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白い牙を覗かせて、
獰猛なうねりが崩れ落ちる
老いた小舟は
海の奈落へ吸い込まれてゆく
ゴオオオーと大波は唸り、
水の壁をふたたび聳え立たせる
曇った空には、
騒ぎ啼く海鳥たちが浮か ....
やがて白銀の景色は薄桜に染まり、
雪風は砂風となってアフリカの砂漠へ移り吹く
ぐにゃりとした冷たい肌のやつは、
サハラ西岸の浅海で捕れた後、冷凍されて
TAKO と記された紙箱に詰められ海 ....
私たちが暮らしてゆくのに、
米を買うのにも窮するような毎日だったら
きっと憲法第25条は守られていない
ご飯と納豆だけの朝飯を食べ、
お昼は抜いて、
夜はカップ麺を食べて眠る
そん ....
静寂を沈めた海が、満月を映している
白い泡を浮かべた幾度目かの波が、
今夜も踊らない砂浜を濡らして、
ひとりの足跡が、塔のある岬までつづいた
打ち寄せる羽ばたく声と、
幼い飛沫が果て ....
背中で赤いやつが暴れてやがる
一生消せねえ黥の幽鬼だあ
酒と博打で女房は消えちまった
寒空に震えても、背中はいつも火達磨よ
地獄の鬼が暴れやがる、燃えやがる
のたうち回って転がったって
....
数多(あまた)の田は
既に水が張られ
夜ともなれば蛙が鳴き、
やがて狂おしいほどの肌の火照り、
野鯉を釣った後の
烈しい血の騒ぎも抑えがたく
儀式は、六月のうちに
さも義人を装って
....
確かに 彼の家系は
イギリスでは卑しかったものの
今やアメリカにおいては、彼は大富豪
夢を追いかけ、ついに想いを実現させた
愛用のジェットで空をゆく
まぶしい空に白い軌跡を残して
....
洗貝新さんのatsuchan69さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
安らかな茫々
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atsuchan69
自由詩
13*
25-5-1
桜飯
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atsuchan69
自由詩
19*
25-4-1
憲法第25条
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atsuchan69
自由詩
17*
25-3-27
グィネヴィアとエレイン
-
atsuchan69
自由詩
15*
25-3-1
黥
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atsuchan69
自由詩
13+*
25-2-2
夏越の祓_★
-
atsuchan69
自由詩
13*
08-6-22
なんちゃって
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atsuchan69
自由詩
12*
07-1-22
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