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私は冬が好きだ。周囲が生命にあふれるどんな季節よりも。雪深い雪原をトレースしていくとき、全ての冷たさの中で暖かい自分の体温を信じられる。吐く息に水蒸気が混じっているのが見える。大地の精気が星空 ....
季節だけにではなく別れを告げるということ
窓のない部屋では聞こえないということ
言葉で削った窓のむこうは万華鏡じゃないということ
中途半端な闇の中
(匂いのしない風がテレ ....
文書グループ「夜、幽霊がすべっていった……」
http://po-m.com/forum/grpframe.php?gid=33&from=listdoc.php%3Fhid%3D1388
....
色の名前を忘れていく
最初に忘れたのは
花の色を真昼の
それにする太陽
そして、ものまねの月
雨の色を忘れていく
濡れるものとそうでないもの
雲の内側では透明の
感傷にも似た
匂 ....
走ることは
ほんのすこし
歩くより早いだけで
大地に触れる回数は
結局少なくなってしまう
走るということは
触れないということか
月はやっぱり見えなくなる
世界から消えようとす ....
紅葉が近づく{ルビ樗谿=おうちだに}は
とうめいなたくさんの蛍が
言葉だけつまった
名前だけの思い出を
夕暮れにかえそうとする
いろだけになってしまう
ぬくもりを失うと
とうめいにな ....
沈んだまま明日のこない
深海に揺れる一群れの
長い、深い闇
地縛された肉体の
閉じる奥の扉
なにかのなまえで封じられ
こたえを閉じこめ ....
明日を、呼ぶ言葉は
失われてしまった
先程くべた小さな薪が
二人に残された最後の言葉
炎を囲んでいるというのに
横たわるこの夜の湿気は何だ
天赤道上の星の名を詠んでも
横たわるこの
....
岡部淳太郎さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
批評祭参加作品■「散文的な夏」_岡部淳太郎_
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たりぽん ...
散文(批評 ...
1*
08-1-29
僕に雨が降るということ
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たりぽん ...
自由詩
16*
07-12-2
岡部淳太郎_「夜、幽霊がすべっていった……」に想う__
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たりぽん ...
散文(批評 ...
7*
07-5-23
桜、わすれていく
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たりぽん ...
自由詩
25*
07-3-3
それとも指輪の刻印で
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たりぽん ...
自由詩
17*
07-2-21
砂丘で蛍を見たあいつ
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たりぽん ...
自由詩
15
06-10-19
封印
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たりぽん ...
自由詩
12
06-4-20
君は、季節をはずれてしまった
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たりぽん ...
自由詩
11*
06-2-22
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