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わたしの知っているかもしかは緑色だ。松脂がびっしりと体について光っている。つやつやした毛並み、つぶらな瞳、五メートルほど前に立っていたかもしかは「誰?」と小首をかしげてみせた。

一歩前に出れば向 ....
新緑の木漏れ日
雨上がりの朝
ひとの気配を飲む森
まぐわうように
愛をからませて吐く息
命の匂いに満ち満ちて止まない
そんな五月のように私たちが求めて止まないころ
得ようとしていたもの
 ....
好きでなくても
立つように
愛してなくても
濡れるのですか?
信じたくないです
男の身勝手な言い分だと
分かっていても
貴女が濡れていたのは
私を愛していたからだと
今でも
信じて ....
行かないで花形くん!
わたし、わたし、
花形くんのことが好きなのよ

これは驚いたね
お嬢様がこんなところで
愛の告白かい?

茶化さないで、花形くん

茶化しちゃいねえよ
ただ ....
感動家族のお母さんは
風間ゆみが良いと思います
妹は紗倉まなでしょうがないですね
問題はお姉さんです
お姉さんを誰にするか
私一人では
決められないので
アンケートを取りたいと思います
 ....
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
 ....
多摩の春は立ち
梅の便り
雪の予報
氷のうさぎをせがむこども
声は眠らず
温もる床を抜け出る
もう未明なのに
待ちわびている

あなたが呼吸を恐れ
感じすぎるのだと胸を震わせる
 ....
学校から帰ってきた息子が
窓際で何かしている
覗いてみると、濡れたつまようじを網戸の目に刺し水の膜を張らせている
何してるの?と聞いたら
テトリスみたいと言った
ゴミも取れると。
なんてた ....
たこ焼きは

少し冷めてから食べる

帰る途中に温もりを

暗闇の中

川沿いの公園

ベンチでつまんでいると

カップルが街灯近くの木の下で抱き合っている

ゆっくりとゆ ....
吊り輪にぶらさがってる
隣の女の子を
虫ピンでとめた
面影がみている瞬間
終電だけにゆるされた
いちばん夜の街
帰れないうつくしさ
ノイズみたいに走る車窓
ひそやかにリアルをのりつぐ ....
幼児虐待(育児放棄)のニュースを見て7歳の息子が怒った
「なんでご飯食わせねえんだよっ!」と言ってテーブルをダンッと叩いた
顔は少し震えていて下を向いていた
俺はびびった
わお、そういう感性も ....
それで、
雪が降ると。
山口の人は、はしゃぐ。
福井の人は、溜息をつく。
福島の人は、目を細めて。なにか、思い出すように。

―3月10日。昼過ぎにホテルのロビーで新聞を読んだが。いっこう ....
弟が死んた時、俺はにやっとしてしまった
仕事も休めるし
ずっと苦しんでいるよりは死んだほうがいいだろう思った
当時子供がまだ赤ちゃんで俺はきつい土工の仕事をこなしていた。

京都でアル中にな ....
おんなのこたちによるおんなのこたちのための

おんなのこたちのおんなこたちによる
おんなのこたちのための
言葉がくちびるをつたっておちると
僕は気絶した

おんなのこたちのおんなのこたち ....
本日は、「カップヌードルカレー味を食べるとき本当の自分に戻ったような気がします」、というお話をさせていただきたいと思います。
カップヌードルカレー味、これを食べる。食べたらどうなるか。本当の自分に戻 ....
中国人かブラジル人ばかりの街でプッシャーをしていた近ちゃんが死んだ
パニック障害の薬を齧りながら
大麻、クラック、LSDを顧客中心にさばいていた


高校球児だった近ちゃんは学園一足 ....
五月は 人が たくさん死ぬのできらいです。

 ほら、あの人
  むかし
   わたしのあたまをこづいてわらっていた つりめがちの 白い顔
    (彼女は大きな輪っかのうえ 飛んでいって  ....
セバスチャン、これが先割れスプーンよ
僕の記憶はこの言葉を最後に消えている。

豆腐ハンバーグを食べていたのは確かだ。
肉と大豆のコラボに心踊ったのも確かだ。
そして先割れスプーンを手にした ....
4つうえの姉ちゃんの本棚には、(ホットロード)と(瞬きもせず)しかなかった
たまに学年成績トップとかの姉ちゃんは、本棚に紡木たくしか置かなかった
こんなの読んだらオカマになると思って僕は読まな ....
泥だらけのワンピースが画面で乾いていく
「その部分ををクリックしてください」
極めて具体的な意味で関係ないから軽く死ぬ
すごく愛してくれたから許す
「わたしは今日もずっとこれからもしあわせだっ ....
小枝
小石
いきどまり
切り株
ほんのちょっぴりの孤独
ガラスの破片

太陽
これは夜
これは死
これは罠
これは釣り針
畑仕事
木の節目
カ ....
窓を開けると練馬インターが見える
皆ここからどこかへ行き
或いはどこかから帰ってくる
けれどこの街に立ち寄るわけではない
行き過ぎる人たちの中心に僕らは住んでいる

引っ越してきたばかりの ....
開け放った窓からカーテンがあふれだしたからオルガンを弾いてともだちと身体を絡ませておどる/まだ子供なのになつかしくなるような錯覚/点滴があと少しでおわるから看護師さんを呼んで/丸い体の看護師さ .... ジャングルジムのてっぺんに俺の子どもがいる
4月から小学生になる
逆光で子供の顔が消える
太陽の向こうにママとは別の女性を俺は想っている
子どもがジャンプして俺の胸に飛び込んでくる
なんて無 ....
代々木の病院の帰りに新宿に寄った
今日は先生に伝わってよかったな
まず、自分がこういうことに苦しんでいるということを他人に伝えることが難しい
知らなかった 自分にそういう表現力がないとは。

 ....
あてもなく路地裏を歩いていると
灯りの下にケイオスリミテッドエディションという看板がみえ
ああここは混沌としてるというのだから俺だって参加して入っていいんだと思い
薄暗い階段を降りた

転ば ....
たとえばきみが何もかもを
小文字から始めてしまうひとだとしても、
両方の足を水の中に沈めて
砂の肌触りがずっと流れていく日のこと
生き物たちは、朝になれば。

とてもよく乾いたシャツの中に ....
この街全体を見下ろすにはあの廃ビルをのぼればいいんだけど、のぼっても見えるのは廃ビルそして廃ビル、だってこの街はちょいと昔からビルの墓場だから、人々はこの街を離れて新興住宅地の一角、小さな庭付きの家で .... 丸太をぶったぎる

納得のいくこたえなんかどうでもいいという顔して
みんな部屋をでてく
白いカベ一面にアスベストがキラキラしている
恒星がよわよわしく双子のおたがいをてらす
てら ....
明日の夜は

ポケットに入ってる鍵は使いたくない

明日の夜は

いつもと違うシャンプーで髪を洗いたい

明日の夜は

この布団で眠れませんように

明後日の朝に

 ....
大覚アキラさんの自由詩おすすめリスト(637)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かもしか、君が好きだよ。- チアーヌ自由詩1315-7-2
あなたに終わらない五月を- たちばな ...自由詩30*15-5-11
濡れるってこと- 花形新次自由詩215-3-26
告白- 花形新次自由詩215-3-23
感動家族2- 花形新次自由詩315-2-26
死にたいと言うな_助けてといえ- 馬野ミキ自由詩27+15-2-18
黎明- たちばな ...自由詩8*15-2-13
魔法- 馬野ミキ自由詩615-1-28
たこ焼きとラブホテル- 灰泥軽茶自由詩814-9-20
瞬間- モリマサ ...自由詩414-7-9
プラスチックやガラスの破片- 馬野ミキ自由詩714-6-26
しおくみざか- れつら自由詩6*14-5-28
弟の死- 馬野ミキ自由詩614-5-16
おんなのこたちによるおんなのこたちのための- 比良末潮 ...自由詩2*14-4-24
「カップヌードルカレー味を食べるとき本当の自分に戻ったような ...- うめバア自由詩214-4-24
ケチャマン- 末下りょ ...自由詩2+*14-4-22
五月は_人が_たくさん死ぬのできらいです。- 御飯でき ...自由詩414-4-21
先割れスプーンは知っている- ブルース ...自由詩5*14-4-17
姉ちゃんの本棚のホットロード、- 末下りょ ...自由詩9*14-4-9
自分ちゃん- モリマサ ...自由詩714-4-6
三月の水- モリマサ ...自由詩614-4-1
練馬インター- 馬野ミキ自由詩6*14-3-29
ミルク色の病院ダンス- ざらざら ...自由詩1314-3-26
長光橋公園- 馬野ミキ自由詩414-3-10
個室ビデオの太陽- 馬野ミキ自由詩2+14-1-29
涙のケイオス- 馬野ミキ自由詩414-1-28
easy- Debby自由詩513-12-16
君ら爆弾、かなり飛んでる- ざらざら ...自由詩613-8-16
チェリー- モリマサ ...自由詩513-8-6
おねがい- なかうち ...自由詩113-7-27

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