカウントダウン
 砂漠の ....
 閉じられた
 闇のなかのページがある
 その紙の隅に
 わたしは捺印した
 血潮の押捺
 同じくナイフで人差し指を
 切ったあなたが
 わたしの指に重ねる
 血潮の性交
 血潮の婚 ....
 遠くながい光よりも 
 今、あなたの目の前にある
 一秒の光を
 直視しなければ
 あなたの壁は壊れない
 あなたが逃げれば逃げるほど
 壁の数は増えていく
 わかってはいる、とあなた ....
 遠くにもえる空
 なにかがやってくる 予感
 甘いカフェオレで眠らせたこころに
 透明な釘が刺さる
 走る列車の軋みに
 見送られていく時間
 夕暮れの空はどこまでも美しく
 わたしを ....
奥津 強さんのあおい満月さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『窓辺の彼女』- あおい満 ...自由詩4*09-3-20
『風のなみだ』- あおい満 ...自由詩6*09-3-16
『虚像の顔』- あおい満 ...自由詩4*09-3-12
『春先』- あおい満 ...自由詩6*09-3-11
『空の吐息』- あおい満 ...自由詩4*09-3-8
『そのやさしさへ』- あおい満 ...自由詩5*09-3-7
『スパイラル』- あおい満 ...自由詩4*09-3-6
『雪の日』- あおい満 ...自由詩6*09-2-27
『霧の海』- あおい満 ...自由詩5*09-2-25
『決意』- あおい満 ...自由詩6*09-2-23
『満月』- あおい満 ...自由詩5*09-2-21
『約束』- あおい満 ...自由詩3*09-2-20
『闇の婚姻書』- あおい満 ...自由詩3*09-2-11
『わたしへ』- あおい満 ...自由詩5*09-2-11
終点- あおい満 ...自由詩3*09-2-10

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